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マイケルジョーダンの舌 (謎解き10日目)

-舌機能を手にいれる-

マイケルジョーダンの舌を手に入れるために。
あの“大きく口を開けて前に舌が出せて、舌を後ろに退けて、という状態” ではなく、

10日目の謎解きは
ビッグパフォーマンスにつながる舌機能のベース(基礎)を手に入れる話を書きます。
マイケルジョーダンの舌を手にいれるためにはこの機能が必須です。

謎解き9日目に書いた、“口蓋への強い舌圧をかけられる” この機能がマイケルジョーダンの舌につながる基礎的な機能です。
何事も、基礎、基本を飛ばして、秀逸な状態、パフォーマンスを手にいれることはできません。
この機能を手に入れるために、私が治療、調整に使用している装置があるのでご紹介します。
それと共に、
その装置の紹介解説から、“その装置がない場合はどう仕掛けていけば良いか”を考えていこうと思います。
そのことから、トレーニングやエクササイズに気をつけるポイントがわかるはずです。

話の前に、私のことを少し話しておきます。
私は歯医者です。
他の歯医者と違うところは、全身の機能における口腔機能という考え方で治療を行うことです。
当たり前のようですが、これは世界中で99%当たり前ではありません。
身体に口を合わせる治療をするところが違いです。
当たり前のように思えますが、当たり前ではありません。

健康は活動の中にあり、食事も歩行も、飛んだり跳ねたりも、歯医者の治療スタイルのように寝ては行いません。噛み合わせも舌も、寝た状態にはありません。マイケルジョーダンは寝てプレーをしていません。
そのことを踏まえるか、踏まえないかは治療結果に大きな違いが生まれます。
寝たきりの状態などの特例は除きますが、食事をするにも頭や首を動かさずにご飯を食べる人はいません。
そして、頭の位置を動かせば下顎の位置も舌の位置も変化します。
ということは、噛み合わせは頭頸部(頭と首)の可動や状態と共にあるということです。
なので、頭の角度を変えずに噛み合わせの良し悪しを極めることなどできるわけがありません。
この話も当たり前と感じると思いますが、歯医者の治療がそうであるかといえば、99%そうではありません。

私は1%側の歯医者なので、“マイケルジョーダンの舌”がどんな全身機能に関わっているかの謎解きをすることは、明日の治療の精度を上げることに繋がるので、私にとってもとても有意義なことなのです。

なので、皆さんに情報を伝えながら、頭の中の整理など、きっと一番得をしているのは私だと思います。

こうして書いている内容はそんなに簡単に知ることができるものではありません。なぜならば、歯医者の領域の話で、歯医者が身体との繋がりを診ないからです。

それは悪いことではなく、これは当たり前のことです。

医科も歯科も、各科に分かれ、専門性が進んでいます。
歯科も矯正科、口腔外科、最近では根管治療(歯の根の治療)など専門性が進み、独立しています。

独立して専門性が進むことにより、その分野のプロフェッショナルが生まれるのですが、全身機能、健康は深掘りの先の専門性にはなく、皮肉にも抽象化した先の連続性の中にあります。

それが、“すべての医療が健康に直結したものであることができるか?”の問いを解く鍵だと思います。

米倉涼子さんの“ドクターX “の決め台詞の「私、絶対失敗しないので」というのは、専門性の中で失敗をしないことが“スペシャルな評価を受ける最高峰の医療”という答えです。

“命のやりとり”の中ではその答えこそが正解となります。
そのフェーズがクリアされれば、命は繋ぎ止められ、”健康のやりとり“の答えが求められるようになります。

そうなると、「失敗しないので」に導いた手術が”部分”を直すためだけのもので、”健康のやりとり“の答えとしては“失敗”に繋がる可能性はあります。

専門性は非常に大切ですが、必ず、全身機能の連続性を基準に状況判断のできる医療の視点は必要です。
歯科治療は“口元の審美”から物事を考える専門性を高く持ちます。
“審美”は主観であり、機能ではありません。

