応援シロを持つ人
①目の前のことが早く過ぎ去って欲しいと思って取り組んでいる人。
②チカラ加減を気にせず、目の前のことに全力で取り組んでいる人。
どちら事象にもなったことがあるが、
見ている方としては②を応援したくなる。
先日、子供たちの小学校でマラソン大会があった。
マラソン後の子供たちの感想は真逆だったので面白かった。
【マラソン後の感想】
娘(小6)
やっとおわった〜。これで嫌なことがなくなってスッキリ。
息子(小3)
〇〇くんには抜かされたくないから途中からダッシュした。
どちらが良い悪いではなく、素直な感想として
娘の走りは、「自分との戦い」に見えた。
周りに抜かれても自分のペースを保ち、これまでの自分のタイムを更新するように走っていた。
一方、息子の走りは「相手との戦い」に見えた。
〇〇くんには負けたくないという想いから、ペース配分は無視。〇〇くんが後ろに見えた途端、ダッシュして差をつけて、また後ろに見えたらダッシュ。この繰り返し。
自分は長距離走が苦手なので、娘のようなタイプ。
そんな視点で息子を見ていると、そのペースで完走できるのか💦と不安になりながら見ていた。気がついたら応援していた。
安定の走りで、特に不安もなく見ていた娘に対し、息子の走りは自分に無いものがあり、とても勉強になった。
「自分との戦い」ならば、自分の知り得る中で自分が収まってしまうので、相当ストイックでないと自分を超えるチカラを出しにくい。
一方、「相手との戦い」ならば、自分に無いものを持つ相手の行動に合わせて自分を変化させ、超えようとする。
そうなれば、自分より上回るものが大きい相手と対峙すればするほど、その可能性が上がる。
これまで、自宅での息子はマイペースで平和主義で体力温存派だと思って見ていたが、外の世界では周りの友達を見て「負けなくない」という想いを持って強く生きていることがわかり、面白かった。
もちろん、娘も着実に安定的に好きなことを突きつめて生きているのが感じられ、2人とも成長しているんだな。これからも楽しく生きてくれ。
そう思った秋空の校庭だった。