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海外駐在前に読みたいおすすめ書籍 #6 - 反省しないアメリカ人を扱う方法34

自己紹介

ご覧頂きありがとうございます。新卒で食品会社に就職し、営業職を経験したのちにアメリカの子会社に赴任。約10年間海外駐在しています。
自分自身への備忘録も兼ねてアメリカでの体験や自身の考えをnoteに残していきたいと思います。同じ境遇やこれから海外に挑戦したいという方にとって少しでも参考になれば幸いです。

はじめに

読書というのは自分ではない誰かが人生をかけて得た知識や経験を疑似体験できる非常に素晴らしいものだと思います。

海外駐在に向けては渡航する国によって、すべき準備は変わってくると思いますが、読書は渡航先に関わらず大きな助けにとなると考えています。

自分自身が実際に読んで、これは海外駐在前に知っておきたかったなと感じた書籍を紹介させていただきます。

おすすめ書籍#6:反省しないアメリカ人を扱う方法34(ロッシェル・カップ)

アメリカ人はどうしてそのように考え、そう行動するのか。日米ビジネスのエキスパートで、経営コンサルタントの著者ロッシェル・カップが、アメリカ人とうまく仕事するコツを記したアメリカ駐在者の必読書とも言える書籍です。

私自身、アメリカに赴任した当初はアメリカ人の同僚の行動原理が全くと言ってよいほど理解が出来ませんでした。それくらいに日米においてはコミュニケーションや考え方の”前提”が異なります。

その違いを知らずして、渡米すると思わぬ落とし穴に落ちてしまいますので注意が必要です。

日本人駐在員が陥りやすいケース・スタディをアメリカ人の行動原理含めわかりやすく解説してくれています。そのような場に陥ってしまった時に有用な英語表現も記載されていますので、アメリカ人上司・同僚・部下とのコミュニケーション円滑化の一助となること間違いありません。

実はアメリカ人だけが問題なのではない

本著を読み進めていくとだんだん見えてくるのですが、著者は日本人とアメリカ人両方の行動原理の視点から、なぜそのようなすれ違いが生じ、どうそれらを解決していけばよいかの示唆を行っています。

ですので、タイトルから類推されるような扱いにくいアメリカ人をどううまく扱っていくかといった類のマネジメント指南本ではありません。

そこには相互に”前提の違い”が存在し、お互いにフラストレーションをためてしまっていることも多々あります。

私自身も駐在当初はそのような”前提の違い”によるコミュニケーションミスがあり苦労しました。「反省しない」という問題ひとつとっても、そこには解雇に対するハードルが低いアメリカ社会においては責任を認めてしまうことは、雇用リスクにつながると考えているということを感じます。

しかしながら、その姿勢を外には出さないだけで内面ではしっかりと反省して、今後の教訓としていこうと考えている人材ももちろんいます。

ただ確かにその割合としては日本人よりは少ないかなと感じます。
しかしながらそこにも更なる”前提の違い”があって、アメリカ社会では業務の標準化が進んでおり、何か問題が起きたときは自分に非があるのではなく、そういうことが起きてしまう仕組み自体に問題があると考えます。

何か問題が起きてしまうなら、そもそもの仕組みを変えてしまえということですね。スキージャンプのスキー板の長さの改正のような、スポーツにおけるルール改正にもそのような”前提”があるように感じています。

どちらが良い悪いということではなく、アメリカで働くということはそういうことなのだということを意識して、相手の立場に立つこと、自分の立場をしっかりと言葉にして伝えることの重要性が良くわかる書籍だと思います。


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