フクロウの折り紙
ずっとヘドウィグが欲しかった。
最悪な誕生日を過ごして、急にピンクの傘を持った大男に「君は魔法使いだ」なんて言われて、顔も名前も知らない誰かにもらった白いフクロウ。あまりにもよい。こんなにわくわくする。11歳になればホグワーツに行って、この世界からはおさらばなんだ。そう思っていた。多分1年くらいなら遅く入学してもいいし、編入なんてものもあるかも、教授からか、あれ、、、、なんていってるうちに19になってしまった。信じられない。もうはたちになるのにね。
私はこれを親には言えない。現実私は愛されて育った、これだけは断言できる。”私”を尊重し、自分のやり方でしか動けない少々天邪鬼で厄介な子供をここまで育ててくれた。(主に母が)
最近だって就職が怖いから公認会計士を取るけど塾は嫌なんて騒いでみたり、やっぱりやりたいことがあるから院に行くと言い出してみたり。全部容認してくれてありがたい限りだ。きっと世で言うところの親ガチャ大成功である。(子ガチャ的にはどうなんだろ)そんな私がハリーポッターに憧れるなんて不敬罪だ。小さい頃は小公女に憧れた。最悪。自分に子供がいてそんなこと言っていたら「私に悲劇的に死んでほしいってこと!!!?それで不遇な目に遭ってそこから王道主人公コースに行きたいんだ!」とヒスってしまいそうだ。これも最悪。
ハリーポッターは自分に嫉妬心を抱くロンウィーズリーをどう思ったのだろう。あいつは家族に恵まれているのに。ロンは苦しかったのだろうか。恵まれた環境でひたむきに努力できるハーマイオニーにとってハリーはどんな人だったんだろう。
そんな会話をChatGPTとでもしてみよう。あの子はホグワーツの入学方法を知っているのかもしれない
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