小説を教科書のように読んでみたい。
芒種の季節、
「すいんぐまんのひまわりは太陽を浴びて元気に育っております!」
と言いたいところですが、鉢が小さいのか少々勢いがありません。。
突然ですが、この漢字の読み方わかりますか?
「禿頭」
浅田次郎さんの小説に出てきて知った言葉です。
私は「はげあた・・・ま??」かな? と。
でも、自信をもって読めませんでした。
なぜなら、「はげあたま」だったら「はげ頭」って書けば読みやすいけれど、浅田次郎さんは「はげあたま」と読ませたいわけではない!のでは??
と勝手に思い込み、読み方を調べてみました。
答えは「とくとう」
もちろん「はげあたま」とも読みます。
漢字をみればイメージはつきますが、会話の中で
「トクトウが似合う外人さんって多いよね~~」
「うちのお父さん、トクトウだよ」
なんて言いませんよね。
言われた瞬間頭の中は、
「????」「トクトウってなに?」となるパターンです。
本を読んでいると、
・読めない漢字
・情景を思い浮かべられない言葉
・知っている言葉だけど、その意味をうまく説明できない言葉
というのが出てきます。
いつもだったら「だいたい流れがわかればいいや」で終わっていたことが、今回は「ちょっと掘り下げてみよう」とう気になったのです。
「なんとなく」「だいたい」を潰していこう!と。
そして私はその箇所に細い付箋をつけることにしました。
これは、今年になって始めた私の新しい「本読み方法」の一つです。
例えば、
■厚い雲が夕空を不吉に被い隠すと、入日も西の廂相に落ちて、
あたりはほの暗くなった。 (天切り松闇がたり 残侠 浅田次郎)
・堆く積まれた→(読めない。)
・艾をちぎる→(読めない、そしてどんなものかわからない)
・蛇蝎のごとく市民から忌み嫌われていた
→(読めない、イメージがわかない)
・貪婪なわりに力がない→(読めない、意味がわからない)
・もとを糺せば→(文脈でなんとなく読めるが、本当は読めない)
・嫣然と笑う。→(読めない、どんな感じの笑い方なのか気になる)
わからない言葉の多さは、付箋を貼ることで一目瞭然!
もやもやしたものは可視化することで、すっきりとします。
後はその言葉を調べていけば良いのです。
でも、こんなことをしていると、1冊読み終わるのもひと苦労。
速読など人によっていろいろな読み方がありますが、
「小説ならばその世界観にどっぷりはまりたい。」
そのためにも言葉の意味を理解したいと。
ただ、歴史ものは付箋を貼り始めたら恐ろしいことになりそうなので、
そこは控えめに。
言葉を調べる。
学生時代、英語の長文読解でわからない単語が出てくると辞書で調べて
理解する。あの感じに似てますね。
わからない英単語はとにかく調べる。
1、初めて調べる単語には赤線を、
2、2回目は蛍光ペンを、
3、3回目は赤枠で囲い、
4、4回目以降は、、、塗りつぶしたい・・・・。
なんてルールを決めて辞書とにらめっこしてました。
その時の辞書は今でも捨てられず、懐かしの「LIGHTHHOUSE」
手垢で汚いことになってます。。
チェック済みの単語を見るたび、
「またこの単語でつまずいてるの⁇」
といつまでたっても覚えられない自分にげんなりしていた。
でも、辞書やGoogle、Yahoo!などの検索エンジンは何を聞いても、
何度でも教えてくれる。
「いい??一度しか言わないから、よく聞きなさいよ!!」
とは絶対に言わない。実にいい先生だ。
話を戻すと、
今、『花と昆虫~不思議なだましあい発見記 』(著者:田中肇)
を読んでいる。
書名の通り、花と昆虫の駆け引きを分かりやすく説明している
非常にマニアックな一冊。
「エニシダ」「ツルアダン」や「スズメガ」など初めて聞くような名前。
「月下美人」「ホタルブクロ」「トリカブト」など聞いたことはあるが、
画が思い浮かばない花。
読むことと同じくらい画像検索に大忙しであります。
■先ほどの答え■
・堆(うずたか)く・・・・物が積み重なって高くなっている。
・艾(もぐさ)・・ヨモギの葉から作り、灸(きゅう)をすえるのに使う、
綿状のもの。
・蛇蝎(だかつ)・・・へびとさそり。人が非常に忌み嫌うもののたとえ。
・貪婪(どんらん)・・・たいそう欲の深いこと。ひどくむさぼること。
・糺(ただ)せば・・・正しいか否かをはっきりさせる。
・嫣然(えんぜん)・・・(美人が)あでやかにほほえむ様子。
学んだことはアウトプットすることが大切!
これでしばらくはこの言葉を忘れない。
(ちゃこ)
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