セゾン
このひと夏、素敵な出会いをした。
音楽を聴いていて、久々に、
私の聖書の中に刻まれるに違いない。と確信をした。
そのボーカルの歌う姿は、どこまでもロックンロールで、儚くもあり、あどけない少年のようにキュートである。
ああ、ずっと探していたよ。私の神様。
そんな気持ちになった。
退屈で、どうにもならない自己嫌悪を抱いたまま、ずるずると9月を迎えた。
正直、こんな自分でやってやれるか!と、思うことばかりだ。
本当に逃げ出したいことばかりで、自分が嫌になるのだ。
上がっては下がって、登っては降って、三半規管が気圧でやられそうな、そんな夏である。
しかし、今日まるで神様のような人を見つけた。
ボロボロでも、ダメダメでも、自分なのだから、進むしかないのだ。と少しだけ思えた。
早く聴きたい。その気持ちだけで、朝を望み、夜に眠る。
そして太陽にして目を覚まし、生きる理由にして、ペダルを漕ぐのだ。
もしかしたら、この世界は素晴らしいのかもしれない。
そんな、セゾン。
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