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JICA筑波の国際協力理解講座に参加してよかったと感じた5つのこと


こんにちは。はるです。

JICAインターン応募書類の有料記事の中で少し触れたのですが、私はJICAインターンに応募するのと同時期に、JICA筑波主催の「国際協力理解講座」にも応募していました。(2018年の夏の話です。)

※今年(2021年)も募集が始まっていますね!


この時私は2つの異なる農業系のコースに応募し、2つともに合格をいただきました。
(そのうち1つのコースはJICAインターンの時期とかぶってしまったため、後日辞退しました。そのため、実質受講したのは1コースのみです。)

今回はその時に受講した講座について、内容にも触れつつ、参加してよかった点を書いていきたいと思います!

その⒈ 日本にいながらにして異文化交流ができる

JICA筑波主催の国際協力理解講座の農業系コースの特徴は、JICA筑波が受け入れている、世界各国からの研修員が参加しているプログラムの一部に参加させてもらえると言うところにあります。

そのため、講義は全て英語で行われ、また研修員との協力が求められる場面も多々あります。研修員とのコミュニケーションも基本英語です。

また、研修員も私たち日本人の参加者も3食のほとんどをJICA筑波の食堂で食べるため、食事の際に、受講しているコース以外の研修員の方々と交流する機会もありました。

ちなみに私が受講した講座のコースには7カ国から来た8人の研修員と、私を含め4人の日本人が参加していました。

まさに、国内留学のような感じです。今の世界情勢により、中々海外に行くことができないと思います。ですが、国際協力理解講座に参加することで、あたかも自分が海外留学しているかのような感覚に陥ります。

それだけでなく、多国籍メンバーで研修後にバレーをしたり、バトミントンをしたり…いろんな場面で研修員と関われるのが、この講座の魅力だと感じました!

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にんじんの種の選別。日本人参加者は結構苦戦しましたが、手前のミャンマー出身の彼女は手慣れた様子。こうするんだよと教えてくれました。
今のミャンマーの情勢を見て、彼女はどうしているだろうかと思います…。


その⒉ 農業の基礎的な知識を英語でインプットできる

将来的に農業分野で国際協力に貢献したい、海外で活躍したい、と考えている人にとって、農業分野の専門用語を英語でも理解することが求められると思います。

上記でも触れたように、講座は研修員に向けて開かれているものなので、講義は全て英語です。

そのため、必然的に農業分野で頻出の英単語を覚えられますし、どのような場面でどのような英語が使われるのかがわかります。

もちろん農業分野に必要な英語力だけでなく、農業についての基礎知識も身につけることができました。

選んだコース、自身の農業への知識レベルによって学べることはもちろん異なります。私の場合、栽培の知識はほとんどなかったので、知らないこと、学ぶことが多かったと感じました。それでも大学の専攻は生物系だったので、基礎知識ゼロというわけでもなく、講義内容が全く理解できない、ということはありませんでした。

また、その日の研修後には、同じ講座の研修員から個別で、それぞれが今取り組んでいることについて聞くこともできました。(研修時間外にもかかわらず時間をくれて、なんなら嬉しそうに説明してくれました。ありがたや…!)

お土産にと、自分が実験用に栽培している野菜をくれた研修員もいました。講座の研修員は本当にみんな親切で、私たち日本人の参加者に学んでいって欲しい、そして自分たちも学びたい、と言う姿勢や想いを感じました。

さらに、ここの講座で学んだこれらの知識は、その後のJICAインターンでも大いに役立ちました。(もし今回の講座に参加していなかったら、話を理解できていなかっただろうな、という場面が多々ありました。)


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お土産に、ともらった艶々のナス。その後家族で美味しくいただきました。


その⒊ 技術移転の現場を知ることができる

この講座自体が、国を代表して各国からきている研修員に対して技術移転をしている現場そのものです。私たち日本人もそこに直接参加させてもらえるため、日本の技術が実際にどのようにして研修員の方々に伝えられているのか、ということを実際に経験することができます。

