見出し画像

67_SERENA C28 ep13 ~ ファーストインプレッション ~

インプレッションというものは、それぞれの人の好みの表現だというのは否めないが、それゆえ、このセレナに対する自分のファーストインプレッションは、前に乗っていた車との比較という部分も大きいと思う。フリードプラスも良い車だった。ちょうどいい大きさ故の取り回しの良さや、プラスというグレードの荷室の使い勝手は特筆すべきものだったし、内外装のデザインも好みだった。燃費も悪くなかったし、購入したときは人生最後の車になるかも、と思っていたからいろいろ検討も重ねベストを尽くしたつもりだったし、本当にお気に入りの「ちょうどいい」1台だった。

さて、SERENAのファーストインプレッションだが、まずは改めて外観から。正面から見るとそのフロントマスクは個性的な強さを感じるが、個人的には嫌みに感じるほどではない。ライトと一体化された日産の顔となるVモーショングリル。ライトは縦に三つ。上二つがロービーム、その下にハイビーム、フォグランプはグリルの一番下に配置されている。フロントサイドのエアインテークはタイヤハウスの空気の流れを整流しているのだそうだ。テープでふさいで走ってみたというYouTubeがあったが、テープでふさいだ時はスピードを上げるとフラフラするように感じて、テープを取るとそのフラフラは感じられなかった、ということから、直進安定性に効果があるのではないかと言っていた。

サイドビューはシンプル。ヘッドライトからリアに向かって続くブラックのウエストラインが特徴的だ。ルーフからルーフエンドのスポイラーまでのラインもなめらかな一体感があって綺麗だと思う。サイドシルのデザインも乗降時の実用性も兼ねているらしいが、ちょっと高級感を醸し出している。切り立ったリアのデザインも、シンプルだがカッコいい。特にテールランプは細かいLEDのランプの集合体を均一に光らせるレンズカバーにしたのだそうだ。先進技術らしいが、なかなかオシャレだ。マフラーは目立たないように配置してある。もちろんハーフバックドアの利便性にも期待している。エクステリアはどこを見ても一目でセレナとわかるデザインだ。タイヤサイズはちょっと残念かなぁ。まぁ、乗り心地優先ということで我慢。

乗り込んでドアを閉めると外界から切り離されたように静けさが訪れる。ドアの閉まる音も高級感がある。ゼログラビティシートと呼ばれるシートは少し柔らかく感じるが、表面には張りがあってすごく沈み込むというような感覚ではない。長時間運転しても疲れを感じにくいよう設計されているというが、そのあたりは今度検証してみようと思う。運転席側ドアパネル上部からインパネを通って助手席側ドアまでのつながりは、一連のステッチも含め横方向の室内の広さを感じさせる。フロントの木目は(色は奥さんにはちょっと不評だが)高級感もある。少し高い位置に感じるシート高はウエストラインの低さと相まって視界の広さは抜群だ。

40年前、人生最初の車に乗ってからずっと「土禁(土足禁止)」だったので今回も土禁にしようと思う(昔は土禁が流行っていたのだよ。友人はほとんど土禁だったし)。夏場はサンダルで車に乗ることもあるし、雨天時、濡れた靴底でペダルが滑るのも避けたい。靴が変わって靴底の厚さとかが変わると「足裏感覚」みたいなものが変わってしまうのが嫌だというのが今まで土禁にしてきた理由の一つだ。ドライビングシューズも考えたが、足になじむドライビングシューズに出会ったことがない。脱いだ靴はトレーに入れてセンターコンソール前に置く。トレーが滑って動いてしまいそうなので、何か対策を講じなければ。

ステアリングを握った感触が気持ちいい。本革巻きは初体験だ。ステアリング自体はちょっと太めか。下の部分が平らにカットされているような形で「D字型ステアリング」というのだそうだ。乗降時に大腿部に干渉しないようにということも考えられているらしいが、異形のステアリング自体が初体験なので、もっと違和感を感じるかと思ったが、それほどでもない。円形の形状と大きく変わったわけではないので当然と言えば当然か。

正面のメーターディスプレイとセンターのナビディスプレイの2枚の12.3インチのディスプレイはさすがに近未来的だ。モノリスディスプレイと呼ばれているらしく「美しく見やすい表示」というのがウリなのだそうだ。ナビ画面を尺度を変えて両方のディスプレイに映すとちょっと使いやすい。正面のディスプレイには尺度の大きい(近くが大きく見える)地図が映しだされるので、センターのナビは少し尺度を小さくして(広域の地図にして)遠くまで見えるようにしておくと便利だ。(尺度の大きい小さいについての解釈はこの説明でよいのか?)案内を開始するとナビがいろいろ情報をしゃべってくれる。交差点までの距離のアナウンスはちょっと鬱陶しく感じることもあるが、交差点直前での「ここを曲がります」というアナウンスはありがたい。

インテリジェントルームミラーはモニター状態の昼間だと光がはねて二重に見える。調べてみるとミラー状態の時の角度調節が重要だと書かれていた。いろいろ調整してみようと思う。モニター状態のミラーの解像度は高い。後続車の運転手の顔までばっちり見える。そんなに見えなくても良いだろうと思うくらいだ。

ボタン式のシフトセレクターはさすがに違和感アリアリだ。リバース(R)とドライブ(D/B)はパーキング(P)やニュートラル(N)のボタンより、少し大きめのボタンで、それぞれ違った突起物があって手触りだけでもわかるようになっている。しばらくは恐る恐るボタンを探して押すことになるのだろうが、すぐに慣れるだろう。

実際のロードインプレッションは次の機会に。