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【106】Today’s Branding Topic


今日は、創業116年の缶メーカーが開発ストーリー×デザインによってプロダクトの意味づけを変えた事例を取り上げます。それは、愛知県海部郡の側島製缶株式会社です。

側島製罐株式会社は、乾物やお菓子等を入れる缶を製造しているメーカーです。お中元やお歳暮などの需要が多く、長年安定した経営状態でしたが、2020年を境に中国製品の台頭、原料の高騰などで、売り上げが1/3に減少していました。

6代目が入社したことを機に、「宝物を託される人になろう」というビジョンを策定。そのビジョンを表すプロダクトとして、”Sotto”を開発しました。これまで缶は単なる”製品の入れ物”でしたが、”宝物の入れ物”という価値転換をしました。親子の大事な思い出を保管する缶になっています。

デザインについては、フィンランド人の妻を持つ6代目の原体験を基に、動物を愛し、自然と共生し、子どもが心豊かに育つフィンランドの文化から着想を得たものだそうです。

価格は2,970円。この意味付けによって付加価値を付けることができています。この缶、ECサイトではSOLDOUTになっています。

HP:https://www.essepartum.com/