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事前情報と自分ルール

相手との会話において、事前情報は重要だと考える。そして、それは相手に冷静に伝える必要があるとも考える。
事前情報を伝えずに会話を進めると、感情論になって収拾がつかなくなる恐れがある。

例えば、子供服についての話。
親子でクローゼットを共有している場合。
【親】
この冬服まだ着るの?着ないの?どっち?
【子】
着るかも。
【親】
は?着るの?クローゼットがいっぱいだから、着ない服なら捨てたいんだけど!
【子】
は?じゃあ着るよ!絶対着る!

このやり取りは、
【親】パンパンのクローゼットから服を減らしたい。
【子】服を着るか着ないか選択を求められた。
このような事前情報で会話をしている。

事前情報として、親にはクローゼットがパンパンな状況に改善を考えているが、子にはそれがない。
親の模範解答は「着ない(子)」→「じゃあ捨てるね(親)」だったが、返ってきた答えは「着るかも(子)」という曖昧かつ模範解答に反する答え。これに親は怒りを覚える。

しかし、子にしてみれば、「クローゼットパンパン情報」は一切頭の中には無い。それに加えて、突然親からの怒り混じりの返答。感情を乗せて回答の口調も強くなる。収拾がつかなくなる。周辺の雰囲気が最悪になる。

親がクローゼットパンパン情報さえ最初に伝えていれば、子は模範解答を答えてくれたかもしれない。ある意味、親の自分ルールが招いた結果かもしれない。

本当にちょっとしたことで、相手の感情は変わってしまう。別にケンカしたいわけではなくとも、ちょっと自分に余裕がなかったり、結果を急いだり、周りが見えなくなったり、様々なことがきっかけで相手の感情は変わってしまう。

忙しい毎日、目まぐるしい程に溢れる情報、年末だし、やることも盛りだくさん。でも、少しの時間を作って、深呼吸をして気持ちを落ち着けて、地に足つけて相手を尊重して、笑顔で会話ができたらいいなと願う。

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