本のミステリーツアー体験!|池袋・梟書茶房
全て同じブックカバーで覆われていて、タイトル、作者も全く見えない本が並んでいる。
「どうやって本を買うのか?」
というと、本には一冊ごとに「推薦文」が書かれており、それを頼りに自分の感性で選んでいくというスタイル。
これが、池袋にある「梟書茶房」の本の買い方。
梟書茶房との出会い~購入
知人と池袋で「ちょっとお茶でも」とカフェを探していたときにたまたま発見。けれど混んでいたためその時は諦めてしまった。カフェの前に並ぶ本棚がとても気になっていて「一人の時にゆっくり来よう」とその場を去った。
そして先日、気なるあの本棚へ向かった。
そして購入したのがこの2冊。
No.0171
読書後3分、放心状態。3分後、良質な物語にふれたときの満足感がこみ上げる。そしてまた、1ぺージから読み返している。ネタバレを避ける為、読んでいる最中の感想を音声に変えて。
「ふふ、あはは!ん?・・・・・え、あれ?あれあれあれ?!?あ!あ~~~~」
これは日常コメディでありSFミステリであり社会的提言である。読むたびにに謎が見える、少し大人向けの物語かもしれない。
断言するとすれば、これは彼にしか書けない漫画だ。 推薦文より
No.0189
女性のつくる料理は家庭の影響が強い。母の味を思い出して、近づけようとする気持ちがあります。
一方で、男性の料理はどうも違うようです。母の味を作る男性は見たことがありません。食材を買い込んで豪勢な一品や手の込んだ海外の料理を作ったり。
そういえば、父は釣ってきた魚しか料理をしなかったなあ。
女性にとって食は生活であり、男性にとっては趣味の延長用にあるのかもしれませんね。 推薦文より
推薦文に惹きつけられ、ジャンル全く違う本を2冊購入。
直ぐに開けたくなる袋とじ。
早く読みたくなる推薦文。
No.0171から読み始めた。
開いた瞬間、「漫画」であることにびっくり!
漫画界の王様『ONE PIECE』も読んだことのない私が漫画!!
我が家には漫画本はなく、ひょんなことからやってきた1冊。
これも面白さの一つ。
※よく見ると、推薦文の中に「漫画」って書いてあったのを見落としてました。。。
感想は、
読書後3分、「ん??あまり、ささらない・・・」
それでも読みすすめると「え?んん?あ!!あれあれあれ?!あ~~~~」推薦者と同じく、1ページから読み返してしまった。
梟書茶房の面白さ
梟書茶房の面白さは、読者の感想によって、次なるステップを用意してくれているところ。
No.0171 の場合、
あ~~~ってなった人はNo.0047 **もきっとはまる。
あ~~~ってならなかった人はNo.0074**ならはまる!
私は、あ~~~っとなったのでNo.0047を購入することにした。
2冊目を求め梟書茶房へ。そして自慢の珈琲を。
本棚は番号順に並んでいるので、見つけやすいのです。
「0047、0047、・・・・・」
「・・・・ない。。。」
店員さんに在庫を確認したけれど、
「すみません。在庫もありません」と。
どうしても読みたい私は予約ができるのか確認するが、その予約はできないとのこと。残念。
飛行機に乗って空港に到着したが、荷物が出で来ないでずっと待ちぼうけを食らっている感じ。楽しみがそこにあるのに、何もできない。
こんなこともあるのか。。と落ちる気持ちを抑えつつ、カフェスペースへ。
梟書茶房HPより
落ち着いた内装のカフェ。
私はアカデミックエリアに案内された。
ここは、学校の図書館をイメージした一人で本と向き合う場所。
本を買うと、梟ブレンド100円引きの栞がもらえます。
せっかくなので、栞を使ってブレンド1杯400円(税別)を注文。
手前のカギはお会計の時にレジに渡します。ホテルのcheck outみたいで雰囲気もありますね。
そして面白いメニューが一つ。
それは、珈琲とシークレットブックセット
本と珈琲のセットとは?
梟書茶房が誇る二人の賢者、珈琲賢人「菅野眞博」と、ブックマスター「柳下恭平」が手を組み毎回異なるテーマをもとに、珈琲をブレンドし、本をチョイスするという企画です。
オリジナルでブレンドした珈琲からテーマを見つけたり、本のチョイスからテーマが決まったり二人のマイスターの攻防が繰り広げられていたりします?!
梟書茶房MENUページより
このお店ならでは!のメニューですね。
続いていく、つながっていく魅力
他の本屋でタイトル・作者が見えないように販売している例もあるので、これは梟書茶房が特別なわけではない。けれど、このお店は、続きを見せてくれる。1冊の本で終わらないところが魅力の一つ。「秘密」というキーワードとをうまく利用しながら、本の中身以外の楽しさを分けてくれる。
よく考えてくれたなぁ~(上から目線で恐縮です)
ナンバリングされた本はここでしか買えない。
見事に特別感を仕掛けたこの梟書茶房。
足取りも軽く、特別な本屋にズブズブにはまっていく自分が想像できる。
梟書茶房にはまっている人と話せたら嬉しいなぁ。
(ちゃこ)