『思考や言動も一貫したい!?』 プチっとスタディ vol.36
[キーワードと言い換え]
一貫性の原理
≒
最初から最後まで矛盾のない状態でいたいと思う心理傾向
[解説]
皆さんも
一度口に出した発言を引きずって
「ああ言ってしまったからには…」
というように矛盾しない言動を心掛けようとしてしまいませんか?
(悪いことではないんですがね笑)
※音声版の耳からプチっとスタディなら全話無料で最後まで聴けます
なかなか過去の自分の言動と異なるような行動は取りにくいですよね。
仮にいつもの自分と違う行動を取ると、
気持ちが悪いと感じることすらあります。
(vol.7の現状維持バイアスも通じるものが…)
こうした心理的な束縛を一貫性の原理というのです。
この原理はうまく使えば良い習慣化にも応用できますし、
営業やマーケティングにおいても押さえておくべきポイントの一つとなっています。
(生活必需知識だ!)
あなたも知らず知らずのうちに誘導されているかもしれませんね。
というわけでケーススタディに進んで理解を深めていきましょう。
[ケーススタディ]
一貫性の原理といえばコレ、
というようなスキルとして
「フットインザドア」があります。
一つ目の例です。
試したことのない商品の購入には多くの人が足踏みすると思います。
その場合には試供品の配布や定期購入サービスの初回無料キャンペーンなどで、
一番ネックな「導入ハードルを引き下げる」ことが可能です。
(無料だとつい使っちゃうんですわ)
逆に、この最初の行動さえ起こさせることが出来れば
あとは一貫性の原理が働いてくれるので利用ハードルを下げられます。
(あくまで’初回より’利用してもらいやすいということ)
また2つ目の例として、
スマートフォンや車の購入時の「オプション」もうまい仕組みです。
メインである本体の購入が決まるとオプションも付与しやすくなります。
本体価格は安く見せておきながら最終的にオプション料金の追加で割りと高くなっている、
なんてありがちですよね。
(あるよねー)
最終的に取って欲しい行動よりも簡単な内容でお願いして、
そこから段階的に依頼内容を増やしていく、
というのが本来の目的を達成しやすくするための秘訣でしょう。
購入者や利用者の一貫した行動を取りたいという心理によって、
このスキルは効果を得ているのです。
(自分の習慣化に使うならvol.28のベイビーステップを活用して相乗効果を)
[投げかけ]
皆さんも相手に取って欲しい行動があるなら
小さな依頼から入ってみてはいかがでしょうか?
以上
今回は一貫性の原理を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『帰属エラー』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!