勝手に娘のテーマカラーが決まった日
みなさんのお子さんには、テーマカラーってありますか?
「え?好きな色とかじゃなくて?」
と思ったそこのあなた。
気が合いますね~。
私も、初めて聞いた時は、そう思いました。
娘のテーマカラーが何色なのかは、あとで出てきます。
今回は、娘のテーマカラーが決まった日から、私の生活の中でその色が光って見えるようになったというお話です。
今では、その色は私の生活の中で、「お守り」というか、「どんなときも笑顔になれる」色になっています。
この話を通して、特別なことをしなくても、特定の色を意識するだけで「自分を勇気づけることができる」ということを、みなさんにお伝えできたらと思います。
【そもそも、テーマカラーとは】
「似合う色」「好きな色」ではなく、その色が持つ意味や効果によって、なりたい自分に導いてくれる色のことです。
自分に必要な色を見つけることで、人生が開けることもあるほど。
選んだ色の物を身に付けたり、常に見える場所に置いておくことで、色の持つ意味や効果に触発され、なりたい自分に近づけてくれるのです。
色は、とても精神面との繋がりが強いので、どの色をテーマカラーにするかで、心持ちが大きく変わります。
でも、突然
「あなたのテーマカラーはなんですか?」
と聞かれても、答えられない人がほとんどではないでしょうか。
私も、娘のテーマカラーについて夫が言い出すまでは、そんなこと自体考えたこともありませんでした。
そもそも、娘はまだ0歳なので、「自分がどうなりたいか」なんていう意思ははっきりとないだろうし、もしあったとしても、自分の言葉では伝えられません。
だから、今回のお話に出てくる娘のテーマカラーは、娘の父である夫が選んで決めたものです。
※カラーセラピーでは、「ヒーリングカラー」といいますが、ここでは夫の言葉である「テーマカラー」を使います。
〈 テーマカラーは突然に 〉
娘のお宮参りとお食い初めを同時期にすることにした我が家。
記念に、プロのカメラマンの方に写真を撮っていただくことにしました。
その流れで、産着を選んでいたときのこと。
私は、どれも素敵でなかなか選べずにいました。
種類も、思っているよりたくさんあったんですよね。
赤、濃いピンク、薄いピンク、黄色、黄緑、水色、紫、白・・・
どの色も綺麗で迷う。
いつもは「これ!」って感じで直感で決めるのですが、そのときは、いろんな色に目移りしてしまっていました。
私「なぁなぁ、お宮参りで着る産着なんやけど、どれがええと思う?」
カタログの写真を見せる私。
夫「んーーー」
じっくりと考え込む慎重派で、迷ったときはすぐネットで調べるタイプの夫は、私以上に悩んで決められないかな?と思っていました。ところが…
夫「これやな」
驚いたことに、即決でした。
私「え!!!もう決められたん?!早ー!どれ?」
選ばれたのは、オレンジの産着。
私「おぉーーー!きれい!明るい!」
夫「やろ?娘によく似合うと思うねんなー。」
私「せやな!ええな!なんか人とあんまりかぶらなさそうやし!かわいい!
ところで、なんでオレンジなん?」
夫「え?娘のテーマカラーが、オレンジやから」
夫の突然の発表に、
(・・・え???
そうやったん??
そんなんいつ決まったん???
ていうかテーマカラーってなんなん????)
と思ったけれど、口から出たのは
私「そうなんや!テーマカラー!へぇ~。じゃあやっぱこれでいこ!」
でした。
いやいやいやいやツッコミどころありすぎやん!
って思われたそこのあなた。
おっしゃるとおりです!(笑)
でも、私も、夫の突然のテーマカラーの発表に面食らいながらも、お世辞抜きで「オレンジええやん」って思ったんですよね。
だから、夫婦で納得して、娘のテーマカラーが決まりました(笑)
でも、そのときは、私自身カラーの勉強は何もしてなかったんです。
だから、夫も私も、オレンジという色が明るくて綺麗で、娘に似合いそうという理由で、選んだだけだったと思います。
後に、カラーを勉強して、オレンジという色の意味を知って、「なるほど!だから私たちはオレンジに惹かれたんだな」と心の底から納得する日がくるとは、このときは知る由もありませんでした。
そのあと、産着の下に着る袴ロンパースを選ぶ時も、もちろん・・・
オレンジ色の小さなお花がたくさん散らされたものを選びました。
撮影当日、それらを身に付けた娘は、それはそれはかわいくて。
表情や肌が、すごく引き立って見えました。
そして、お宮参りやお食い初めで撮ってもらった写真は、我が家の大切な宝物になりました。
〈 娘誕生の記念樹 〉
またある日、夫が突然言い出しました。
夫「庭に、みかんの木を植えよう」
(・・・え???
