【ワーホリ🇦🇺】半年働いてレストランマネージャーになった経緯
私はワーホリでのオーストラリア滞在中、ブリスベン滞在の後半はレストランマネージャーの一員として勤務させていただいていました。
希望すればワークビザにも繋がる状況だったので、オーストラリア滞在や永住権を目指す方の参考になればと思い、このようなポジションのある立場になった経緯を今回はお話しします。
1~6か月目*いちスタッフとしての勤務
勤務日数
基本的には週4~6日、時間数で言うと28~41時間勤務していました。
FOH(ウェイトスタッフ)としての勤務を開始し、面接時には『なるべくたくさん働きたいです』とアピールした結果です。笑
予約状況や他のチームメンバーのシフト希望によって勤務時間は変動していましたが、『私はいつでも働くよ』スタンスで、家が近かったこともあり、急なヘルプなどにも対応していました。
ポジション
主に接客を担当するFOHと勤務開始1か月後からはバーのポジションも習得し、バーテンダー(兼バリスタ)として勤務する日も多々ありました。
6か月目まではこの2ポジションのどちらかを行ったり来たりしていました。
周りのスタッフの入れ替わり
私が勤務開始したのが6月下旬ということもあり、オーストラリアでは忙しくない時期だったので、私以降新人は4か月ほど入ってきませんでした。
退職者もその間は出なかったので、追加の人材は特にいませんでした。
4ヶ月ほど経った11月ごろから、夏の忙しい時期に向けて&退職者もいたので新しい人たちが増えました。
6か月目*ジェネラルマネージャーからの提案
勤務を始めて6か月ほど経った頃、ジェネラルマネージャーから『シフトランナー(シフトマネージャー)のポジションに興味ない?次なるならあなただから。興味あればもちろんサポートするから考えてみて』と提案がありました。
当時、シフトを回せる人が多くなく、私よりも歴が長い人もいましたが、勤務日数などの観点から提案してくれたようです。
正直目指していたわけではなかったのですが、オーストラリアという地でチームを束ねる立場を経験できることはありがたいことだと思い、せっかく機会があるなら挑戦してみようと引き受けました。
マネージャーとしての立場を知ることで、お店に関しても商品に関しても知識量が増え、接客時の自信に繋がるだろうと思ったことも決断の理由です。
シフトマネージャーとしての役割・立ち位置
シフトマネージャーは当日責任者の役割でランチ営業に1人、ディナー営業に1人割り当てられます。(通しでシフトマネージャーをすることもあります)
主な役割は、
・当日出勤メンバーのポジション決め
・目標売上の提示
・人件費のコントロール
・チームメンバーとの情報共有
・在庫確認
・営業中のサービス時間のコントロール
・営業中繁忙時間の受け入れ判断
・営業中の安全衛生面の管理
・営業中のトラブル対応
・営業後の本部へのレポート提出
・閉め作業最終チェック
です。
当日の運営責任者として様々な判断を行います。
当日ポジションの一つではあるものの、周りとの連携や判断力が求められます。
トレーニング
基本的には机上のトレーニングは1時間程度のみで他は実践ベースで繰り返し行いました。
1週間ほどトレーニングをし、2週目からは独り立ちしましたが、不安な点や初めて遭遇する件も出てくるので、その際はジェネラルマネージャーやすでにシフトマネージャーを経験しているチームメンバーに相談しながら乗り越えました。
6~12か月目*シフトマネージャーとしての勤務
業務内容
具体的な業務内容は上記の通りですが、加えてマネージャー陣だけのミーティングや面談などにも参加しました。
その頃には新しいメンバーも多くいたので、トレーニングを実施する立場にもなりました。
ビザへの道
実際私は職場にビザを出してもらうことを目指していたわけではありませんが、働き始めたころから「今後どうするの?」という世間話の流れで、「ビザ出してもらいなよ~」と言われることが多々ありました。
マネージャーとしての業務を始めてからは、ワーホリビザの期限が迫ったこともあり、「ビザ出してもらって残りなよ」「オーナーに相談すれば出してもらえるよ」という話がありました。
私自身、ワークビザを出してもらうということは期待していなかった、という以前に非常に難しいものだと認識していたので、ワーホリビザで働き始めてこのようにビザのお話が出たことに驚きました。
この流れは非常にスムーズなケースだと思いますし、実際にビザ取得のステップを踏むと困難にも直面することが予想されますが、このようにビザを出すという選択を提案してくれるお店に出会えたことから、ビザを出してもらえる職場や環境の特徴を簡単に分析してみました。
・ワークビザをすでに出している会社
・同僚や上司との関係性
この2点が大きいと感じました。
