制作日記⑤-絵のタイトル、詩の話-
「絵のタイトルってどうつけてますか?」
展示をしていると、聞いてくださる方が多いです。
わたしはタイトルつけるのすきなので、そういうところまで結構な人が見てくれてると思うとうれしい。
作家仲間でも、この話題はたびたび出てきます。
こだわってつける派、絵がメインだからタイトルはあえて簡素にしたい派、タイトルつけたくない派…。
話を聞くと、本がすきな作家さんは結構凝ったタイトルつけてるな〜と思います。わたしもそう。
もともと本がすきだし、自分でも詩や短歌を詠んでいたのもあって、自作の詩歌から一部を取ってタイトルとしてつけることも多いです。
逆に、絵を描いて、そこから詩を書くこともあります。
「どっちが先なの?」とよく聞かれるのですが、わたしにとっては絵を描くことも詩を書くことも、同じ泉から出ているんだと思います。
わたしの場合、詩歌を書こうと思って書くのは稀です。大抵は生活をしていて、ふとした瞬間になにかしらワンフレーズか単語が頭のなかに思い浮かびます。
きっかけは物語の解釈(思考の延長)だったり、歌詞の聞き間違いだったり、すれ違った人の会話の断片だったり。日常生活のなかで沸々と内に溜めていたものが混ざり混ざって、あるとき突然「ことば」として降ってくる。
ことばが出てくると、連想ゲームのように次のフレーズや単語が出てきます。
わたしはことばの音がすきなので、わらわらと湧いて出てきたことばの連なりを、耳に心地よいリズムに整えて詩にします。
短歌だったら5音か7音のフレーズが浮かんで、そこから思い浮かぶワードを57577と整えていく感じです。
たとえば現在開催中の二人展「だいじなもの」に出品中の作品について、いくつか紹介していきます。
タイトルや絵についての裏話です。
絵は見た人があたらしい物語を描いてくれるのがいいなと思っているので、ここから先は見たい方のみ覗いてみてください。
二人展の作品は画廊さんが作ってくださったWEB Galleryからもご覧いただけます。
二人展は3/4(月)まで。
もしご都合つけば、ぜひ原画もご覧ください。
【お知らせ】
企画ふたり展「だいじなもの」
企画画廊くじらのほね
(JR西千葉駅より徒歩5分ほど)
2024年2月15日-3月4日
11:00~20:00 / 火曜・水曜 定休
ここから先は
¥ 300
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