木を植える?!今までそんなんしたことないのに?
そもそも木って簡単に植えられるもんなん?
ていうかなんでみかん???)
また面食らいながらも、OKする私。
(OKするんかい)
私「ええやん。みかん。美味しそうやし。(食べ物に弱い)
ところで、なんでみかんなん?」
夫「娘のテーマカラーが、オレンジやから。
生まれた記念に」
な、なるほどー!
夫は「娘の誕生を記念して、木を植えたい」と言いたかったんですね。
いつものごとく言葉は足りないけど、夫の想いはわかった!
で、「テーマカラーがオレンジ=みかん」ということか!
これでやっと理解し、本当の意味で納得しました。
そうと決まったら早かった。
夫はすぐホームセンターに行って、みかんの苗木を三本買ってきました。
そして、すぐに畑を耕し、三本とも植えました。
夫「よっしゃ。できた!」
私「おぉー!すごい!今は葉っぱだけやけど、これから楽しみやな~。」
みかんは、苗木から植えると3年ほどで花がつき、実が収穫できるようになるそうです。
ということは、娘が3歳になる頃には、収穫できるようになるということですね。
植え終わったあと、記念に、娘と木を並べて写真を撮りました。
そのときはまだ私の腰くらいの高さの細い木でしたが、どんどん大きくなるそうです。何もしないと、3~4mくらいの高さになるとか。だから、大きくなりすぎないように、剪定してあげる必要があるみたいです。
まだ小さな苗木を見ていると、抱いている娘と重なり、「今はまだこんなに小さいけど、毎日一生懸命育てていくうちに、いずれ私の背を追い越していくのかな?」と思ったりして、ワクワクしつつもちょっとだけ寂しい気持ちになりました。
【秋生まれの娘にぴったりの色】
この文章を読みながら、ずーっと気になっていた人もいるかもしれません。
そこのあなた・・・お待たせしました!
ここで、オレンジってどんな意味を持つ色なのか、解説します!
オレンジは、ビタミンカラーとも呼ばれ、見ると元気になり、赤や黄色と同じように暖色を代表する色です。
色彩心理学的には、
「たき火」「暖炉」「ろうそく」「灯火」、「南国の太陽」、「果実」の色といわれ、「交流」・「暖かさ」・「人とのつながり」・「楽しむ」・「喜び」・「お祭りごと」などがキーワードの色です。
赤の強さとエネルギー、黄色の明るさと楽しさ、どちらの性質も持つオレンジは、「ポジティブで陽気、開放的」なイメージを与えます。性質としては、熱さよりも「穏やかな温もり」を感じさせます。
オレンジは多くの動物の肌の色であることからも、親しみやすく、フレンドリーな印象を与え、活発なコミュニケーションや外向性を表します。
つまり、エネルギーがいつも外に向いているイメージですね。
暖かさを感じる色でもあり、風景にも馴染むため、秋から冬に好まれることが多いです。まさに、秋生まれの娘にぴったりの色です。
〈 娘の顔が浮かぶ色 〉
さて、テーマカラーが決まってからというもの・・・
視界の中にオレンジのものがあると、必ずといっていいほど目がいくようになりました。
というか、オレンジのものがなんだか光って見えるのです。
頭の中ではもう「オレンジ=娘」になっているから、オレンジ色をしているというだけで、「あっ。いいなー。可愛いな」と感じるほどです。
身の回りにもオレンジの物が増えました。
・離乳食の食器
・ぬいぐるみ
・服
・ガーゼ
などなど…
どのオレンジを見ても、頭に浮かぶのは娘のニコニコした表情。
中でも特に助けられているアイテムは、離乳食の食器です。
赤、オレンジ黄色などのいわゆる「暖色系」は、食欲をそそる色として神経を刺激するんです。これも色の力ですね。
みなさんも、白っぽい明かりの下よりも、オレンジ系の明かりの下で見る料理のほうが美味しそうに見えたことはありませんか?それも、このためです。
オレンジ色のスプーンでご飯をあげているのですが、娘はとても美味しそうに、にこにこしながら食べてくれます。
ワンオペで離乳食がしんどくなったとき、「色の力を借りよう」と思うだけで、「まだもう少し頑張れるな」と思えるんです。
食器だけでなく、食材の色も食欲を増進してくれるので、オレンジ色の人参もよく出しています。
薬膳的にも、人参は血を増やしてくれるので、親子で積極的に摂りたい食材です。人参に含まれる栄養素といえば、その鮮やかなオレンジ色の色素成分であるβカロテン。 免疫力を高めて丈夫な体を作るほか、細胞の増殖に関わり、体の成長と発育を促す働きもあるため、成長期の子どもには必要な栄養素です。
それだけではありません。
親子でどこか初めての場所に行くときや、初めてのことをするときも、オレンジは力を貸してくれます。
元々私は「初めて」に結構ワクワクするタイプではあるのですが、ソワソワしたり緊張したりするときもあって。あと、顔がこわばって気難しそうな感じになってしまうこともあるんですよ…(笑)
そんなときこそ、親しみやすい印象を与えるオレンジが大活躍!
