保護犬おかづ…空の青いも雲の白いも、放射のおかげ 211208
隣の部屋からいびきが聞こえる。妻ではない。この音は…おかづである。
寝る場所により「こんなにでかいか?」と驚く時がある。声に目覚め、いびきの主を探すと、部屋の床とドアと壁に寝ているおかづ…。
床とドアと壁に反射していたのだ。スピーカーのように音が増幅されて出ていた。
体は人の1/10位なのに…。いびきは人並み…。
雲が白いはミー散乱
空は青いはレイリーだ
大気の放射
地球大気の運動エネルギー源は太陽からの放射である。
放射とは電磁波によるエネルギーの伝達。地球に影響の大きい放射は、短波放射と長波放射の2つにたいべつされ、大気と地表面の熱収み支に大きく関与している。
熱収支から地表面の放射平衡温度を計算できますが、実際の地表面温度は大気の温室効果を受けて高くなります。
電磁波と波長
電磁波のとは、光や電波のように電場や磁場の変化が物質中や真空中に伝播する現象。
波長の長いほうから電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線、宇宙線などの名称がついている
波の基礎知識
波長
波が同じ高さに戻るまでの距離。
代表的な電磁波の波長域(紫外線・可視光線・赤外線・赤外線・マイクロ波)は覚える。
可視光線の波長域0.39~0,77μmは過去に出題あり。
散乱
レイリー散乱、ミー散乱や虹の出題もあり。
レイリー散乱
日中に空が青い現象。
夕方は赤く見える現象。
また、浅い海中が青緑色に見える現象。などなど…。
電磁波の波長が散乱を起こす粒子の半径より非常に大きい散乱のこと。
ミー散乱
雲が白く見える現象は
可視光線が大気中のエーロゾルや雲粒によってミー散乱られるから。
電磁波の波長と散乱を起こす粒子半径が同じ程度の場合に起きる散乱のこと。
虹やダイヤモンドダスト
虹は太陽を背に受け、反対側の方に雨粒が広く存在しているときに、可視光線が雨粒に入射すると、それぞれの屈折率(波長が短いほど大きい)の違いに応じて反射される。自分の目から見ると…虹の外周から、赤・橙・黄・緑青・藍・紫の7色を示す同心弧を作る。
副虹は雨粒の内部で反射が2度起きて、外から紫~となる。
かさ・彩雲なども巻層雲(氷晶雲などの薄い上層雲)が太陽や月を覆うと、リング状の虹ができたような光学現象が起きる。
参考文献
「気象予報士かんたん合格テキスト」
気象予報士試験受験支援会著
技術評論社
「一般気象学」
小倉義光著
東京大学出版会