舌の機能が全身機能とどう繋がりを持つのか、まとまっているものが世の中に見当たらないので書いています。

遅ればせながら、みなさんのお役に立てればと思っています。
よろしくお願いします。

私の使用している装置の名前は、タンパレット(tongue palate)といいます。
私のつけた名前で、全国、全世界に流通している名前ではありません。
似たような装置はありますが、形は似て、機能は99%非なるものです。

tongue ➡︎
Palate
➡︎口蓋(口の中の屋根の部分)

という意味です。

舌と口蓋の接する関係は姿勢制御システム(人が無意識に空間に対し、姿勢、動作を制御するシステム)に強く関わります。


全身の姿勢制御において、頸部や顎の感覚運動系の役割は確立されています。舌は顎の感覚運動系の一部であり、食事、飲み物の摂取、会話などの目的を持った精密な運動課題の実行に寄与しています。本研究の目的は、姿勢制御システムに対する舌の位置の可能性のある影響を評価することです。

習慣的な顎の休止位置に比べて、上顎前歯に舌を押し付けた状態でCOG(重心中心)速度が有意に減少することを示しました(※重心動揺における重心変化を診ていると思われます)。研究結果から、舌の位置が姿勢制御メカニズムを調節できることを示唆しています。上顎前歯、口蓋に舌を押し付けることで、不安定な表面上での静止立位、および視覚のない状態において、健康な若年成人の姿勢安定性を向上させることができます。

『Effect of tongue position on postural stability during quiet standing in healthy young males』
『健康な若年男性における静止立位中の姿勢安定性に対する舌の位置の影響』
2014年 Ahmad H. Alghadir, Hamayun Zafar, Zaheen A. Iqbal


舌をUP位置に置くことで、MIDおよびLOW位置でのテストと比較して、膝の等速性パフォーマンスが有意に改善されることを示しました。この改善は、低速および高速の両方で発生し、持久力および高負荷の筋肉運動の両方で発生しました。特質すべきは異なる舌の位置における屈曲MPT値の間の割合差であり、MID位置に対してUP位置で約30%の増加が見られました。
舌が高い位置(口蓋位置)にあるとき、力の変数だけでなく加速度も増加することが確認されました。
効果の特異性、すなわち屈曲運動のみへの影響は、舌が相動的活動(例:足の引き戻し)に関するCNS経路に関連しており、緊張的活動(例:抗重力姿勢制御)には関連していないことを示唆しています。膝屈曲の等速性テストを実施する研究者に対して被験者の舌の位置を制御することを促す関連指針になります。

『The acute effect of the tongue position in the mouth on knee isokinetic test performance: a highly surprising pilot study』
『膝の等速性運動課題に対する舌位の重大な影響』
2014年 Rosa di Vico Luca Paolo Ardigò Gianluca Salernitano Karim Chamari Johnny Padulo


舌を口蓋につけた状態(舌の先が上顎の前歯の裏につき、ベッタリと舌が口の中の屋根に着いた状態)にすると上顎が下顎に引き寄せられるように自然と顎が退けた状態(屈曲)になります。


“運動経歴なし”グループの最大舌圧は、”運動継続中”グループ、および、“運動を過去に継続していた”グループより有意に低かったという研究データがあります。要約すると、過去、現在、しっかりと運動をしているヒトの方が、全く運動をしないヒトより口蓋を押す舌圧は高いという結果だったということです。
この研究では運動と舌圧の関係を複数競技で調査もされています。
高い舌圧を示した人が行っていた運動は柔道、ラグビーをはじめ、野球、サッカー、陸上、水泳などで、軽い運動というより、高強度の激しい動きを要する競技だったようです。
最も高い舌圧を産出した人達は柔道,ラグビーを行っていたグループにいたようです。 このグループの競技の共通点は身体を激しく接触強打し,頭部や頸部の傷害発生率が高い競技という点で、他の競技グループより頸囲が太く,頸部の屈筋力、伸筋力が強いということです。
『健常成人の最大舌圧の特徴に関する研究』
2016年 安原幸美