人との心理的距離を近づけやすく、寂しさや孤独感を和らげる働きをしてくれるんです。明るく陽気な気分を促し、行動力を高めてくれるので、自分から話しかけてみようという気持ちにさせてくれます。
くわえて、オープンでウェルカム、活動的で元気なイメージに見られやすくなるオレンジを身に付けて出かけたら、周囲の人に話しかけてもらいやすい雰囲気を作れるので、それも心強いのです。また、オレンジの持つ温かみは、親切な印象も与えてくれます。
だから、不特定多数の人と接したり、初対面の相手と親しくなりたいときは、積極的にオレンジを取り入れています。
さらにそれが娘のテーマカラーだと思うと、周囲の人にオレンジという色の印象をもってもらえるだけで、嬉しいなと感じます。
今では、見るだけでいろいろと不安な気持ちが和らぎ、肩の力が抜けて「娘と一緒に新しい出会いを楽しもう」と、とても勇気づけられる色になりました。
あとは・・・
一人で外に出かけている時も、自然とオレンジが目に入るんですよねー。
見ると娘に会いたくなったり、娘を愛おしく思う気持ちが湧いてきたりします。お腹のあたりが、じんわりと温かくなるイメージです。
〈 色に願いを込めて 〉
最後に、なぜ夫がテーマカラーにオレンジを選んだのかをお伝えしようと思うのですが・・・
夫に理由を聞いたら
「え、なんとなく。オレンジ、明るくて綺麗やん。よくない?」
と返ってきました(笑)
ええ、そうでしょうね。理由なんてないですよね。
予想通りです!(笑)
ただ、テーマカラーを決めた後に、オレンジという色が表す人の性格面を知ったときは、夫婦ふたりで心底なるほどと思ったし、だからオレンジがいいと思ったんだな~と、ふたりで首を縦に振りまくりでした。
オレンジが表す色彩心理的な性格は・・・
〇頑張る人を応援する
〇活動的で陽気、元気
〇周りの人を大切にする
〇親しみやすい、社交的
◯いろんな人と仲良くなれる
〇前向きに切り替える能力が高い
〇喜怒哀楽が激しい、人間らしい
〇集団行動が好き、仲間意識が強い
〇一度決めたことは貫く、ハートが強い
など
なかでも、特に「いいな」と感じたのは、
「人を助ける人であり、
人に助けられる人である」というところ。
これから先、娘が大きくなって、たとえ私たち親がそばにいられなくなっても、色(オレンジ)が娘の味方をしてくれたら・・・
周囲の人と仲良く楽しく過ごすことができたり、困った時はお互い様の心で助け合うことができたりして、きっとどこへいっても、たくましく生きていけるだろうなと。
そんなふうに、あたたかい気持ちで周りの人とつながり合って、支え合って生きていってほしいなと思うのです。
夫が選んだテーマカラーに、無意識ですがそんな親としての願いが込められていて、ちょっと嬉しくなりました。
たかが色、されど色。
「信じるものは救われる」というように、身の回りにあふれる色を意識して味方にしたら、今よりもっとご機嫌に前向きに過ごせるようになると思いませんか?
お子さんのテーマカラーや、ご自身のテーマカラー、
ちょっと考えてみてください。
直感でピンとくる色でもいいし、色の意味を調べてからでもいい。
ずっと同じでもいいし、毎日変えてもいい。
実は、色の意味をちゃんと知らなくても、大好きなものと好きな色を結びつけるだけで、それを見ることで色彩心理効果的にポジティブな気持ちになれるんです。
今回私たちが、直感で選んだオレンジ色と娘を結びつけたように。
あなたの
「こうありたい」
「ここを補いたい」
「ここをパワーアップさせたい」
という思いに力を貸してくれる色を1つ決めて、普段目につくところに取り入れてみてください。そして、生活の中で意識してみてください。
すると、頑張りたいときに色が力を貸してくれるはずです。
前向きな気持ちになるきっかけをくれるはずです。
さあ、あなたは何色を選びますか?
今、心に浮かんだ色はきっと、あなたの心強い味方です!
最後までお読みいただきありがとうございました!あなたの心が軽くなるお手伝いができていたら嬉しいです。