THE SECOND後からのマシンガンズ旋風「アイドル芸人」大喜利についてのいくつかの考察②
全方位でチヤホヤされたい承認に飢えたおじさんによる暴走ハッシュタグ
お笑いの世界ではアイドル売り、所謂顔で売る商売をしたがる周りの大人がいても、当本人は大抵前向きじゃなかったりするか、無関心か、満更でもないくせカッコつけて前向きじゃないふりをすることが多い。
同業の芸人にはそれってお笑いで売れたのかと邪険に扱われるし、それにワーキャーする顔ファンはお笑いを純粋に楽しんでいるファンに白い目で見られるものだ。
ずっとずっとそういう文化だ。この攻防は一生終わらない。
それでも本人が良しとして(ここが大事)アイドル売りしている芸人さんを、正直本当は応援したくてしょうがないという話は以前、寺田寛明さんのブランディングがアイドル代入型だ!チェキは、天才だ!と話した通りだ。
マシンガンズのアニキはどうだろうか。
結論、彼らは前代未聞のワーキャー全力容認芸人だった。なんならチヤホヤされたいと露骨な承認を求めた。
大革命だ。
チヤホヤされたいなんてアラフィフのおじさんから聞くとは思わなかった。なにより「ワーキャーされたい」じゃなくて「チヤホヤされたい」なのがいい。
前時代的ワードチョイスまで愛おしくなってくる。
こんなにも欲望剥き出しで正面から「チヤホヤされたい」なんて言われたことがなかったから、これだけハッキリ言ってくれると応援の仕方が明確だなと胸が熱くなった。
さて話を戻す。滝沢さんはご自身がバズったことを受けて、かなりの早い段階で自らで供給を撒き始めた。
ハッシュタグ「#自撮りおじさん」と共にインスタグラムのストーリーでの常人なら撮るまでの小っ恥ずかしさで気をおかしくしてしまいそうなジャニーズばりの写真もあった。
「え!!!!うそ!!!!!?はい、あってます!!!!!!こういうのが欲しかったです!!!!!!」
動揺する親指はすかさず右下のハートボタンめがけて動いた。
滝沢さんがスゴイところは柔軟で、フレキシブルで、乗ると決めたら全力で乗るところだった。鬼行動力。
ネットでひとりごとだと思ってあれこれ好き勝手ワーキャーした側もした側で、即時に意見を取り入れ自らで写真を撮ってくれるなんてことがあまりも経験のないことで、ビビり散らかすしかなかった。
そこから数日で滝沢さんのInstagramに加えTwitter、相棒西堀さんからもInstagramとTwitterにて同日の差分写真や別角度の自撮りおじさんが大量投稿されていく。
計算すると✖️4アカウント(仕事にもよるけど1アカウント1,2回)から数時間に一度、お便りが断続的に届く。
つまり毎日、1日の食事量より多いマシンガンズ供給が届くってわけ。
そこからTHE SECONDを共にした芸人から他の共演芸人を巻き込み派生しでいく中で「#自撮りおじさん」が一大ブームになりまたもやTwitterでトレンド入りを果たす。
一種の文化になっていき、もはやオーケンまで自撮りおじさんをしているのだからお祭り騒ぎだ。
その後滝沢さんは #マシンガンズFA祭り
#マシンガンズバウンドコーデ というタグを突如生み出し、ファンをも巻き込んできた。
ここまでくるとお祭り野郎の暴走だ。
ファンは勿論全てでは無いが、本人に見て知ってもらおうと思って表現してない場合が殆どで、ファンとの交流や自己表現での目的で表現をしていることが私の周りでは多いように思う。そっとしておいてほしいものもある。これにはビックリを通り越してもはや笑いが止まらなくなっていた。
お笑いに限らずだがこれまで芸能人のファンとしてタブーにしてきたことは
「マシンガンズだけが何でもあり(本人公認)」だった。
そしてこれは、何もかもが彼らには筒抜けであるというメッセージであることもファンは強く自覚する必要があった。
「ファンの要望で」「会社の方針で」本人らの意思のない収録、雑誌の取材、物販なんてザラだと思う。芸人に限らず普通そんなもんなんじゃ無いかって思う。
本人たちのこの動きを見たら、わかるとおり完全に自らの意思での行動だった。
今までどんだけ芸能の仕事がなかったのか、これがどんだけチャンスかを行動が物語っていて胸がギュッとなった。
二人は、金塊を自らの手で掘りにくる。金塊がある場所にそれこそマシンガンの様に供給を乱射する。
そんでついには、よくわからない被弾の仕方をしたビール仲間の友人が「おおしまさん、芸人好きですよね。マシンガンズって芸人知ってますか?」と声をかけてきた。そのときようやくマシンガンズのむちゃくちゃに見えたマーケティング戦略のすごさを知った。一度撃たれた感じ、する。
上記のような、本人発信でのお祭りはあまりにも聞いたことがない。そんでそれをコツコツ毎日、今日まで絶えず発信しているのが、何を隠そう25年芸人をやっている、アラフィフおじさんなのである。
たまらんの一言に尽きる。
ウキウキで生き生きしたマシンガンズを実際に観てきた
いても立ってもいられず、今のウキウキした陽気な雰囲気のマシンガンズを観てきた。
