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和歌、ときどき若松英輔
美しいものに
ふれるたび
いつも
君に見せたい
そう
思ってきた
でも きっと今も
ここにいない君と
いっしょだから
見るものが
美しいのだと
思い直している
(若松英輔「詩集 美しいとき『美の秘密』」亜紀書房)
和歌をたくさん学んでいきたいと思っているものの、他にもさまざま読みたいものもあったりで、そういう意味では非常に恵まれた日常かなという気もしているこの頃です。
「美しいとき」は若松氏の6番目の詩集とのことで、普段詩などは全く読まなかったのですが、愛読している若松氏の著作の影響もあってちょっとずつ読んでいるうちに、これまででは考えられませんでしたが、詩もいいもんだな〜と思うようになった次第です。
本詩集もいい詩ばかりですが、冒頭の詩はわたし的には、これぞ若松氏によって生みだされた美の世界観が感じられ、お気に入りのものとなっています。