禁酒日記29日目

朝は抜き。昼はコンビニの白米、納豆、サバ味噌、千切りキャベツ。夜は唐揚げ定食。

ノンアルビールで自分を誤魔化すのにも限界はある。どうにかして自由にならないといけない。何から自由になるというのか? 酒からなのか、自分からなのか。それとも社会からか。人間の肉体という縛りからか。禁酒したいという自分自身の超自我からか。

ただ、酒を飲んでいないと眠くなる。酒は元気の源のようだ。たくさん飲めば睡眠薬にもなる。酒をやめているのに、飲んでいた時よりも酒のことばかり考えている。飲まないことによって、おれはもっと酒と親密な仲になっているのかもしれない。飲めないからこそ、飲んだ時の幸せが甘美な思い出となるのだろう。これは三島由紀夫的なテーゼだ。

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