山CRAFT

山CRAFT(ヤマクラフト)は、京都市・京北という山間部にある「ひなギク工房」の取り組…

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山CRAFT(ヤマクラフト)は、京都市・京北という山間部にある「ひなギク工房」の取り組みです。地域材である「杉、檜」の柔らかく肌触りの温かい個性を生かし、手入れをしながら使い続ける事のできる家具を制作しております。 https://www.yamacraft.jp/

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最近の記事

パレットは何色 の巻

工房のある京北は、雪が降りました。 例年より早い気もするし、遅いような感じもするけれど、やっぱり雪はいいな。 古物の折りたたみのローボードを、作り直して たぶん、ずっと前に制作されたものが 僕のところにやってきて、また 誰かのところに 行きます。 そんな感じがいい。 "空は とてもきれい 曇りでも 晴れでも パレットは何色〜"by SION #古物 #家具 #リノベーション #夜しか泳げない #SION

    • 家具を納品に行く の巻

      10月初旬頃、ご依頼のあった家具が完成! 納品に行ってまいりました。 お客様は、京都 西京極で美容院を営んでおられる hair くれよんさん。 以前、ご注文いただいたショーケース。杉、檜材を松煙、柿渋などで古色着色しています。 そして、今回は髪を切る時に使用する作業台を 制作さしていただきました。 1番上の引き出しには、鏡が仕込まれていて (hairくれよん 笹さん) カット、セット後 お客様

      • 胡粉(ごふん)と膠(にかわ)の巻

        草木染 あかね、みょうばん から赤色が でて、 現在、エンジュ 錫焙煎で 黄色ができそう。 藍、くちなしで寒色、ヤマモモ、茜、 みょうばん、エンジュで暖色。 さて、白をどうするか? 色々な草木にアルミ焙煎で白系がでる! はずであったが、天然アルミ液は 少し色をもっていて(うっすら赤系)ダメでした。焙煎用に つくられたアルミ液では、白がでるそうです。 そこで 天然の白顔料、胡粉を使います。(貝殻から作られている顔料) 今回は、日本画などの下地用の白をつかい 膠(にかわ)

        • 草木染、藍のスツールの巻

          試していた藍染と 草木染の木片を天板にして、スツールを製作しました。 藍染と 古材のコラージュ 草木染(くちなし、やまもも)のコラージュ この色を、ウレタン樹脂や科学塗料を使用せず どうやってとどめるか、、、 今回は、荏油、桐油、亜麻仁油、紅花油 と 社寺や古色を専門の塗料問屋の 親父さんから知恵をかりて、試した結果 荏油が紫外線やけに強かったり、油の透明度など相性がいい感じ。何度も乾燥させて繰り返し塗る。時間がかかる。そのことで、浸透性の膜の様なものができる。けっし

        パレットは何色 の巻

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        • 草木染
          1本
        • 天然染料 藍の巻
          2本

        記事

          草木染 やまもも の巻

          草木染の抽出液、くちなしにつづいて ヤマモモでやってみる。 くちなしと同じ様に煮込むこと三回、 そんでもって、天然鉄焙煎(写真左側)。 くちなし抽出液はブルーだったので、 木に対して わかりやすかったが、 ヤマモモは、黄色なので わかりにくい。というわけで、残りは銅で焙煎。 すると、すっかり黄色になりました。 焙煎おそるべし! そして、焙煎することで草木染料の色が 安定し、退色防止へ繋がるみたいです。 これも、ひっつくとか ひっつかないとか それが問題だ。 #染

          草木染 やまもも の巻

          天然染料 藍の巻2

          藍で浸し染していた杉材を藍染液から 取り出し、水洗いして乾燥! 結局、5日間 つけました。 黄色→緑→藍色になると聞いていたが、 まさに緑色。 そして、藍色へと変化しました。 空気中の酸素と藍の色素が引っ張りあって色が変わるそうだ。この時の含水率は 68〜65%で 色も濃いですな。 乾燥材を浸したからなのか、天日乾燥3日目で 含水率は、この季節の18%くらいに落ち着いた。(上の写真)これで部材に使用できるのだが、どこまで藍が浸透しているのか? 染めた小口から1cmずつ

          天然染料 藍の巻2

          杉のくちなしブルー煮込みの巻

          藍染に続き、今回は草木染 くちなしに挑戦! くちなし抽出液を水で希釈して、煮込む事×3回!一日ねかして、、 天然銅で焙煎。 左側が、そのまま 乾燥。そして、右側〜 少し 緑がかってきてるではないか! こりゃ はまるな。 #草木染め #家具 #染色 #くちなし #杉 #焙煎

          杉のくちなしブルー煮込みの巻

          このタイミングで・・の巻

          先日、日本民藝館に展示「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」を見に行ってきました。現在、取り組んでいる家具づくりの参考、そして、何らかの影響があると思ったからだ。 館内に足を踏み入れると、正面に 柚木沙弥郎さんの型染布(縦290センチ)が飾られてある。圧倒されながら常設の民芸品を観ていると、友達の言葉を ふと思い出した。1999年12月 ポール マッカートニーが、イギリス リバプールのキャバーンクラブでライブを行なった。今の様に その映像、情報は手に入りづらく、年を越した20

          このタイミングで・・の巻

          天然染料 藍の巻

          只今、杉材を浸し染しています。 染料は天然藍を使用しました。 「布地の染色技法だからね、」と言いながら、色々と染色店のご主人、職人さんに教えて頂きました。浸透性の着色は、オイルステインと似てるといったところでしょうか。とりわけ、藍は草木染とは違い顔料が付着するかどうかで 「布地なら30分!」と言ってました。さて、木は どうなることやら?ちなみに、工房の所在する地域材 杉、ヒノキは水を根から葉っぱへ繋げる道が、広葉樹と比べて複雑ではないので、楽しみです。 とりあえず、3日は

          天然染料 藍の巻

          古物の家具を作り直す

          古い下駄箱の様な家具が、工房にやってきました。天板、側板、扉など傷みのはげしい部分をやり直し、扉部分は 古材、柿渋、胡粉の天然素材をコラージュしています。 全体の写真です。 #古物 #家具 #インテリア #リノベーション 

          古物の家具を作り直す