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ファミコン飛龍の拳2プレイ日記(その1)

 先日つぶやいたところだが、ある日突然、ファミコンの「飛龍の拳II ドラゴンの翼」(以下「飛龍の拳2」。)をしたくてたまらなくなった。年末年始に親戚が集まって、ファミコン談義に花が咲いたからかもしれないが、特段、飛龍の拳は話題に上がらなかったはずだ。まあ、理由は何でもいい。ドラクエ2もプレイ途中であるが、やりたい時にやっておかないと、今後、後悔しそうだったので、どうにか時間を作って始めることにした。

 飛龍の拳2といえば、当時プレイしたのは、小学校高学年だっただろうか。自分が持っていたソフトではなく、兄が友人から借りてきたソフトだったため、充分にプレイできた覚えもなく、ゲーム内容もほとんど記憶に残っていないのだが、聖闘士星矢が流行った時期だった気がするし、それこそ、登場人物たちも、そんなイメージが強かったかと思う。

 ゲームの記憶といえば、とにかく音楽がよく、今でも旋律が頭に残っている。あとは、敵と戦うときの「心眼バトル」が印象的で、このタイミングよくボタンを押すというのは、今思うと、ファイヤープロレスリングシリーズに近いものも感じる。物語などは、一切記憶に残っていないので、今回、新鮮な気持ちで楽しめるのではないかと、期待している。

 まずは、手始めに……と、攻略サイトを探すが、ブログ系が少しヒットする程度か……。ブログ系は、概要を捉えたり、プレイ日記として楽しむにはいいのだろうが、攻略本の代わりとして読むには、どうも情報量に不足を感じる。20年程度前なら、個人の攻略サイトで、まとまったものが散見されていたが、無料のホームページサービスが軒並み終了となった今、この手のものはなかなか見つからなくなってしまった……。中古攻略本も探すが、これはかなりの高額だ。

 


○とりあえずプレイ開始

 ということで、ゲームセンターCXの有野課長のように、説明書も読まずにゲームを始めてみる。開始すると、モードが3つ選択できた。それぞれ、アクションモード、アニメRPGモード、VSトーナメントだ。VSは、ふたり用だろうから、それ以外となると……迷わずアクションモードを選択する。

 次は、難易度選択か? 「マニアよう」(以下「マニア用」。)、「チビッコよう」(以下「チビッコ用」。)の選択を迫られる。私の場合、マニアでもチビッコでもないのだが……歳をとったとはいえ、まだまだアクションには自信があるので、マニア用でやってみることにする。メッセージスピードは……とりあえず、ノーマルにした。

 第1章 ふうましんきょう

 と、画面に出てきたので、これを項目の区切りとしてプレイ日記を記したい。

 ……と考えていたが、どの程度進めたら第2章へ行くのかが分からないので、プレイ日記も書きづらい。それで、簡単にネットで調べたところ……どうも第2章はなさそうだった。ステージクリアごとに章が増えていくものと思っていたのだが、そうでもないのだろうか。しかし、情報が少ない。いずれにしても、ドラクエ2のプレイ日記とは異なり、全貌が分からないまま日記を進めていくため、項目の区切りも雑になってしまうだろう。ご了承願いたい。

 ようやく、実際に、りゅうひ(以下「龍飛」。)を動かせるようになる。ボタンの反応もよく、サクサクと動く感じだ。ABボタンが、それぞれキック・パンチだ。上キーでジャンプなので、操作感覚は、スパルタンXを彷彿させるが、スパルタンXと異なり、ジャンプ中や落下中に左右移動が可能で、さらには、上を押し続けた時間でジャンプの高さを調節できる。ただ、ジャンプ中のパンチは不可だった(キックは可能)。

 敵に触れてもつかまれないのがいい……まあ、スパルタンXのつかみ男ではないからな(笑)。あとは、やはり音楽がかなりいい! メロディーラインがしっかりはっきりしているし、音色のあて方もいい。対旋律も素晴らしい。

