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アルジェの夜

皆が去ったアルジェで夕飯はアルジェリアワインを試したいと宿に相談。

"caracoya"というレストランを勧められる。

さて、予想通り、高級レストランである。

水槽側の席を案内され。

アルジェリアワインを飲みたいと言ったら奥のセラーに。

甘いのはどれ?と聞くと、勧められたのがフルールダブキル。ガイドブック的にはすっきりとして魚料理に合う、と。

それの小さいサイズを頼む。

さて、ディナールが3600くらいしかない。
このワインで1400と言われる。

メニューを見たら2500とか4000とか、結構詰んだメニュー設定。

そこで…私は、説明が出来ないからこれしかない、と、3600ディナールを見せて
「これしかないからこれで食べられるようにしてくれ」とお願いしてみた。

すると、ギャルソンがまかせろ、とばかりに奥に向かう。

戻ってきたら、私のガイドブックを見て、
どちらが良い?と、メルランの焼きとフライのどちら?と。
フライをチョイス。

出てきた料理がとても立派で驚いた、そしてとても美味しかった。

最後に…お会計を見て驚いた。

普通、3600のお金を見せてこれでなんとかして、と、お願いしたら上限一杯で出してくると思いきや、

「2780ディナール」だった。
ワインのボトルが1400だから、お料理は1380くらいでやってくれたんだなー。

メニューに1500以下のもの見当たらなかったのに。

ワインのボトルを飲んだのもあり、酔っ払って感動で泣けてきた。

お陰で帰りに水のボトルを買えて、フラフラ酔っ払いが歩いても安全なアルジェ。

嬉しくて幸せな気分で宿に戻り、お金がある事で気を良くして紅茶を頼んだら、これまた、無料と言われた。

アルジェリアの優しさに泣けてきた。


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