敬遠しちゃうとモッタイナイ!おすすめの小説3選
はい!BIGHIGHです。この1週間は「おすすめの〇〇【"本"編】」をテーマにしたお題投稿!すでに投稿している、ちゃことせれーのの投稿も読んでみてください!
オススメの本と聞かれたとき、読む本のジャンルが幅広いこともあって絞りきれないので…いつもは、その人に合いそうな本を考えています。今回はこのnoteを読まれるみなさんに向けてなので、noteの利用動向を調べてみたら、すごく分かりやすい記事が!
ユウダイさん、ありがとうございます!詳しくは記事をみていただきたいのですが、ざっとまとめると、
コアユーザー➾20-40代のビジネスパーソン
男女比➾男71%:女29%(小数点以下切り捨て)
目的➾情報を得たい人が多い
ビジネスパーソンには、自己啓発系&ビジネス本と思ったりもしたのですが、年齢や性別で仕事観も違うので…今回は「敬遠しちゃうとモッタイナイ!おすすめの小説3選」と題して、少しクセのある超有名作家から2冊、超無名なnoteクリエイターから1冊オススメとしてご紹介させていただきます!
村上春樹未経験者にこそ!「世界の終りとハードボイルドワンダーランド(村上春樹 著)」
1985年発刊。村上春樹って、毎年ノーベル賞を獲る獲らないで騒がれる人…という認識しかない人もいるかもしれませんが、代表作「ノルウェイの森」は上下巻合わせて累計発行部数1,000万部、当時社会現象にもなったお化け小説の作者。独特な表現が熱狂的なファンを生む一方、なんかちょっととっつきにくいと思っている方いませんか?いや、いるはず! そんな方にこそ、オススメしたい1冊です。
【あらすじ】
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
頭蓋から夢を読んで暮らす…って、凡人では思いつかない発想!冒険活劇ハードボイルドワンダーランドの主人公は事象を暗号化させることができる計算士で、その解読をする記号士たちと敵対している世界観。今から、25年以上も前に作られたとは思えない、今読んでもみずみずしい独創性はさすがの一言。世の中的には「日本文学の金字塔」「村上春樹の最高傑作」とも言われる作品です。村上春樹小説の中では一番とっつきやすいのではないかと個人的に思っております。で、参考までに、ワタシの感想をぴたっと表現してくれているレビューを1つ紹介します。
面白くて、しかも深い文学。その意味で、村上春樹の最高傑作と言われる小説です。奇数章と偶数章で別個の物語が交互に描かれます。ひとつは、ハリウッド映画を思わせるハードな展開、近未来的舞台装置、小憎らしいユーモアに満ちた「ハードボイルド・ワンダーランド」での物語。もうひとつは、宮崎アニメを思わせるファンタジー世界での内省的で静かな生活、草原と古い建造物に囲まれた「世界の終わり」での物語。
「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公は暗号の解読を依頼されます。次から次へとハードなアクションや冒険が巻き起こる。ダイハードか007か、と。「世界の終わり」の主人公は影を失い、光を失い、壁に囲まれた幻想的な世界での生活を始めます。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーみたいに町の中を冒険する。どちらの物語も謎で引っ張ってくれるので、夜更かししてでも先を読みたくなります。
独立した作品なので、村上春樹作品を読んだことのない人でもすぐに理解できる、読みやすい小説です。その上、文学的には「ノルウェイの森」と「海辺のカフカ」を含み込み、「ねじまき鳥クロニクル」と肩を並べる小説と言えるでしょう。村上春樹ってどんなもんかな?という人はこの作品から読んで間違いはありません。大長編ですが、あっという間に、楽に、読み終わってしまいます。しかも、村上春樹にとって、最も重要なテーマが表現してあります。社会に対する不満を強く感じている人には、治療薬ともいえる小説ですね。(黄亀さんのAmazonレビューより)
小説の手法として、一つの世界を違う視点で語り、物語を収束させていいく手法は、多々あると思います(それも好きだけど)。これは全く違う2つの世界の物語。空想的文学。鼻にかかるフレーズも、文学的な表現も、分かりにくい比喩表現も、きどった性描写も、この世界のなかであればすべてが心地よく、あっという間に引き込まれること請け合い!続きが気になる「静」と「動」、「秩序」と「無秩序」、「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」、2つの世界が交互に織りなされることで、かっぱえびせんも驚くほどに、やめられない、止まらない。
辻?愛?きっと、それがよくわかる。「愛をください(辻仁成 著)」
辻仁成って知ってます?中山美穂さんの元旦那さん。ロン毛で中性的で料理が上手で息子を育てパリに住んでいる人。一時期バラエティにもよく出てました。「zoo」って歌を歌った人。
