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割り当てという悪夢

きっとエホバの証人2世なら経験があるかもしれない。
「割り当て」の準備をする。
宣教学校に入ったのは小学生の時で。
5分の寸劇みたいなのを舞台の上でやるっていうものがあった。
聖書のこの部分を相手に伝えるみたいな。奉仕(伝道)の時を連想させて準備する。

ともかく内容が難しいわけで、それを場面設定から脚本から全部やる。
どう考えても舞台で皆様に発表できるようなもの作れる訳が無い。
でも、母は、エホバの証人なら作れる。エホバの祈っていればできる。みたいな
ものがあって。
全くどうやって作るのか?みたいに作り方も教えてもらえず 放り出された。
怖かった。
なんとか自分で作って、母からのチェックを受ける
「よくこんなのでできたって言ったね」「これで本当にいいと思ってるの?」
イラついた顔で言われる。
どこをどうしたらいいのかも教えてもらえないで、また作り直す。
母から深い(不快)なため息。
もう最終リミットとなった時 母が作った原稿が渡される。
それを持ってお相手の姉妹と練習する。

こんなことを半年に1回ぐらいのペースでやる。出来損ないのわたしに
母はいつも機嫌が悪かったし、怖かった。
でも自分では作れなくて、どいうにもならない気持ちだった。

割り当てが嫌だった。みんなの前で喋るのも嫌だし、冷静に「こんな場面絶対普通に無いじゃん」って思っていたし。
もちろん、母には言えない。
嫌で、苦痛で、辛い記憶しかない。

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