【初海外一人旅】アカデミー賞のレッドカーペットを生で見たかった…
昨夜、2023年の米アカデミー賞ノミネート作品等の発表があったので、懐かしくも悲しい初海外一人旅の記憶を辿っていきたいと思います。
90年代初頭バブルが弾け就職氷河期のころ、奇跡的に旅行会社への就職が決まっていた私はその当時流行りの「卒業旅行」なるものに憧れをいだいていた。そして選んだのは映画の都「ハリウッド」があるロサンゼルス!
その当時はインターネットも携帯電話もない時代。確かFAXでホテルの予約を取ったり、ロサンゼルスについての知識は言わずと知れた「地球の歩き方」から、スーツケースはキャリーケースなんて転がしやすいものはなく、スーツケース横についているバーを引っ張りながら持ち歩いたもんですよ。
学生時代に映画館に通いまくった自分にとってハリウッドは憧れ以外の何物でもない!しかーし!夢と憧れを抱いてやってきたハリウッドで、若者は様々な厳しい現実に直面し、海外旅行怖ええ!な体験をする羽目になったのです。
事の発端はハリウッドからカタリナ島へ行くためのロングビーチへ移動にTAXIを使ったのですが、事前に料金交渉はしてみたものの、到着してみてまあ当たり前のように運賃をぼったくられたんですよ。しかも有り金全体の5割ぐらいだったと思います。その当時で3桁の米ドル。
当時、学生はクレジットカードなどなく、支払いはすべて現金だったので、非常にショックでした。泣いても悔やんでもどうしようもないその絶望感、虚無感。カタリナ島の宿泊代を払ったらもうあとは手持ち数十ドル。どうやって帰国まで生きられるのか。。。
ロサンゼルスに戻ってきてから毎日食パンと炭酸ジュース、YMCAとダウンタウンの安宿(最悪の虫がたくさん出る部屋)を経てなんとか帰国できたものの、この生まれて初めての散々な海外旅行が身をもって教えてくれたことは、「海外でお金がなくなった時ほど、辛くひもじいものはない」。
ここまでは若気の至り、海外旅行失敗あるある話ですが、そもそもロサンゼルスへの旅は映画大好きな自分にとっての一大イベント、映画の祭典「アカデミー賞」のレッドカーペットを見に行くことだったんです。旅の最終日前日にあるイベントで、とにかくそれを見に来たのだから!と最後まで頑張れたんだと思います。しかし、ここでも悲劇が…。
アカデミー賞授賞式当日、情報も何も持たない若者は勇んで会場へ向かった訳ですが、TVでよく見ていた観覧席で当然見れるもんだとやってきたものの、案の定入れません。仕方なく道路の反対側に固まる映画ファンの中で情報収集します。どうやらあの観覧席はアカデミー賞授賞式の数か月前にロサンゼルス市庁舎で整理券が配布されているとのこと!
当然のことながら日本の田舎から来た若者には知る由もないことです。なんだよ・・・なんのために・・・と愚痴りたくもなります。しかも道路の反対側とは言え、銀幕のスター達は豆つぶにしか見えない。辛うじて見えたのは女優のスーザン・サランドンとその当時の旦那様ティム・ロビンスだけ。ああああああ(号泣)せっかくのメインイベント、結局まともにレッドカーペットも見れず、安宿のTVは授賞式は映さず、散々な目でした。
長々と初海外の想い出を語ってしまいましたが、タイトルで読みに来てくれた方向けに、今のアカデミー賞授賞式のレッドカーペット観覧はどうなっているのか?調べてみました。
OSCARS RED CARPET FAN EXPERIENCE
ネットが発達した現在はアカデミー賞のHPで詳細を確認することができます。今年の分は締め切ったようですが、来年以降であれば随時情報がupdateされると思います。今まで700名だった観覧席が2022年は100名ほどのキャパだったとか(コロナ禍だから?)
例年ですとアカデミー賞は2~3月に行われるので、半年以上前に抽選登録(しかも登録期間は1週間という短い期間のよう)が始まり抽選結果がメール等で来る形になると推測します。いずれにしても、”bleacher seats”(観覧席)で検索するか、公式news letterにメールを登録しておけば最新情報が来ると思います。
2023年3月13日に行われる授賞式はハリウッドのドルビー・シアターで行われます。観光地で有名なチャイニーズ・シアターやウォーク・オブ・フェイムから徒歩圏内です。その時期にロサンゼルスに行けなくても、その場に行って雰囲気だけ味わってみるのも乙かもしれません。
あなたの旅のきっかけ(インスピレーション)に★