これは、その歌が主題歌となったドラマ「愛をください」の原作です。ドラマとは演出や内容も違うので、ドラマ見た方も是非。
【あらすじ】
養護施設で育ち、虐待を受けて自殺未遂を繰り返す18歳の李理香。彼女のもとに届いた自らも同じ境遇だと話す基次郎の手紙に少しずつ心を開き、真実のみを書くこと、決して会わないというルールで始まった手紙のやり取り。李理香は道を踏み外したり、心が掻き乱されたりと生活が不安定になるも、それでも基次郎の手紙を支えに少しずつ前向きになり、成長をしていくが…
主人公李理香とその文通相手基次郎との手紙のやりとりだけで語られる物語。手紙だけで構成がまず面白い!「恋と愛の違いって?」「愛って、どういうもの?」この世界で5秒に一度は話されているフレーズ、読めばその答えが分かるかもしれません。愛や恋に悩むメンバー(ザッ〇ー※絶対にバレてはいけないプライバシーのため、大変申し訳ないのですが…伏字にします)や、手紙を書いたメンバーには、特にオススメしたい本ですねー。
ワタシは優しい気持ちになりたいときに読むようにしてます。すぐ読み切れる文章量なのもポイントですねー。
辻仁成は、「サヨナライツカ」や「冷静と情熱のあいだ」など映画化されている作品がいくつもありますが、その代表作との違いは恋愛に偏重していないところです。恋愛ではなく、愛、ですね。いくつか、ピタッとはまったレビューを引用させていただきます。
すごい話です。恋愛ではなく愛のお話。号泣ではなくじんわり泣ける。他人を励ますって難しいことだが、作中の基次郎は素晴らしい。李理香の成長が如実にわかる。辻さんいけ好かないイメージだが、こんなの書かれたら脱帽です。ドラマは見てないけど主題歌は知っていて、「ZOO」って何よとずうっと思ってた(ダジャレすみません)。この話読む限りではやっぱり余計な気がするなあ。動物になぞらえた各章題は秀逸だと思うものの、「愛をください」というタイトルと内容だけで十分勝負できるかと。いやあ良かった。期待以上でした^^。
オススメは所有欲をくすぐるハードカバー版。大きすぎず持ち歩けるのもGOODだし、何より安い!この本は色々な人にプレゼントしていたりすので、10冊以上買っている気がする。
…にしても、6円って。笑
ちなみに、同じ作家だと「ミラクル」という作品もおすすめです。あたたかい気持ちになれますよ。
あなたココロがそっとほぐれる。「ココロの眼(ワタナベシンイチ 著)」
最後は、やはりnoteなのでnoteクリエイターの作品をオススメしたいです。リラクゼーション業のトップカンパニーで経営者にのぼりつめながら、ご自身の病をきっかけに、学校へ通い始め、学業へ集中するため経営者をしりぞき、学生へ転身。その最中、リラクゼーションという筆者(ワタナベシンイチ)の人生を支え成長させたサービスの、更なる可能性を実感した事実をもとに書いたフィクションです。
引きこもりの息子に憂う母。
ツキのないサラリーマン。
少々厄介なカンケイの部下をもつ上司。
まだ慣れない仕事に忙殺される新米社会人。
ファミレスで定期的に向かい合う2人。
そして…
それぞれの悩みや問題を抱える主人公たちが、ちょっとずつ絡まりあいながらも、そのココロが、そっとほぐれていくストーリー。そこに、そーっとあるリラクゼーション。あくまで、そっと。クスっとしてしまう力を抜いて読める文体、そのリズム感、非常に読みやすい!
実は、マッサージと混同されがちなリラクゼーション。実はしっかり双方の違いや特色があります。
マッサージというのは医療・治療行為に該当し、体の不調や痛みを改善したり治す事を目的としています。 リラクゼーションというのは心を体の癒し、緊張の緩和を目的としています。
直接的な治療ではなく、ココロと身体の緊張の緩和(ほぐす)リラクゼーション。読み切るまで30分もかからないので、ココロの気分転換に、気軽に読んでほしい1冊です。
これ、今すぐ無料で読めるんですよ、すべて!
今日のまとめと感想
最後にご紹介したワタナベシンイチさんは、かつて仕事のクライアントでした。いまもなお、とっても尊敬している人で、仕事とは全く関係なくトモダチのような関係です。
彼の30年が、さらっと詰まった作品はとても素晴らしかったので、もっと世にでるチャンスがあればよいのにと思っていたので、ここでご紹介させていただきました。
ちなみに、超個人的な感想ですが、「はじめに」と「おわりに」は少々カッコつけちゃっているので、本編を読んでから最後に読むでもいいと思いますけどね。笑
さて、これから梅雨の季節。
雨音を聞きながら、お気に入りのコーヒーでもいれて読書なんて最高ですよね!この記事がそんな皆さんの素敵な読書ネタの1つなれば幸いです。(BIGHIGH)
(BIGHIGH)
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