運動と連動して口蓋に対しての舌圧が増せば、“下肢への出力が増す” “握力が増す”という検証データの報告は国内、海外問わず多くあります。


頸部深層屈筋は、身体内における頸部の位置関係を把握し、頸椎前弯維持や体性感覚による身体内イメージ形成に関与する。
Conleyらは、頭長筋や頸長筋の機能は姿勢制御や分節間のコントロールに重大な役割をもつことが述べられている。頸椎疾患の外科的介入では頸部深層に位置する大後頭直筋、下頭斜筋、頸半棘筋、多裂筋、および棘間筋を温存する白石法や黒川法などの筋温存術が主流となり、深層筋群の重要性が伺える。McPartlandらは、萎縮した筋は固有受容器の出力を低下させると報告し、Uhlingらは、筋線維の変化は頸椎深層屈筋に初期に起こると述べている。岩村らは、位置感覚について関節受容器はほぼ関与せず筋紡錘による影響が大きいと述べている。
『頸部深層屈筋に対する簡潔的評価』
2011年 光武翼 一ノ瀬和洋


舌を口蓋に着けた際に自然と顎が退ける時に働くのが頸部深層屈筋です。
嚥下(飲み込む)の際に使用されます。


自然と頸部屈筋(顎が退ける時に働く筋)が機能することにより、気道、声帯の負担が減り、呼吸や声に好影響が及びます。

また、運動連鎖により、腹筋群の機能活性、それによる腹圧を高めやすい環境、腹圧と関係性の深い股関節伸展筋力の発揮しやすい環境、大腰筋の機能活性による股関節の安定、内転筋活性、動作中の足底アーチの機能安定がもたらされやすくなります。

タンパレット(tongue palate)

実物:  

タンパレット

  人それぞれ、舌と口蓋の形、最も強い舌圧がかけられる口蓋の形はちがいます。その人の口蓋に対する最大舌圧を測り、型取り、その形を装置に用いることにより、その人の最大舌圧のかかる口蓋の形を装置により手に入れることができます。それぞれに、厚みも形も違うこの装置を口蓋部に装着し、全身を機能させ、各所に変化を促します。生まれる舌圧が全身の機能に連続性をもたらし、さまざまな身体の変化が呼び起こされます。

タンパレットの厚みが薄ければ薄い分だけ、普段の状態で口蓋に高い舌圧がかけられる状態であり、厚みがあればあるほど、舌圧がかけられない機能低下がそこにはあるということです。

さて、

この装置の紹介と解説を踏まえて、どう舌圧を上げれる状態を装置なしで作れるようになるかを考えます。

タンパレットの舌と口蓋の圧力関係の型を獲る時の動作は、
立位で、
口蓋後部への高い舌圧と、
口蓋前部への高い舌圧を記録します。

口蓋後部への舌圧の記録は胸の上部に手を当てて、胸、腰が大きく伸展(反らす)するように胸式呼吸をします。その際に舌が口蓋後部を頭のつむじのある方向に圧力を高めることを感じます。
感じにくい人は一歩後ろに足を退いて、腰が反りやすい状態をつくっておいて行うのも良いでしょう。

この口蓋後方への舌圧を高めるトレーニングとしては、軽めの重さの重量から始めるのが良いと思いますが、胸式呼吸と舌の口蓋後部への圧力のかかり方を覚えたら、重りを体幹の前で振り、遠心力をかけてみましょう。棒のような重りであれば、剣道の面を打つように縦に振っても大丈夫です。

ハンマー投げのように重りにより強い遠心力がかかる中、その動作を成立させるためには、脊柱を固定し遠心力に対する地面と全身を繋ぐ強力な軸が必要になります。その時に必要になるのが口蓋後部への強い舌圧です。

遠心力をかけて、口蓋後部に舌圧をかけると、頚椎が立ち(多裂筋などのローカル筋が脊柱を安定に働き)、連なる胸腰椎が引き締まり安定感が増し、殿筋、ハムストリングス、ふくらはぎ、踵にその連動と安定を感じることができます。

口蓋前部への舌圧の記録は、対象者に足を一歩踏み出してもらい、その肩に手を当て、それを押し込むように、残されている蹴り足でしっかりと身体ごと押し込んでもらいます。肩に当てた手はその力をしっかりと受けます。



