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昨日の、骨伝導によるユニバーサルデザインイヤホン「Vibone」に続き、今日は視覚障がい者が「時を知る方法」を幾つか。
視覚障がい者向けの時計として、触読式時計や音声式腕時計がある。
写真は例として、最初がセイコーの触読式時計。
続けてこちらは同じくセイコーの音声式腕時計。
最近、デザイン性の高い触読式時計が出てきている。
スイスの企業が数年前に発売した「メテオ(Meteor Pocket Watch)」は振動で時を伝える今までにない触読式ポケットウオッチ。
3つのボタンを押すと振動で時間がわかるタイプ。正確に分まで教えてくれる。
触読式振動時計メテオはAmazonでも購入可能。国内代理店は株式会社アメディアさんです。
こちらは触る時計『EONE』。針のかわりに時を刻む「二つのボール」があり、ケース(本体)表面のボールは「分」を、側面は「時(じ)」を示している。
デザイン性の高さ、ユニークさからかヴィレッジヴァンガードの公式サイトでも販売している。
針式は触り続けると針がずれたり壊れたりといったことがあるので、針をなくし本体に磁石を内蔵させてボールが針代わりにしているとのこと。ボールが動いても、軽く振るだけでまた元の位置へピタッと戻る仕組みになっている。
『EONE』の創業者キム・ヒョンス代表は、MITで出会った視覚障害の友人との出会いから視覚障がい者用の時計に興味を持ったとのこと。
触る時計「ブラッドリー」は目で確認しなくても時間が判るので"Watch"ではなく"timepiece"と呼んでいるとか。
実用性もありデザイン性も高く、また視覚障がい者に限らず全ての人が使える時計。
日常で周囲に気づかれないよう時間を知りたいことは案外あるものだ。
例えば映画館などの暗い場所。スマホの明かりは他の人の迷惑になるが、これならそっと時を知ることができる。また時計は使わず、スマホでという人が増えた中、このデザイン性の高さは魅力的ではないだろうか。
以前2018年5月に、参加した「アクセシビリティの祭典」で、スマートスピーカーを活用されている視覚障がい者の方のお話を伺ったことをnoteにまとめたが、このように本当の意味で「みんなが使える」ツールが、これからも増えてほしい。
インターフェースとしての音声~「アクセシビリティの祭典」所感_その1
(了)
経験のないような暑さが毎日続いていますが、どうぞ皆さま体調に無理なくお過ごしください。
ヘッダー写真 撮影地 ニュージーランド ダニーデン ©moya
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