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姪の子二人がやって来る! 211026

父さん母さんが買い物に出かけたので、いつものように寝ていた…保護犬おかづなのである…。

しばらくすると、なんかいつもより早くに車の音がする。「父さんの車だ…!帰ってきた…!」起こされたとはいえ、そりゃ嬉しい。いつものように玄関でお迎えの体勢をする。

頭を低くして尻を大きく横に振るわけだ。しっぽもブルンブルン回すので、体全体が左右にうねる。口は半分開き「ほっほっほっほっ…」と崩した顔で踊る…。

母さんからは「喜びの…おっかんづんの踊り…」と言われている…称える歌劇。


ドアが開く…。
現れたのは子ども二人…。
えええー!!!、びくんっ!!
体が硬直した。

コンマ3秒!
「わおおおおぉ~ん!!!」

ドア前に待機していたおかづは吠える。同時に尻が飛び、体はエビのようにそり上がる。もちろん飛ぶのは後ろだ。気が動転し足はもつれながらも3mは下がり離れてじっと見つめ直す。
子どもの後ろに母さん…!
そして父さん!
「はぁっ…?」

「おかづ~…ただいま~。かっちゃんとあっちゃんやで…。そんな驚かんでもええやん…、前も来たやん…だいぶ前やけど」

7才と4才の彼らも固まって、じ~っとおかづを見つめ、声は出ない。

「わおおおお~~ん」

「びっくりした?ごめんな…どんな反応するか見たかったんや。ごめんな~…、よしよし、よしよし…。散歩行こか…」

「……!」

もう、興奮冷めやらぬまま…お散歩…。


河川敷 揺れる案山子にすくむ犬!

……!!

止めてくれ吠えるわんこに見る案山子

……。

秋の夕並んで伸びる影3つ

ごめんな…片づけるの忘れてたわ…


…!「わおおおお~~ん!」

…歌月…


季語…案山子、秋の夕


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