しゃかりきおじさんは滑ってもウケても面白いので、向かうとこ敵なし、まさに無敵だった。
個人的には「やっぱり西堀さんめっちゃタイプだったわ。」とワーキャー道まっしぐらだった。
ネタみい。
この理論、漫才が、いやもはやギャグでさえかっちり台本になっていると「作品」という捉え方になる。
例えば「フースーヤの中華コレクション!これが見たかった」「待ってました肘神様(※流れ星☆)」という思考に辿り着けるのに。
マシンガンズのような場を受けながらの井戸端会議的スタイルだと脳みそが「会話」カテゴライズで捉えているので、お客さんが酒を呑んだらいつも同じ話をする人いるよね〜、みたいな顔をして「ま〜た同じ話してるよあのおじさんたち」の空気になるのを、何とは説明がつかないのだけど客席全体からブワ〜〜っと体感できて、大変興味深かった。
大鶴肥満さんのツイートがより井戸端会議感出ててわかりやすかった。
しかしそんな期待を損なう空気をも今のパワフルな勢いでのしてしまう。
「(みんなが見たであろう同じくだりを)今からやるかならな!ちゃんと笑えよ!」
笑いの強要は、むちゃくちゃだった。こんなんワラハラだ。
けれどこんな強要でさえ笑えてしまうので、まあ笑っちゃったら全部正解な気がした。客のエネルギー負けです。
ちなみに滝沢さんは、本番中も自撮りをしていた。
挙動はさながら声がガラガラしたフワちゃんだった。
リトル森田さんみを感じるマシンガンズの商売根性
さらば青春の光の会員制BAR配信、さらばBARゲストもさながら、
マシンガンズのラジオ、ネガ⇒ポジの大喜利っぷりは振り切っていた。
副題をつけるなら「マシンガンズおじさんのアイドル芸人への道」
ネットでのワーキャー騒ぎから、ノリノリになっているファンもファンなのだが、本人たちも浮つきまくっている。
数百種類を超えるアクスタも、焼印のついたマシンガンズ饅頭のくだりも、もはや大喜利だった。
ネタがないんじゃなかったのか。この会話が全体を通してネタになることを早く気づいてほしい。
そして結論、今のマシンガンズ扇風を総括するとこんな感じなんじゃないかと行き着いた。
総括 アイドル芸人マシンガンズの波に手放しで乗ることにした
もはや1ヶ月前では、あり得ないところ(マシンガンズ)からあり得ないもの(ブロマイド)が発売された。このツッコミ待ち案件に反応せずしてどうするとクイックジャパンウェブが真っ先に手を挙げた。
私は意を決して生まれて初めてブロマイドを買った。決済する指は震えていた。
ブロマイドなんてのは、
2.5次元の俳優を応援していた時も、ハロプロアイドルを応援していてたときも、ジャニーズアイドルを応援している時でさえ買ったことがなかった。
そう最初に買うのが、何を隠そうマシンガンズなのだ。
自分のワーキャー心を満たすためだけのブロマイドだけではないからだ。だから買った。
マシンガンズのブロマイドを買っただけで面白いじゃないですか。
マシンガンズのワーキャーなだけで笑いが取れるのだ。そんで届いた頃にはナニコレ!となっていたとてそれもまた面白いんだからずるい。
自分で言っててもまだ意味がよくわかってない。ふと我に返ってマシンガンズのワーキャー…?って何だ…?っていまだになる。
好きだと言ったらお笑いのセンスを疑われる(ひどい)とまで言われていたマシンガンズの新しい形のお笑いだと思った。
頭のネジ外してあんまり深く考えずに乗っておこうと感じた決定打は、サンドリで有吉さんが「(今のTHE SECONDからの仕事は)短期バイトみてえなもんだから今のうち稼いどけ」と西堀さんにおっしゃっていたことだった。
芸人の人気は、ともすればアイドルよりももっと刹那的なことだってある。はかない蝉の命なのだ。
調子に乗って7割くらい本気でアイドル芸人をやる気になってきているふたりを今だからこそ応援する必要性を感じた。
やっぱり、言葉で言わなきゃいけないことってあるよね。チヤホヤされたい!と正直に言ってくれることが、こんなに嬉しいことなのを初めて知った。
滝沢さんがボケなのかガチなのかわからん途方もない願望を言うだけタダだと乱立するので、すべてを細かくは覚えていないのだが、
もはや「叶えて欲しいことなんでも言うてみ、ワーキャー頑張ってみる!」みたいな心境になってきてもいる。なのでもちうるリソースは提供するつもりだ。
今の時代は推しがされたい推され方でこちらが応援するんだなと彼らを見て学んだ令和5年でした。
その例のブロマイドだ。
THE SECONDから1ヶ月もしないうちに本人達の要望に即しグッズ販売までにいたったクイックジャパンさんの伝説の始まりになりそうなブロマイドは6/25、今日の24:00までの受付である。
販売期間は正味10日間であった。蝉よりは長い。
法則性のない売り出し方で多少戸惑ってもいるけど、それをも楽しみながら、他展開も待ってます。商売大歓迎!
今のマシンガンズはまさに、「守りに入る事なんか今頭に無いぜ」状態だった。
おわり
写真をお借りしています。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?