 PAUSE で出せるサブ画面は、RPG のメニュー画面のようだ。当時は、とにかく RPG が流行っていた時期だったが、このようにアクション主体のゲームでのこんなメニューは、珍しい方ではないだろうか。ほうりきとそうびでは、仲間を選べるので、今後、仲間も増えていくのだろう。

 

 ・ふっかつのおうぎ

 サブ画面のコマンド「ふっかつのおうぎ」(以下「パスワード」。)から、好きな時にいつでも記録が取れそうだ。しかも、開始直後はたったの5文字! 入力画面を確認するが、最大でも12文字のようだ。これは、かなり良心的だ!

 改めてリセットし、減った生命力や EX などをリセットして、基本となる初期パスワード(マニア用)を確認する。

すうなぜ ら
ぼまなぬ ざ
せこなぐ に
ばきなり ご
をはなた る
しぬなみ だ
でそなし ぴ
につなぶ う

 何度か試すが、どうも、同じゲーム進行状況に対し、8種類のパスワードがあるようだ。この辺は、今後のパスワード解析に役立てたい。

 ……ていうか、これらのパスワードは、リセット前に確認したそれと同じだ。ということは、生命力や EX などは、パスワードに保存されないのだろう。確かに、ステータスの情報量からしても、さすがに5文字では少なすぎる。

 

 ・ゲーム再開

 ――その後、ゲームを進めていくが、突然、りゅうのキバ(以下「龍の牙」)との戦闘シーンが始まる。イベント戦闘なのか、中ボスか? などと思ったが、どうも定期的に出てくる中ボスランクの敵のようだ。

 そのまま道中さまよっていると、次第に夕方に……そして、夜になっていく。これも、アクションゲームでは珍しい方ではないだろうか。なんとなく、ドラクエ3を彷彿とさせる。出現する敵も、昼間と夜では異なるようで、夜は、敵の攻撃も激しいような気がする。

 しかし、やはり、メニュー画面の項目や、アイテムなどの効果が分からない。例えば、ドラクエなどのシリーズものの続編であれば、説明書を見なくても、アイテムの効果などは何となく分かるだろうが、知らないゲームであれば、もはや知らない言語のゲームをしているような感じでもあり、楽しめそうにない。一応、この時代のゲームには珍しく、ゲームの中で、ある程度アイテムの効果などを説明してくれるが……。また、広大なマップに何をやっていいか分からず、何も物語が進まず、不安だけが募っていき、なんともモヤモヤ感が晴れない。

 そんな中、何気なくネットで情報を調べたところ、コントローラーボタンの組み合わせによって、龍飛に様々なアクションがあることを知る。これはやはりしっかり説明書を見ないとダメなやつだと思い直し、ある程度情報収集をしてから取り掛かることにする。

 

○ゲーム基本情報

 ということで、一旦情報収集からだ。取り急ぎ、インターネットにあった使えそうなものをここに記す。

 ・公式関係(バーチャルコンソールの電子説明書あり!)

 ・その他の攻略情報(ただし、ネタバレあり!)

 上記攻略情報には、ネタバレもあるようだが、私の場合、一度読んだ程度では記憶に残らないような年齢になってきているので、ネタバレをさらっと読んで始めるくらいがちょうどいいかもしれない。

 また、更に深く調べていけば、個人の攻略サイトの痕跡も見つかったが、検索インデックスとして残っているだけであり、肝心の中身は残っていない。

を利用させていただくことで、閲覧できるものもあったが、私の稚拙な検索能力では、これらを利用しても、攻略本レベルのものを見つけ出すことができなかった。攻略サイトがないということは、そんなサイトを作るまでの深い情報がないか、それとも作品がマイナーな部類に入るからだろう……か。

 ちなみに、このゲームは、ゲームセンターCXでも取り上げられていないようだった。ということは、やはり、マイナーな部類に入るのだろう。音楽がかなりいいだけに、もったいない、というか残念だ。このゲームは、もっと広く知れ渡るべきだと思う。

