【022】Today’s Branding Topic
本日もブランド野菜を取りあげます。
ブランド野菜になるためには、そのひとつとして、2015年6月に農林水産省が制定した「地理的表示(GI)保護制度」というのがあります。
この制度は付加価値のある農産物や社会的評価を得ている特産品を知的財産として保護することを目的としており、この地理的表示(GI)保護制度の産品に登録されると商品にGIマークを表示でき、ブランド力を高められます。
また、自治体によるブランド野菜に育てるというパターンもあります。
例えば、京都府農林水産部がブランドとした「京野菜」はそれにあたり、「九条ねぎ」「賀茂なす」「えびいも」など31品目あります。
さらに農家自身がブランド野菜にするパターンもあります。
そのひとつが、野口農園の蓮根。最高品質の「柳蓮田蓮根 國之介」は1本54,000円。
販売サイトの注意書きには「納得できる最高品質の蓮根以外はお送りできないため、翌年度に持ち越しになる可能性もございます。」と断りがありました。売ること以上にブランドを高める意識を感じます。また、サイトを見るとYoutubeで生産者の想い(ストーリー)が語られており、単なる高品質な蓮根を販売するのではない。ストーリーで伝えるブランドが実践されています。さらに、英語の字幕まで用意されており、海外も意識した仕立てです。
最近はストーリーを伝えるブランディングが増えてきていると感じますが、そこから抜き出るのには、いくつかの要素が必要でしょう。そのひとつが独自性である。その独自性にしても、社会とどうつながっているかということも重要なのではないだろうか。