アマゾンひとり旅行 大学2回生夏 『街を出る』
3日ほどマナウスにいると、やることも尽きてくるので街を出る。
とりあえずバスに乗れば遠くに行けるだろうと言う発想で長距離バス乗り場へ。
長距離バス乗り場までの行き方を宿の受付の子に教えてもらう。
路線バスのバス停とバス番号を教わり外へ。
教わった通りのバス停に行き、待っている人に一応聞くと、違うと言われる。
何人かに聞くとそれぞれ別々の行き方を言われた。行き方が違うだけで点は重なっていてどの行き方でも行けるのだろうと踏んで、安牌の歩き。7kmぐらい。
途中、方向が合っているかすれ違う人に確認しながら歩く。
揃いも揃って暑いし遠いからタクシーかバスでいけと言いやがる。
歩き続ければいずれ着くってな了見で歩いていると案外早くついた。
長距離バス乗り場には、何社かチケット売り場があり行き先を特に決めていなかったので、空いていた売り場に入り「川のそばに行きたい」と言う。「それなら向こうへ行け」と別の売り場を指される。教わったのと別の売り場に行って同じことを聞く。また同じ売り場を指された。
セカンドオピニオンも完了したところで、教わった売り場に行き、
「川に行きたい」と言うと、発券してくれてどこにいくかもわからないままチケットを買う。1500円ぐらい
とりあえず時間になったらバスに乗り込む。1500円ぐらいだったので3時間もあれば着くだろうと思っていたが全然着かない。仕方ないのでただ外を眺めた。
結局、夕方6時ごろに終点に着いた。暗くなり始めていて泊まるとこもないので、動くのを諦めて、夜はバス停で過ごす。バス停といっても屋根も電気もあるので大丈夫だろうと思い込んだ。
野良犬はずっとウロウロして家のないおっさんたちも同じようにウロウロ。たまにドブを掘り返して何かをしている。
一応、人は何人かいるので襲われることはないだろうという浅はかな希望的観測のもと荷物を取られないようにリュックを抱いてベンチで寝た。
夜通し電気が煌々としているわ、蚊だらけで耳が不快だわで熟睡できなかった。
昔、テレビで見たアルコール除菌ペーパーで足の裏を拭くと蚊に刺されにくくなるというのを試した。気持ちマシになったと信じている。