天命
木も彫らず、絵も描かず
ゆっくり休み、空間を空け
感じるままに行動し
何の意味があるのかなど考えず
導かれるままに
逢うべく人たちに逢い
神々に祈り、今に感謝し
自己と向き合った
真に僕の在るべき姿は何なのか
魂は何を僕に伝えているのか
僕のやるべき仕事は何なのか
僕の愛する人は誰なのか
問いに問いに問い続け
内なる私は少しずつ答えてくれた
「あなたがあなたらしく
笑顔で健やかで、喜びに
閃きに、愛に満ち
森を海を川を生き、夢中の今を
溢れる愛を、あふれるままに
表現しなさい」
「人々に場をひらき、共に生き、
磨き、祈り、感謝し、
生命めぐる土に生きなさい」
「愛する人、愛する家族、
愛する地球、愛する光を
愛したいだけ、あなたのままに愛しなさい」
子どものように無心に、一人在る事と
生命の樹となり子らを支え、
人々と魂の根を深め合う事
愛する人を、愛する子供たちを
愛する家族を、世界を
無条件に真に愛することは
僕にとって何一つ、欠けてはいけない
大切な要素だとわかったよ
胸の内の黒く幼い少年は
大きなかがやく光の人となった
何といわれようが自分を生き
怖れることなく表現し
躊躇することなく歩み
遠慮なく堂々と皆を愛す
無邪気な人であり続ける
楽しい時にはよく笑い
悲しい時にも何とか笑い
涙を生ける糧とし
寂しい時は花を摘み
惨めな時は自分を信じ
元気のない時はよく歩こう
すべての経験が僕の一部で
すべての感情が僕を導いてくれる
すべてが魂の成長のためにあり
すべてが躍動する調和として起きている
一月三日、久しぶりに逢えた子ども達と海辺に張ったテントの中
焚き火の灯りで照らされる子らの睡る顔を眺め、手を握る
すべてが光の家族
光の海を泳ぐ仲間だと知っています
すべてが一つの愛であると知っています
それでも
寂しく、悲しく、涙はこぼれる
この涙が僕を僕にしてくれます
この惨めさが僕を前に歩ませ
この寂しさが僕を強くしてくれます
愛している、みなを愛している
誰も欠けてはいけない
誰一人憎んではいけない
夜は過ぎ 朝がきた
よあけよ こんなにも美しい時があるのか
様々な想いが繋がり、明確なビジョンとして現れた
-
私はこれから
魂に導かれるままに
差し出される土地に住まい
自然と調和した、神聖な場をひらく
子どもたち、大人たち、分け隔てなく
笑い、遊び、祈り、感謝し、手を繋ぎ
木をけずり、絵を描き、今と遊び
火を囲み、寝転び、微笑でいる
幸せが、喜びが、愛が、巡る
学校のような、村のような、巣のような
場所を創造しよう、共に創造しよう。
田や山に、傍に生える植物を編み
皆がいつでも本来の自分に還れるよう
お守りを作ろう。
自分自身に
共に生きる愛する人に
離してしまった最愛の子どもたちに
子どもたちのいつも側にいてくれている別れた妻に
信頼を贈り、愛を贈り
感謝を捧げ、祈りを捧げる
その想いは隣人へと、世界へと広がり
受け入れ、成長し
愛を呼吸する大きな大きな樹となろう。
一人静かに山に入り
海に潜り、川に流れ
瞬間を、命を、輝きを
言葉に、形に、生き様に
紡ごう、喜びの糸を。
–
私はこの命を
愛と自由に
感謝と祈りに
喜びと微笑みに
捧げます。
–
ありがとう
荒井智哉