・ワークビザをすでに出している会社
私が勤務していたレストランは、ジェネラルマネージャーやキッチンマネージャーを初め、移住してきた人が多くいました。
その方達が前例として会社からビザを出してもらっていたので、会社も対応には慣れており、選択肢として提示されることがあったのだと考えられます。
ビザの申請には会社側も労力を要するため、ビザを出したことがない会社に対応してもらうケースはより難しくなります。
・同僚や上司との関係性
前述のようにビザを出す側にも労力が必要であり、条件があるので、「この人にビザを出したい」「ビザを出して残って欲しい」と思ってもらう必要があります。
そのように思ってもらう関係性を事前に築いておくことが必須となります。
また、実際ビザを出してもらうということはそこで働き続けるということでもあるので、今後も働き続けられる環境や、周りとの関係性であることがビザを出してもらう側としても大切な要素になります。
マネージャーとして働いた学び
ビジネスとしての意識
もちろん日本以外でマネージャーという立場で働いたことは初めてでした。
また、飲食店での経験は大学生時のアルバイト以外は初めてだったので、マネージャーという立場になって初めて、予算感や目標売上の考え方、人件費とのバランスなど、ビジネスとして営業を続けるための仕組みを強く意識するようになりました。
将来、起業も視野に入れている中でとても勉強になる経験でした。
チームメンバーとの関わり方
チームとして運営しているからこそ、FOHメンバーのサービスクオリティやモチベーションの維持、キッチンとの連携など、接客業は人が成すものだと改めて感じました。
私がマネージャーとして働く際に、働きやすいと思ってもらえる環境作りを意識していました。
日本との違い
文化の違いが多くあるので、さまざまな違いを感じましたが、主に2点、接客の違いと人材育成の違いについてお話しします。
接客の違い
…簡単に言うと、日本は丁寧、オーストラリアはフレンドリーだと感じました。
もちろんお客様を大切に扱い、良いサービスの提供を目指すという点は同じですが、日常会話から心の距離を縮めて気持ち良く過ごしていただくという傾向がオーストラリアの方が強いと感じました。
様々なバックグラウンドを持ち、あらゆる国から人が訪れる場所だからこそ、お互いに興味を持ち、そういった場での交流を楽しむ方が多かったです。
また、お客様の要望を受け止めつつもNoを伝えなければならないところは、日本以上にはっきりとお断りをする強さが必要だと感じたもの特徴です。
人材育成の違い
…日本ではトレーニングスケジュールがきっちりと組まれていたり、育成マニュアルが存在する職場も多い思います。
一方で、オーストラリアではトレーニングとして組まれていても内容はトレーナー次第、ということも多かったです。
日によってトレーナーが変われば、言っていることが少し違ったり、抜け漏れが多く、「〇〇については誰も教えてくれない」ということもあります。
日本で多いトレーニングでは、どの新人にも同様のトレーニングができる平等性やそこから生まれるサービスクオリティが維持されている安心感があります。
一方で、オーストラリアのトレーニングを経て感じたのは、自ら行動することで学び向上する自主性がより培われると感じました。
一緒に働いていた現地の大学生(18-21歳)の皆も、とても落ち着いて堂々としていて、テキパキとしていて、一緒に働く安心感がありました。
海外滞在延長に繋げる選択として
オーストラリア滞在の手段としてワークビザを視野に入れられている方は、時間を無駄にしないためにも、いかに前もって情報収集ができているかが大切だと思います。
・自分がどのような職種でチャレンジするのか
・そのためにはどのようなスキルが資格が必要なのか
・職場は本当にビザを出してくれるのか
・何年も働きたい環境なのか
・ビザのルールや適用条件は頻繁に変更されるが、自分の持っている情報は現在正しいのか
このような情報を集め、検討した上で、職場選びをされるのが良いと思います。
「何年も働いたけど永住権につながらなかった」「ワークビザを出してもらえると思っていたが出してもらえなかった」などはよくある話です。
ご自身のライフプランに自分以上に寄り添ってくれる人はいません。
選択肢がなくなってしまったときに守ってくれる人もいないかもしれません。
そうならないように、情報を集め、道を定め、必要としてもらえるように自分自身を高め、暮らしていくのが良いのではと思います。
オーストラリアでの長期滞在、主にワーホリからワークビザ取得を目指す方の少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございます。いただいたサポートは、夫婦でゲストハウス運営の夢への一歩にさせていただきます。