どんぐりのこと(刺繍糸でできることについて)
秋の季節らしく、
さまざまなどんぐりが生まれました。
木の枝にたわわに実った、ツヤツヤの実
【枝付きどんぐり】
一粒の気軽に使える【どんぐりの実】
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今回は、今までとはガラリと手法を変えました。
特徴はツヤツヤの実。
作品を見てくださる方に驚いていただけたらとてもに励みになります!
"刺繍糸でできることとは"
何だか、最近そんなことを考えるようになってきました。
かぎ針編みで作品を創り始めた当初、
糸、どうする?となった時
『レース糸よりもカラーバリエーション豊富だから』
そんな軽~い気持ちで刺繍糸を選んだことを思い出します。
初期の頃に知り合いの方から
『ハンドメイドブランドをつくるにあたって
コンセプトをはっきりさせておくことが大切』
といただいたアドバイスを受けて
『紬は、かぎ針編み×刺繍糸で行こう!』
と決めて今に至る、と言う感じです。
(たまに部分的にレース糸も使いますが…)
刺繍糸でお花モチーフのブローチ、コサージュを創り続けてきて、
新作に取り掛かるたびに
"このお花の良さを、刺繍糸でどうやって表現しよう?"
と毎回考えています。
そして、大抵の悩みは
・色の選択 もしくは
・糸の強度(柔らかな刺繍糸で頑丈になるためにどう編むか)
のことが多く、
そこは今までの経験で少しずつできることが増え、
以前よりもだいぶ、イメージを形にできるようになってきているように感じています。
ただ…
今回のどんぐりで表現したかったのはツヤツヤとした実の【質感】。
今までとは種類の違う問題でした。
しかも、望みは刺繍糸で(笑)
刺繍糸ってツヤ、ないです…。
さてどうしよう。
『今年の秋はどんぐりを創りたい』と頭の片隅に置いておきながら
コスモスやオリーブを創り、
どんぐりのことも時々思い出す、そんな日々。
形になりそう!と集中した期間もありましたが、何だかんだうまく行かず、また他の作品へ…
実だけ別素材もアリじゃない?
そもそも、なぜ刺繍糸縛りでやってるの?
これ何の罰ゲーム?
と、少~しよからぬ思いが脳裏をちらついたり(笑)
でも、実が刺繍糸だと面白いだろうな、
驚いてもらえたら嬉しいな、
お客さまの使用時に話の種として使っていただけたらステキだな、etc...
やっぱり刺繍糸で創りたい、となりました。
自分でも刺繍糸のどんぐりを見てみたくなりました。
(実だけ別素材の案を採用しなくて良かった~~!)
創り方は企業秘密になりますが、
今までとは違う手法を編み出し創った
【実】はやはりチャームポイント。
先がちょっと尖っている子、丸い子、細長い子。
自然に倣ってさまざまな形のどんぐりになっています。
個性がそれぞれあり、それも見ていて面白く、お気に入りを見つけていただけたら嬉しいです。
0から1を生む時の、
楽しくもあり、苦しくもある(笑) 時間。
今回はかなり長い時間を要しましたが、
それを通り抜けて新作が生まれた時の達成感が、毎回何とも言えない喜びなのです。
どういうわけか、刺繍糸を材料にして制作し続けてきて、この先どうなっていくのか
自分でも未知ですが、
その時その時でできることを目一杯表現していきたいと思います。
刺繍糸でできること、まだまだあるのだろうなぁ。。☆