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包括的性教育との出会い
最近、「包括的性教育」という言葉に出会った。
そもそも、性教育とは生殖や性交のことを学ぶものと思い込んでいた。
きっかけはオンライン秘書の仕事でNPO法人の代表理事の方にお会いしたこと。「妊娠や性に関することで悩む方を一人でもなくしたい」という想いでNPO法人を立ち上げている。
打合せスタートの時点で「包括的性教育」の話をお聞きし、依頼内容を伺っていった。その際、自分の性教育に関する知識と「包括的性教育」との違いにびっくりしたのと同時に、性教育はそこまで広い視野で捉えても良いのか!と感じた。
「包括的性教育」とは、
2009年にユネスコなどが性教育についての指針「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を作成、発表(2018年に改定)した。指針の中で「コンプリヘンシブ・セクシュアリティ・エデュケーション」という言葉が使われている。2017年に日本で「包括的性教育」と翻訳され、広まったとのこと。
包括的性教育は、以下の8つのコンセプトがある。
関係性
価値観、権利、文化、セクシュアリティ
ジェンダーの理解
暴力と安全確保
健康と幸福のためのスキル
人間のからだと発達
セクシュアリティと性的行動
性と生殖に関する健康
自分がこれまで認識していた性教育は、主に6、8に該当すると思うが、「包括的性教育」はもっと幅広い内容を取り扱っている。
当初はコンセプトが6つだったが、2018年の改定時に「3 ジェンダーの理解」、「4 暴力と安全確保」が追加された。これら2つは、もともと6つのコンセプトの中に散りばめられていたが、ここ最近の世界的状況からコンセプトを新たに2つ立ち上げたとのこと。
「包括的性教育」に関して、上記は全体的な枠組みでしかないが、内容が広く深いので、もう少し学んでから自分なりに咀嚼して理解していきたい。
今回の仕事で、性教育とは今や生殖や性交のみならず、人権の尊重や男女平等などを促進する視点で捉える分野だという気づきを得た。この縁に感謝し、「包括的性教育」を新たに学び、クライアント様の思想に寄り添い、求める成果を提出したい。
オンライン秘書の仕事をメインにして半年が経過したが、振り返ってみると、受注する仕事内容が様々であり、クライアント様の仕事にはそれぞれの目的や思想がある。そしてなにより情熱がある。様々な仕事や目的、思想に触れることができ、今よりもっと熱を帯びて自分の得意な仕事で成果を提供できる。「人と人」が縁あって繋がって、その出会いの「間」にいろんな想いが詰まっていて、熱を感じる度に人間の温かみがあって、生きる楽しみがあるんだなと思う。
それによってお金をいただき、学ばせてもらえる環境にいられることは、とても幸せだと感じる。