醒めない
憧れが混ざった好きは
会えない時間ばかりで構成された思い出は
泣いたことの方が多かった好きは
手の届かないことを思い知らされた時間が
長ければ長いほど
一生染み付いて消えないことを
身に染みて感じる秋。
ないものねだりは人生のスパイスで
あればいいのだけど
大抵の場合は、ないものねだりに
蝕まれることが多いのではないかと
そんな気がしています。
12月に
ずっとだいすきでいさせてくれた人の
ワンマンライブがあって、、
確実にチケットを当てるには
抽選なのでCDを100枚ほど買わないと
無理なのだとか。
すぐそこにいた時も手が届かなかったのに
どれだけ遠くに行ってしまったのだろうかと
悲しくなるものでして
3枚だけ買いました(昔の私ならありえない)
好きなものを追い続けると
破滅を呼び起こす経験が
やっともう懲り懲りだと
思わせてくれました。
当たるのか
当たらないのか
会えたってもう
その人の本当の姿は
見れないんだけど
心は変わらないから
思いやりも優しさの温度も
あの時のままで
頑張り続けて掴んだステージを
右から左に駆け回って
観客の姿を目に焼き付けるのは
きっと変わらないから
会いたいな、最後に。
頑張ってきたから
この3年。
心の中のこの人と
私はずっとやってきてたから
醒めない夢をずっと観ていたから
もうこんなに好きになれる人
ネットの世界にはいないから
他の誰かで誤魔化しても
溢れ出てきてしまって
隠せない自分の気持ちに対面してきたから
綺麗な思い出ばかりじゃないけど
あいたいな、あいたいよ。
もう会えなくなるだろうから
最後に。