もっと免疫力上げるのが…いいと思うが…
今日も戸惑う保護犬おかづ…
保健所より11時からPCR検査…と連絡があり「30分前から飲み物もダメ…」と伝えられ「ハァ~」とため息つきながらお茶を飲む父さん…。
再びマスクをし、施設まで30分の距離を車に乗り込み出かけた。
おかづはその間、気の乗らない母さんと遊び…洗濯干すのを邪魔した後、
「よし…ちょいと寝とこ…」
と思ったら車の音…。
「えー、もう…?。早いな…」
おかづがゆっくりと寝る間もなく、父さんが帰ってきた。
「唾液検査だったわ…。車から出なくても出来たよ」
と、母さんに報告。
「結果いつわかるん?」
と、不安そうに聞く母さんに、
「早くて、今日の夕方って」
と普通に話す父さん。
「熱は…?ない…?…体は…?」
と、立て続けに不安そうに聞く母さんに、
「ないよ…」
と、症状は全く出てないが不安なくせに平気な顔して答え、
「大丈夫よ、熱ないもん…」
と、自分に言い聞かせるように部屋に入った。
母さんは心配性でもあるが、父さんの結核1回…肺炎2回という病歴を恐れていた。
心配するのは当たり前だと思う…。
。。。。。
静かな昼ご飯が終わった。
そして、すぐに静かな夕方になりそうな頃、保健所からスマホに電話だ…。
が…、父さん気づかなかったようで、保健所は母さんに連絡をする…。
おかづの横で電話を受け、神妙にそして静かに結果を聞く母さん。
顔色がすぐに変わった…。
その様子を2階からボーッとのぞき込む父さんに、母さんは電話で喋りながらも「部屋に入っとけ…」という動作をする…。
「えっ!!まさか…?」
という顔のままでゆっくり部屋に戻る父さん…。
そして母さんは、
「はい、わかりました…。ありがとうございました」
電話が終わると、すぐに部屋を開け出て来た…父さん。
少しだけ顔を覗かせる2階の父さんにに向かって言う。
「あんたー、陽性やで……。入院させてくれって言った方がええで…」
母さんはがっかりしながらも強い口調で促すように伝えた…。
その後、再度保健所より連絡ある。今度は父さんの現況と病歴の聞き取りがあり「ホテル療養になると思いますが、明日もう一度お電話いたします。詳しい行動をお聞きしますのでよろしくお願いします。そして奥様も濃厚接触者となりますので検査の時間等はその時お伝えします…」
淡々と説明されることに違和感はなく「明日そっちも検査やと…」と母さんに伝えた…。
「わかってるわ…!」とぶっきらぼうに残念そうに言った。
父さんは、この2週間の行動を思い出そうと、保管してあるレシートを日付順に並べている…。
またもや不安な夜を迎えることになったようだ…。
免疫力上げるのが…やっぱりいいと思うが…
無理せんでもいい…
でも明日は…
もう一回上げて行こ…