 ということで、まず、情報収集の結果、分かったこととして、前述のパスワードについてだが、まず、説明書には、
「聖水やサブ画面で使えるアイテムの数、レベルアップに必要な経験値などは、最初の状態に戻ります。」
とあり、また、ネット情報にも、
「パスワードには記憶されないものがあります。消費アイテム(聖水、ひすい、ダイヤ、お札系)と、次のレベルに達していない経験値です。」
とあった。

 となると、逆に、パスワードに保存されるものとしては、開始モード(マニアなど)、開始位置などの物語進行状況、レベル、仲間情報などだろうか。この辺は、実際にゲームをプレイしながら探っていきたい。このくらいのパスワード文字数なら、解析できるかもしれない。今後、ぜひ、解析したい。

 

○龍飛峰

 さて、心機一転、再度、始めから取り掛かる。

 初プレイでは、上キーでのジャンプに違和感を覚えたが、その時は、
(まあ、ABボタンのそれぞれが攻撃ボタンなので、これは仕方ないのだろう。)
と思っていた。しかし、説明書から、左右キーを押している場合、ABボタンの同時押しでもジャンプできると分かると、まるで、スーパーマリオの加速ジャンプと同じような感覚で、ジャンプができることに感動する。これは、少ないボタンの中でも、最良なコントローラー設定ではなかろうか。その他、上キーとAB同時押しでの旋風脚とか、ロックマンのスライディングに近い操作感覚であり、この操作も、やはり説明書を見ないと気づけなかっただろう。

 ということで、改めて、最初のステージの所感から続けるが、上にも少し触れたが、ジュロウのフダ、ホテイのフダなどのアイテムの効果をゲーム中に説明してくれるのは親切だ。

 中盤、画面の上の方で、羽衣を取得する。仙人によれば、
「山の上の雲に乗っていければ会えるじゃろう。」
とのことだった。

 この後、音楽がタイトル画面と同じ音楽――快活な音楽(以下、勝手に「メインテーマ」という。)へと切り替わる。物語が進んでいることを象徴付けるし、この流れで、このステージをクリアしてしまおうと思うが……今度は、なかなか天女が見つからない。

 これは……ちょっと迷ったが、少し戻ったところにいた。ずっと上の方を行きながら戻ることで見つけたのだが、この辺で詰まるようであれば、先が思いやられる。しかし、レトロゲームとはだいたいこういうものなのだ。

 とはいえ、こんな調子では、やはりチビッコ用で始めるべきだったか……というか、チビッコ用というのは、何が違うのだろうと、ちょっとだけ見てみるが、なんと! のっけから違いがあったのだ。

 

○チビッコ用でのゲーム開始

 まず、オープニングから違う。マニア用では省略されていたようだが、龍飛の生い立ちの説明があり、先ほど遭遇した龍の牙の説明もあった。

 そして、修行……という名の、心眼バトルの練習がある。ここでは、コントローラーのイメージ付きで、非常に親切で分かりやすい。その後は、マニア用では手に入らなかった「心眼の書」をもらえ、その後、龍の牙総統とのバトルがあり、そんなに強くもないのに、経験値が1000ももらえ、すぐにレベルアップする。これ以降は、マニア用と同じように、りゅうひほう(以下「龍飛峰」)から始まるのだが、つまりは、チビッコ用では、レベル2から龍飛峰が始まることになる。

 先に、マニア用からやってしまった私にとっては、とてもイージーな滑り出しに感じる。しかし、ふと思ったのだが……このゲームのマニア用というのは、魔界村などのレトロゲームにありがちな、いわゆる2周目にあたるのではないか? ということである。

 そうであるならば、なおさら、私の場合、内容も全く覚えてないし、ほとんど初プレイと変わらないだろうから、やはりチビッコ用で最初からやり直した方がいいのではないか?

 本当に、グデグデな展開となってしまったが、改めて、その2から仕切り直すこととしたい。


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