【104】Today’s Branding Topic
同じものでも取り扱いによって、商品価値を上げブランド力を高めている事例「関あじ」を取り上げます。
関あじは、大分県大分市の佐賀関で水揚げされるアジのことで、「関さば」とともに、水産品の高級ブランドとして知られています。対岸にある愛媛県佐田岬で採れ、三崎漁港に直送されるあじは、岬(はな)あじと呼ばれ、同じ魚であるにも関わらず、こちらは関あじに比較して安価に取引されているようです。
関あじと岬あじとで異なる点は、釣り方と釣った後のオペレーションにいくつか違いがあるようです。
関あじは、一本釣りをしていること。遠隔地に輸送する場合は、活けじめをすること。重さを測らず、見ただけで重量を測る「面(つら)買い」をすること。いずれも魚の鮮度に好影響を与える取り扱いを施しています。
そのこともあり、鮮度が保たれる刺身としての利用が多く、結果高値で取引されるようです。7月から関あじのシーズンだそうです。