今だからこそ行った金沢への旅-その2
ご覧いただきありがとうございます。本記事は(今だからこそ行った金沢への旅-その1| https://note.com/a11n9/n/nbcbc6de2fd6d )の続きとなっております。よろしければ併せてご覧ください。
薄明の5時半頃に目が覚めました。窓を覗けば仄かに明るい空の前に佇む医王山と、もう1日の始まっている金沢駅が見えます。普段寝起きでは見ることのない景色に、高揚感と言いましょうか、遠くまで来た時特有の何とも言えぬ感情がありました。しかし眠気に勝つことはできず、結局は二度寝したのでした。
もう一度目が覚めると7時を回ったころでした。顔を洗い、前日の夜にコンビニで買ってあったパンを朝食にしました。モーニングにも行こうかと思いましたが、どうも朝が弱く元気に動くことは叶いませんでした。これを書いている今となっては、行っておけばよかったと思っています。次に訪れたときのすることリストに追加でもしておきましょう。
朝食を摂った後はだらだらと準備をしました。その日の行く場所なども具体的には決めていませんでした。漠然と昼御飯は近江町市場に行こうと考えていたぐらいです。ですので1日のスタートはそんな具合で良かったのです。日常生活では時間に追われてばかりなので、こうしたこともたまにはいいものです。
チェックアウトしホテルを後にすると、時刻は10時半になろうとしている頃でした。一旦長町武家屋敷跡へ向かうことにし、歩いて向かいました。30分ほど歩くと水路が表れ、そうすると建物も歴史的なものに変わりました。これまでも歴史的建造物が並ぶ場所には赴いてきましたが、どこよりも周りとの調和のとれた街並みだと感じました。歴史的な建物があって凄い、というよりも、それがあって当たり前と感じさせるものがありました。本当に不思議な場所です。
写真を撮りながら回り、次は昼御飯を食べに近江町市場へ向かいました。昨日は夕方から夜にかけて歩きましたが、昼間に来てみるとかなり都会であることを実感しました。大都市のような地下鉄こそ無いものの、バスの運行頻度は負けずとも劣らないものがあります。活気のある良い街です。
近江町市場での目的のお店は幾つか考えていたのでしたが、どこも閉まっていました。ですので何を食べようかと迷い、かなりウロウロしました。そこで気付いたのですが、この場所は観光地でありながら、地元の人たちの買い物をする場所でした。大阪にも観光地として人気な某市場がありますが、別物です。あの場所は思うところがあるというのが正直な気持ちです。そうしたことも踏まえて、本当に良い街だなと思うのです。
結局お昼は百万石うどんを頂きました。柔らかいうどんで美味しかったです。コシがあるうどんもいいですが、柔らかいうどんもなかなかいいものです。
その後は金沢城へ行き、中で写真を撮りながら散策しました。地震の影響でところどころ崩れている箇所があったようで、入れない区画もありました。前日の尾山神社でも「次に地震が来ると倒壊の危険性があるためすぐに建物から離れてください」という貼り紙がありましたが、そうしたところから地震の爪痕を感じさせられます。自然の力はとてつもなく大きなものだと再認識しました。
兼六園にも行きました。金沢に来たからには行くべき場所でしょう。真冬なため花の時期ではなかったですが、雪のある庭園を見れたことには大満足です。なにより木に雪囲いが付いているところを見れたのが嬉しかったです。私のなかでの北陸と言えばこれという景色だったので、これ以上のものはありません。
兼六園を後にし金沢駅へ戻るのですが、遠回りをして主計茶屋町とひがし茶屋街へ立ち寄ることにしました。金沢は古い町並みが点在しているので本当に面白い場所です。食べ歩きもしたかったのですが、写真を撮っていると時間が足りなくなってしまいました。完全に失敗です。
金沢駅に戻ると早めの晩御飯ということで8番らーめんを食べました。久しぶりに味噌ラーメンを食べましたが、美味しかったです。野菜が多いのも嬉しいですね。
お土産も買い、ホームに上がって特急サンダーバード大阪行きを待ちました。もうこの場所まで在来線特急は来なくなってしまうというのですから、寂しいものです。サンダーバードが入線すると、しらさぎとの並びが見られました。
発車してからはビールを飲みながらもう暗くなった車窓を眺めました。