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今だからこそ行った金沢への旅-その1
北陸地方、石川県には幼稚園にもまだ通っていないような年齢のときにしか、私は行ったことがありませんでした。そのときどこを観光したのか、自分はどんな感情だったのか一切記憶に残っていません。唯一微かに残っている記憶は、日本自動車博物館で名前も知らない古い車を何となく見ていただけという、ただそれだけです。
それからかなりの月日が経ちました。昨年の12月に金沢旅行を計画し、先月末に行こうと決め特急券を購入するなど準備をしていました。その矢先に起きたのが能登地震です。行くのは止めにしようと考えました。しかし地震の被害を受けたのは能登地方であり、それよりも南の地域では被害が少ないため、行っても問題ないとのことでした。そのため金沢へと足を運びました。本記事は2日分を細かく書きたいため、二部構成にさせていただきます。
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金沢へは大阪から名古屋を経由して向かいました。遠回りかつ余計にお金の掛かる行き方ですが北陸新幹線が延伸すると北陸本線の在来線特急は敦賀止まりとなるため、それまでに一度乗ってみたかったのです。
大阪から名古屋までは近鉄のひのとりを利用しました。2時間ほど掛かりましたがシートのおかげか、すぐに着いた感覚でした。いつ乗っても快適さには驚くばかりです。
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名古屋では1時間半ほど次に乗る列車まで時間があったため、名古屋駅の周りでスナップをしました。JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄線、あおなみ線、新幹線が集まっている名駅はかなり大きく、ぐるり一周するだけでも軽くスナップするには十分な距離です。
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そのあとはJRの在来線ホームにある立ち食いのお店できしめんを頂きました。きしめんは初めて食べたのですが美味しかったです。名古屋はなかなかグルメな街であるため、次に来るときは泊りで来ないといけないと思ったのでした。そうしているうちに時間になり、金沢行きの特急しらさぎに乗りました。
車内では予めグランドキヨスクで買っておいた味噌カツ弁当を堪能しました。すでにきしめんでお腹は満たされていましたが、それでも食べました。美味しいものは食べられるうちに食べておくべきです。食べ終わったころには満腹で苦しいところまでいってしまいました。その頃になると雪化粧した伊吹山が見え始めていました。
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車内で食べた味噌カツ弁当も良かったです。食べてばっかりですが…こういうときだけですのでよしとしましょう。
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滋賀県を越えてすぐに着く駅、敦賀から先はもうすぐ北陸新幹線が開業することで特急が走らなくなります。そのため駅を飛ばしていく車窓は見れなくなってしまいます。もう見ることのできない光景を噛みしめながら外を眺めていました。
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金沢につくとすぐにホテルのチェックインに行きました。部屋に入ると綺麗ないい部屋でした。窓からは金沢駅が見え、遠くには医王山が見えました。部屋からの景色というものは、自分が遠くまで来たということを気付かせてくれます。家に引き篭もっていては味わうことのできない、旅行の醍醐味です。
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15分ほど昼寝をした後、金沢の街に繰り出しました。太陽は傾き始め、すっかり斜陽といった具合でしたが、スナップにはちょうどいい時間帯です。晩御飯のお店はすでに決めていたので、写真を撮りながら向かいました。
日が沈みゆく金沢の街の道路には、除けられた雪が少し残っていました。雪国自体には毎年行っているので、私にとっては対して珍しい光景ではありません。ただ、雪というのは分かりやすい季節の表現者です。それがあるだけで誰がどう見ても冬と感じられる、それがいいのです。
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尾山神社を軽く参拝し、金沢城の石垣が見える所に行きました。遠くにはうっすら夕焼けに染められた峰々が見えました。名前を地図で調べましたが、見えた山の名前に確証は持てませんでした。ただ山はいいなと、そんなことを考えていました。その後尾山神社を離れ、目的のお店へ向かいました。日はさらに傾き、空はほとんど夕闇に染められていました。気温も徐々に下がっていき、北国の寒さを感じながら歩きました。
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そうして着いた飲み屋街に人はあまりいませんでした。たくさんのお店があるというのに、閑散としたその雰囲気は寂しさを感じました。地震のせいでしょうか、ただただ寂しいばかりでした。そうした気持ちを持ちながらお店に入りました。迷わずハントンライスとサラダ、スープを注文しました。これも美味しかったです。エビフライが入っているのですが、これがうれしいです。ソースとの相性抜群でした。食べ終わった頃には、昼に食べ過ぎたことも相まって苦しいところまでいってしまいました。ですが、大満足です。美味しいもの三昧な日もたまにはいいものです。
お会計の際、店員さんに実際の所お客さんは少ないのか伺いました。おっしゃていたところでは、やはり少し減っているかなという印象だとのことでした。ただ、私が訪れた日は輪をかけて少なかったようでした。
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お礼を言い、また来ますねと言ってお店を後にしました。金沢に到着してから、そこまでの時間は経過していませんでしたが、それでも充実感がありました。かなりいい街だとこの時に感じていましたが、それは帰ってきて時間が経っている今でもその考えは変わりません。また行きたい、行かないといけない、そんな街だとすでに思っていました。
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それから20分か30分ほど歩いてホテルに戻り、お風呂に入りました。あらかじめ明日の朝ごはんは調達しておいたので、その後は特に買い出しに行く必要もありませんでした。
窓からの景色を眺めながら、だらだらとビールを飲みました。長い移動をし、写真を撮り、美味しいものに溺れた良い一日だったと、そんなことを考えました。
疲れて寝たのは、日付が変わって間もない頃でした。