その動作の前に、対象者には腹式呼吸で息を吐いてもらい、腹筋群の活性を感じてもらった後始めます。この際、息を鳩尾あたりで吐くと、軽く地面を見るように頭頚部(頭、首)は俯いてくるでしょう(屈曲する)。
口の中では口蓋に対し、舌がべたっと着いてくるのを感じることができます。

私が前から押すのに対し、抵抗する力を強めるために、腹筋群の機能が弛まないように、顎を引いた状態で、目線を前に向け、口蓋前方を力強く、圧を高めて押します。

タンパレットを初めて装着して全身機能の変化を見るときに、全身の最大屈曲ポジションが取れるかどうかを確認します。

全身の最大屈曲ポジションの取り方ですが、

①まず、両足で立った状態で、両腕を前方にできるだけ遠くまでリーチ(肩甲骨が引っ張り出されるように、遠くのものを掴むように伸ばす)します。その時に背中の上部は丸まり、猫背になっていると思います。
②その姿勢のまま、軽く膝を曲げます。この際に腰が反ってはいけません。この時点で腰が反ってしまう人が多く見受けられます。
全身の完全な脱力や、全身の最大屈曲動作を作ろうとする時に、骨盤が前傾も後傾もどちらも自在に取れる状態にあるべきです。
③次に、その膝の角度のまま、胸と太もも(大腿部)を着けます。
この時に必ず膝の軽く曲げた状態はキープです。
④次にお尻をしっかりと落としていきます。すべての動作で、可動が出にくいフェーズはゆっくりと息を吐きながら、無理をせずというのが基本です。可動域が広ければ良い、狭ければ悪いということではありません。今の自分の可動を評価する意味合いがあります。
⑤自分なりの最大屈曲ポジションをとり、頭を丸め込んだ状態で、口蓋に対して舌圧がかかる舌のポジションは上顎の前歯の内側(口蓋側)の付け根あたりの前方にあると思います。
⑥できればそのまま前転をゴロンとしてください。
口蓋の前方に舌圧がかけられない人は総じて前転が苦手です。



これまでの謎解きのことを考慮に入れると、舌につながる全身機能を考える上で、姿勢制御システムと、spine move(背骨の可動性)との連動は外せません。

姿勢制御システムとは人が空間に対して無意識に姿勢や動作を確立させるシステムです。
姿勢制御システムが安定していないのに、身体をうまく操作しようとしても難しく、
姿勢制御システムが安定していないのに、精神面を安定させようとしても難しい一面もあります。

もし、頭頚部(頭、首)の姿勢制御システムがうまく働かず、不安定であったとして、目も耳も、バランス感覚を司どる三半規管も頭頚部にあり、精神面が不安定になっても仕方がないと想像できると思います。

頭頚部の不安定をなんとかするために肩甲骨や肩、胸などが緊張を高めて代償的に働けば運動機能が低下することも想像は容易いでしょう。

噛み合わせはこの頭頚部の姿勢制御に深く関わり、歯医者の仕事の重要性はここにあり、このことから、歯医者の仕事が全身の機能に関わること、精神面に関わることは間違いありません。

脱線しましたが、この姿勢制御システムには、視覚、前庭核(三半規管などの働き)、体性感覚(全身の感覚)、この3つが深く関わります。

現代社会、パソコンやスマホの細かい文字や動画に目を奪われる時間は多く、視覚、前庭核、体性感覚の姿勢制御に使用されるバランスが視覚機能に偏重している方は多くいます。

視覚と前庭覚はお互いの機能に抑制関係を持ち、視覚機能が偏重して使われすぎると、前庭機能は低下する傾向を見せます。前庭機能に偏重があると、視覚機能に重きを置かない動作が可能になります。

激しい動作になればなるほど、前庭機能の重要度は増し、視覚機能による姿勢制御システムへの影響度は低くなります。低くならなければいけません。
目で見て判断するスピードは超えてきますし、目で確認しての動作ではダイナミックな動作はできません。

