やりたいことの見つけ方。手放すべきたった一つの思い込み。
「やりたいことが見つからない」って話よく聞く。必死に考えたりネットで調べたりはするんだけど、なかなか見つからないんよね。
これってなんでかっていうと、まだ食べたことのない料理を見て「自分の好みかどうかわからない」って悩んでるみたいなことだと思うんよね。
つまり「まだ何もやっていないから」何がやりたいかわからない。実際食べてみないと味がわからないのと同じでやってみないとわからないって話。
それに、これは意外と盲点なんだけど、「やりたいことが見つからない」って悩んだりする時って、別にやりたいことを見つけたいわけじゃないんよ。
何に頭を悩ませてるかっていうと、今自分は何をするべきなのか、どの会社に就職したらいいのか、「正解」を知りたいだけだったりするんよね。
特に最近だとネットとかSNSでいろんな情報が見られるようになって、「自分に合ってるものがあるはず」とか「もっと楽しいことがあるはず」とか考え始めちゃう。
人って迷ってる時ほど「完璧な答え」を探したくなるんだけど、実はそんなもの存在しなくて、出口のない迷路に入り込んじゃうんよ。
考えてみて欲しいんだけど、普段から、ご飯食べたいって思ったら食べるし、アニメみたいって思ったらみるし、旅行行きたいって思ったらいくでしょ?
もしやりたいって思うことがあれば、わざわざ考えなくてもやりたいって思うじゃん?
なんで悩むのかっていうと、仕事とか、お金を稼ぐっていう枠の中に自分のやりたいことがあるはずだって思って探そうとしてるからなんよ。
でも、ほとんどの人にそんなのはなくて、なのに頑張って見つけようとするからしんどくなるんよね。
どうするのがいいかっていうと、とてもシンプルだけど、まず「なんでもいいからやってみる」。選ぶときのポイントはあるけどね。
「やりたいことを見つけたい」って、言い換えると、「楽しいことをして生きていきたい」ってことじゃない?
ただ、人間って何かを楽しむためには「ある程度できるようになる」必要があるんよ。始める前には面白いって感じないのが普通で、多少できるようになってくると楽しくなってくるって、よくあるじゃない?
たとえば、ピアノを習い始めた頃はうまく指を動かせないし、同時に両手を動かすのも難しくて、思うように弾けないし面白くない。でも、簡単な曲でも弾けるようになると「意外と楽しいな」って感じる瞬間てあるよね。
つまり、最初から楽しめることなんてなくて、やっていくうちに楽しくなってくるものだから、何かしら始めてみるのが早い。
で、ポイントとしては、何をするか選ぶときは、「やりたくないことを避ける」ことを意識すること。
世の中に無数にある選択肢の中から「これがやりたい!」っていうのを見つけるのは至難の業だけど、「これは絶対にやりたくない!」っていうのは案外、経験とか直感で分かったりするんよね。
たとえば、ある人にとっては、数字を追い求めるような営業の仕事とか、毎日終電で帰るような拘束時間が長い仕事とか、ある人にとっては、一日中座ってパソコンと睨めっこする仕事とか、人と関わることが少ない仕事とか。そういうのってわかりやすく「避けたいこと」じゃない。
そういう「やりたくないこと」をできるだけ避けることができたら、自然と自分にとって心地いい時間とか、楽しい時間とかが自然と増えるんよね。
「やりたくないこと」を減らしていくこと自体が、やりたいことを見つけるプロセスの一部なんよ。
だから、やりたくないことをできるだけ避けて、自分が少しでも「まあ、これならいいか」って感じることを続けていく方が、気持ち的にも楽だし、結果的にやりたいことをやって楽しく生きられるようになるって話。
とりあえず、やりたくないことだけ避けられてたら上出来だわ〜って褒め称えよう。