今年のおやつはコアラのマーチ
オーストラリアの先住民であるアボリジニ。
「コアラ」=「水を飲まない」という意味がある。
彼らはユーカリの葉から水分を取り入れるのだが、コアラ1頭あたりに必要なユーカリの木は100本と言われている。
日本の国土1/4の面積が焼失したオーストラリアの地で、10億匹以上ものコアラやカンガルーなどの野生動物たちが今回の山火事で犠牲となった。
さらに、火事で土地を追われ、水を求めて先住民たちが暮らすエリアにやってきた野生のラクダの5000頭が殺処分された。
連日見かけるニュースにいたたまれず、思わず絶句してしまう。
火災は始まったのは2019年9月頃から。
一体どれくらいの範囲で広がっているのだろう?
リアルタイムで今現在火災が広がっている地域を検索できるサイトMyFireWatch を発見した。
日本国土1/4っていうと、大体四国、九州を丸ごと失ってしまったことに匹敵するそう。
そもそもこんなに大規模火災になったのはなぜなのだろう?
①オーストラリア火災の原因 : 気候変動
広大なオーストラリアにはさまざまな気候が存在する。
中央部は乾燥地帯が広がり、北部沿岸は熱帯で雨季と乾季に分かれ、中・南部沿岸は温帯~冷温帯で四季がある。
最近のニュースではオーストラリア南部では気温40度を超え、森林火災がさらに悪化すると予想される。
②オーストラリア火災の原因 : ユーカリの木
オーストラリア国土に広がるコアラが大好物なユーカリの木。そして先住民アボリジニの知恵によって傷の消毒や、痒み止め、そして虫除けなどに使われている。しかし、ユーカリの葉から発せられる引火性のあるテルペンが火災を広げる大きな原因と言われている。
ちなみにユーカリの種は火災のあとでも発芽する程の強い耐火性と生命力を保持。
さらに人為的な要因(放火)なども言われているが、大きな要因の2つが合わさり火災が長期化し、大気汚染の問題や観光経済にも大きな影響を及ぼしている。
動物が大好きなわたしにとって、辛いニュースを聞くたびに何かできることはないかと探していた。大きな支援が必要だと感じるが、個人でできることはなんだろう?
まず気になったのは、Twitterで回ってきたコアラのマーチだ。
最近はイチゴ味をよく食べているのだけど、箱にこんなマークがある。
このロゴは「オーストラリア・コアラ基金」といって、コアラの保護や研究に役立てられている。
コアラのマーチが10周年をむかえた1994年から、ロッテは「オーストラリア・コアラ基金」(The Australian Koala Foundation 略称AKF)に参加しています。
この基金は、コアラの保護や研究のために設立されました。20世紀になって、オーストラリアのコアラの数は300万頭から10万頭以下にまで減少しています。ハンティングや山火事、都市開発などが、このような悲しい結果をまねいているのです。 そこでいま、こうした過ちが再び起きないように、コアラの生息の現状について調査をしています。時間とお金がかかる、大切な作業。ロッテは、この活動を応援しています。
実際、コアラのマーチの売り上げの一部がどれくらい今回の火災の被害にあったコアラたちに還元されるのだろうか?
調べたところ、先日下記のようなニュースがロッテのサイトから発表された。
今年のおやつはコアラのマーチで決まった…!
次はなんだろう?
日用使いできる便利なもので寄付に繋がる物はないかな?
すると、こんな物が再びTwitterから流れてきた。
あ、なんだか美味しそうだけど、グミかな?と思った人もいるかもしれない。わたしも最初はそう思ってしまったから…
実は、これはLUSHから販売されている数量限定のソープ。
売上げの全額(消費税を除く)が、オーストラリアで発生した大規模森林火災の被害を受けた野生動物たちの生息環境の再生および緊急時の応急処置やリハビリテーションを行う動物救援団体への支援に用いられます。
全額が支援に繋がるのは嬉しい!