マイケルジョーダンのように空中でのダイナミックなパフォーマンスとなれば、地面と足底の関係もなくなり、さらに前庭機能の重要度は高まります。

それらのことから、前庭機能を考慮したspine move(背骨の可動性)と舌機能の連携を組み込んだエクササイズはマイケルジョーダンの舌を手にいれることは有効であり、そこからの意味合いをさまざまなトレーニングへアレンジしてアイディアを出していくと、答えは無限になります。


私が一つ提案をしますので、ぜひ各々のトレーニングへ、アレンジとアイディアを用いてください。

spine move(背骨の可動性)の評価として、前屈と側屈、伸展を用います。わかりやすくは前屈だと思います。
地面にどれくらい指や手のひらが着くかを自分で評価しやすいと思います。

眼を閉じて前屈伸展運動と舌

①まず両足立ちで、目を閉じます。
目を閉じることで視覚機能を使えない状態にします。
②その状態で前屈をしていくのですが、頚椎の一番上から脊椎の文節一つ一つがゆっくりと丁寧にしっかりと動くように、巻き寿司を巻くように丸めていきます。
③そのスタートとして、顎をしっかりと退いて、頚椎の一番上の椎骨の動きを出していきますが、その時、顎をしっかり退いた後、マイケルジョーダンの舌のように前にしっかりと舌を出します。そのことにより頚椎の丸まり方が一段回深くなります。
④その後は舌を引っ込めて良いので、代わりに、腹式呼吸を、口で息をゆっくりと持続的に吐きながら、分節の動きを感じながら前屈をしていきます。
⑤一番下に近づいていくにつれて、手関節は回内、両手の甲がつくような形になり、前鋸筋がしっかりと引っ張り出され、腕が遠くまで伸ばされるような感覚で行います。(腹式呼吸の口腔最大内圧は外腹斜筋を中心とした腹筋群に活性が引き起こします。外腹斜筋と前鋸筋は筋連結を持ちます)
⑥足底は立位の状態の時は外側を中心に接地を感じ、前屈が深まるにつれて母指球(親指の付け根)側に接地が移っていきます。
一番下までいくと、今度は腰椎の一番下の椎骨から順を追って丁寧に体幹を引き上げていきます。
①呼吸は腹式呼吸のまま吸気をおこなっていきます。吸気は鳩尾で行い、胸腰椎移行部あたりを上に突き上げていくイメージです。
②前屈の際の呼気は重心を下げ、引き上げ、伸展の際の吸気は重心を上げていきます。
③手関節は回内から腰椎から胸椎の椎骨分節の動きに入ったあたりから回外へと移行していきます。
④引き出されていた肩甲骨は元のポジションに戻っていき、頚椎の分節の動きが入ってきたあたりから両側肩甲骨が近づくように動き出します。
⑤この辺りから吸気を行う位置を胸の上部に切り替えます。胸が張る形になり頭部が体幹の後方に伸展(反る)形になり、手関節は完全に回外します。
⑥最後、頭頸部が充分に反り返ると口が開いてきます。
そこから舌を喉の方向、というより、上を向いて口が開いている状態で、体幹方向、後方の下に強く引き込んでいくと、頚椎の反り(伸展)が一段深くなります。

この前屈と伸展のspine move(背骨の可動性)のエクササイズを3回から5回繰り返します。
その後、目を開いて、最初に行ったのと同じ条件下で、前屈をします。評価内容に変化が現れていることでしょう。

動作においてのしなやかな体幹の動き、自在な重心移動を手に入れようと思うならば、充分な側屈可動が必要不可欠です。
なので、この連動を、目を閉じて身体を側方に倒し、その軸を保ったまま、体幹の回旋可動を伴った前屈と伸展を左右行っていきます。側屈した状態での、屈曲回旋運動と伸展回線運動になります。spine move(背骨の可動性)と舌の連動に関しては同じです。


眼を閉じて側屈回旋運動と舌


“成功は、やみくもに追い求めるものじゃない。
それに向かってたゆまない努力を重ねるものだ。
そうすれば、成功は思いがけない時にやって来る。
それがわかっていない人が多いんだ”

- マイケル・ジョーダン -


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