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ウサギとカメ

誰かに別な視点から解釈を聞いたことがある。
ウサギとカメの話。

足の速いウサギと足の遅いカメが競走し、最後はカメが勝つ話。ウサギは足が速い。でも、真っ直ぐゴールには行かず、途中で寄り道をして油断していた。
その間、足が遅いカメは真っ直ぐ黙々とゴールを目指し、ウサギに勝った。

  • 過信して油断すると、成果を逃してしまう。

  • 足が遅くとも、脇道にそれず真っ直ぐ進むことで成果を得ることが出来る。

そんな教訓だろうか。この教訓はとても大事なこと。

視点を変えてみる。
ウサギはどこを見ていたのか?ゴールか?
いや、カメだ。
じゃあ、カメはどこを見ていたのか?ウサギか?
いや、ゴールだ。

カメは最初からゴールしか見ていなかった。
相手がウサギだろうがチーターだろうがどうでもいい。ウサギを見ていたら最初から競走すらしていないかもしれない。
ゴールを見ていたから、そこにたどり着きたいと思ったから、一歩を踏み出した。

そこに観客がいたら言ったかもしれない。
「ウサギに勝てるはずがない」「カメのくせに何をやっている」「無駄な時間だ」
それはカメが一番よく知っている。でも、カメはスタートした。ウサギも観客も、カメのゴールには無関係だから。

観客が何を言おうが、ウサギがバカにしようが、カメは自分を信じてコツコツと着実にゴールだけを見て前に進んだ。
時には足の遅い自分に悔しさを覚えたかもしれない。思うように進めない自分に惨めさを感じたかもしれない。いかに自分が小さいかを思い知らされたかもしれない。

でも、その時々の想いが、その時点でのカメの現在地。
悔しかったらゴールにたどり着ける自分になるしかない。
ゴールはどこに行くでもなく、自分の進む先に存在している。

例え現在地がゴールから遠くても、ゴールから目を逸らさず、自分を信じてコツコツと着実に前に進んだ結果、カメはゴールに到達した。これまでの歩みにウサギは関係ない。

自分は今、カメだ。
ウサギのようなチカラは持ち合わせていない。でも、ウサギの動向も気になるほど、周りを気にしてしまう。ウサギのような人達に相手にもされないことで悔しくもなる。
でも、カメならカメらしく、自分は自分らしく、ゴールだけを見て前に進んで行く。

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