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さよならがきみといた対価だ

はじめるときは
あっという間で
心が踊る方に駆け出して
ときめいて、だいすきで、かけがえなくて


思うがままに足を踏み出してたら
加速して物事は進んでいく
かけた時間の分、気持ちも膨らんで
途中でふと思う


「いつか終わるのに」と。


全く価値観の違う人間と
戸籍を一緒にしてみたいと
思ってみたり。
推しと付き合える世界線にいけたらと
夢見ていたところから

パッと目覚める。


人様の同棲してから出てきた問題に耐えられず
別れましたという
現実の凄まじい
パンチ力のある投稿に
殴られ、肩を落とし思う。
好きなだけではどうにもならない。
寄り添っても寄り添いが足りないこともある。と

推し活でも恋愛でも
人様に影響されるのはとてもしんどい。
が生きている限り何かにずっと
影響されて生きていく。
知りたくないことを知る。


生きることは変わることなのだろうか。


別れること考えて付き合うのは
あほらしい。
いつか推さなくなると分かっていて
お金使うのは虚しい。


ボロっボロになるまで
没頭して生きていたいけど
それはきっとこれからどんどん
できなくなる。
そんな体力は減る一方だと
わたしは知っている。


誰のことも好きにならず
1人で静かに生きていきたい。 
そう思いながらも
人の温もりに吸い寄せられていく。

孤独を程よく感じて
愛していくことなど
私には不可能で気づいた時には
全てを壊してしまうが
さよならが対価なのだとしたら
出会えて良かったと
好きになれて良かったと
私はそう思う。


終わりに向けて走ることは
悪いことではないんだと
最期に思えたらいいな