でも、でも、、
ちょっと待ってください…
詳細の文章を読もうと思ってても、全然頭に入ってこないんです。
ごめんなさい。
イメージ写真的に、なぜこんなマッチョな方をアサインしたんだろう?
いや、マッチョは好きです!えぇ!とっても好きです!!
でもでも、なんかこう、ほら、あるでしょ?
かわいいコアラの形だし、例えば小さな子どもたちの手洗いとか、女性が持っているとか、ほらあるじゃん?
あ、いや、いいんです。逆にマッチョ的なやつですよね?
あえてのマッチョですよね??わかっていますって!狙いはバッチリ!!
だって、もう絶対買いたいって思っちゃってますもん、今!!!
速攻買いに行きますよ!!!!!
(あ、売り切れている…)
さて…
あと、いつも行く動物園ももしかしたら寄付など行っているだろうか?
コアラをたくさん飼育する東山動植物園のサイトを調べてみた。
皆様から寄せられた支援金については、タロンガ動物園「タロンガ基金」に、すべて納入いたします。なお、タロンガ動物園では、コアラ等の被災した野生動物を緊急的に保護し、治療やリハビリを行っています。
オーストラリアのタロンガ動物園の歴史を調べてみると、1916年に開園したシドニーで最も歴史のある、オーストラリアの中で最も大きい動物園だった。350種以上、約4000頭の動物たちが暮らしており、コアラとの記念写真も大人気。
そして、関東エリアでは3月31日まで多摩動物公園、上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園に寄付金箱を設置。
集まった募金は、野生動物の救助やリハビリテーション施設を運営しているオーストラレーシア動物園水族館協会(ZAA)に送られる。
さらに、日本動物園水族館協会でも寄付金を募っている。
そして…
ちょっとここでインテリアに癒し系の物を置きたい方にはこちら。
Ty Inc.は世界最大のぬいぐるみメーカーで、危機に瀕するオーストラリアの野生動物を助けようと生み出されたコアラのKATY。
こちらの新規販売収益の100%がWIRESに寄付されると発表された。
さらに、今ちょうどアメリカにいます!という方に朗報です。
街の電柱や至る所に突如として現れたコアラのぬいぐるみ。
コアラにぶら下げられたカードにQRコードがついており、そこから非営利団体NSW Wildlife Information Rescue And Education Service Incorporated(通称WIRES)に寄付をすることができる。
Koalas of NYCは、オーストラリアの森林火災で被災したコアラを含む10億以上の野生生物を支援するための資金集めに奔走している団体組織だ。この緊急かつ重要な問題に注意喚起を促すため、同団体はマンハッタン中の電柱や至る場所に、ひと工夫されたぬいぐるみのコアラを配置した。
こうしたユニークなスタイルは気軽な寄付へ繋がると感じた。
ちなみにYoutuber HIKAKINもコアラのマーチの購入、実際の寄付金を送る際のやり方を動画で配信していた。参考になるので、是非ご覧ください。
さて、たくさんご紹介してきましたが、ここで最後にもう1つ。
実は、わたし自身数年前にcircle gallery & books(現在museum shop T)にて制作いただいた動物園の写真集があります。こちらの写真集の売り上げは製作費を除いた分を、以前震災の被害に遭われた際に熊本市動植物園へ約20万近く寄付させていただいていました。
こちらの写真集は元旭山動物園園長の小菅正夫氏に寄稿いただいた貴重なコラムも掲載しています。動物園界ではレジェンド的存在…!
2、3度お会いして、飲み会でもいろいろなお話を伺いました。
今回10冊分の売り上げをオーストラリア火災で被害にあった野生動物たちへ寄付したいと思います。ドル指定なので、売上金に近い金額で、寄付先は下記の会員のWWFへ寄付させていただきたいと思います。
寄付のご報告はTwitterなどのSNSにてアナウンスさせていただきます。
できれば10冊全部売り切って、全て寄付できたらいいなぁ。
どうぞよろしくお願いします!
(作風は駆け出しの頃の写真がメインなので、今とはまた少し異なります)
長くなりましたが、オーストラリア の火災状況と寄付についてのまとめでした。