災害査定について(現地調査)
公共土木施設の災害査定について、台風19号被害報告が終了した頃なので現場調査について記載します📝
被害報告では、被災箇所を確認し、箇所、延長、工種、復旧工法、金額、応急復旧の有無を報告したと思います。それに加えて、被災の痕跡や災害査定に該当するか否かもざっくりと見極めながら箇所を選定されたと思います。
次の段階は、査定設計書を作成すべく、詳細な現地調査が必要になります🧐
まず、何をもって災害査定に該当するのかを知ることが大事なので、災害手帳をよく読んでおくことをオススメします📙
(例)
・河川:被災水位は査定の基準水位を超過したか❓
・道路:24時間連続雨量80mm以上または時間雨量20mm以上の降雨の実績があったか❓
などなど...
災害手帳はポケットに入るサイズなので、現場には持っていった方が良いでしょう😊
【被災箇所の観察】
被災箇所では、周辺の状況も含めて、とにかく観察しまくることが大事です🧐必要に応じて何度も現場を見ると良いです🔁
・被災の痕跡はどこか❓
・被災箇所の背後や周辺は❓守るべきものは何か🏡
・起終点を決めた理由は❓
・被災した原因、メカニズムは❓被災前の状況は❓
・どんな工法で復旧したいのか❓
などなど...
何を知るために現場に行くかを把握して調査すると良いです🚧
被災の全景や起終点、痕跡などについて写真を撮る必要があるので、過去の災害査定設計書があれば、それを参考にするとイメージがつかめると思います📚
【机上査定の注意点】
今回は被災箇所が多いので、災害査定の簡素化により机上査定が多いはずです📝
机上査定は、国の人(査定官、立会官【りっかいかん】)に対して写真でしか現場を説明できません🚷
百聞は一見にしかずなので、現場に来てもらいたいけど査定件数が多すぎて、時間の都合上現場には行けません💦なので、机上査定は写真が全てということを覚えていてください。
今の時代、動画を使って説明すると有効です📽むしろその方が現場がよくわかります📺
国の人は、土地勘もなく現場も見ずに被災箇所の説明を受けます。行ったこともない現場の被災状況を写真と図面で説明されるので、初めての人が見ても被災の状況や全景、起終点を決めた根拠など、現場が想像できるように資料を作るとよいです📝
自分が国の人だったら、こんな角度からの写真があればいいな💡など、相手の気持ちになって現場を見てみましょう📸
【おまけ】
災害査定が初めての人にとっては、毎日わけがわからずに業務が進み、気がついた頃には災害査定が終わってると思います💨でも、いつかまた災害査定をする機会はあるかもしれないので、その時のために今から記録と記憶を残すつもりで業務すると良いと思います📖