これは将来的に技術(実践的なスキル)を身につけ、その技術を伝えることで途上国に貢献したいと考えている人にとっては、またとない良い機会になると思います。

私は当時、将来は農業分野で開発コンサルタントになりたい、という思いでこの研修に参加していたため、技術移転の現場を知ることができたのはとても良い機会でした。


その⒋ その道のプロから直接話を聞く機会がある

国際協力理解講座のカリキュラムを組み、その内容を教えているのはなんと日本で働く「開発コンサルタント」の皆さんでした。

また、講師も開発コンサルタントの皆さんでした。そのため、開発コンサルタントとしての働き方や、開発コンサルタントになるためのキャリアパスについてなどの話を聞くこともできました。

また、自分の興味のあること、やってみたいと考えていることを積極的に話していったところ、こんな人いるよ!と紹介していただくこともありました。

その方もJICA筑波で講師をされていた方だったので、私の講座参加期間中に話をさせていただき、色々とお話を聞くことができました。

また、JICA筑波に勤務している職員の皆さんからお話を聞く機会もいただくことができました。

このように、国際協力の現場でさまざまな働き方をしている方と、こんなに一度にお話しできる機会ってなかなかないと思います。おかげでとても勉強になり、将来のキャリアパスの参考にもなりました。

特に私は大学、大学院と農業とは関係のない勉強をしていたため、農業分野で開発コンサルタントになるためのキャリアパスをうまく思い描くことができませんでした。

JICA筑波で活躍されていた開発コンサルタントの方の中には、大学の専門は農業と全く異なり、その後社会人としても全く別の業種で働いていた過去のある方もいました。そういった方の話を聞くことで、これから自分が進むべきキャリアパスというものがなんとなく想像することができるようになったのはとても良かったです。


その⒌ 同じ目的意識を持った仲間ができる

正直私はここが一番大きかったと感じています。

これは講座に参加していた各国からの研修員ももちろんそうなのですが、一緒に参加した他3人の日本人と出会えたのは本当に良かったです。

私の通っていた大学、大学院の学部、学科では国際協力の分野に興味のある人が少なく、そういった内容について話せる人は私の周りにはほとんどいませんでした。

そうした中で、農業という視点から国際協力をしたいと考えている同年代の日本人と知り合えたのは、私にとってはとても嬉しいことでした。

講座の期間中に4人で将来について話したり、悩みを共有できた時間はとても貴重なものでした。

この時に出会った3人とは3年たった今でも連絡を取り合っています。また、講座を通して知り合った研修員のみんなとも今でもたまに連絡したりします。

実は研修自体は1週間と本当に短い間だったのですが、とても濃い1週間で、最終日の別れの時には涙が出そうになりました…。

こうして今回この記事を書いていて、当時のメンバーとの思い出を振り返ると、それだけで温かい気持ちになりました。

なんだかためになる(?)ようなことをつらつらと書きましたが、実は私にとっての一番の思い出は、講座のメンバーでほぼ毎日スイカを食べたこと!

メンバーの中にスイカ栽培の実験をしている研修員がおり、時期的に毎日のようにスイカが大量に栽培されていました。

その中でも、炎天下の中で種まきをした後に食べた冷えたスイカは、最高に美味しかった!

その日の研修終わりに甘いスイカをみんなで頬張るのが恒例になっていたため、スイカを食べる=本講座のメンバーという式が全員の共通認識になっていました。

そのため、私が最終日のプレゼンテーションでみんなでスイカを食べたことについて触れたら、メンバー全員に受けました(笑)。嬉しかったなぁ…!

本当に、たった1週間とは思えないほど濃い時間を過ごすことができた国際協力理解講座。

応募のための書類作成もそこまで大変ではなかったので、少しでも興味がある方にはぜひお勧めしたい講座です!

今回、長文にもかかわらず最後まで読んでくださってありがとうございました!


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