第2回 信州01CAMP開催レポート(前編)
【信州01CAMP】とは?
ステッチが運営するデジタル人材育成スクール「デジタルハリウッドSTUDIO松本」と、起業家・エンジニア養成スクール「G’s ACADEMY」が共催する短期集中型プログラミングキャンプです。2024年1月に開催された第1回に続き、第2回を2024年10月4日(金)~6日(日)に開催いたしました。その様子をこちらのレポートでご紹介します。
レポートは前編・後編(後日公開)の2部構成です。
前編は信州01CAMPの概要と、弊社所属の参加者2名の感想をご紹介します。
イベント概要
信州01CAMPは、デジタル領域の業務経験がないビジネスパーソンや、普段プログラミングに直接関わらないクリエイターなどを対象にした実践的なリスキリングプログラムです。ソフトウェアのプログラミングや事業創造ノウハウを学ぶことで「0から1」を生み出すための基礎的な技術の習得を目指していただけます。
UX (ユーザー体験)を重視する近年のデジタル社会では、プログラミングスキルの重要性がますます高まっています。しかし、「未経験の自分にプログラミングなんてできるのだろうか」と不安を抱える方も少なくありません。
そこで信州01CAMPはプログラミングを完璧に習得していただくことを目標とせず、比較的習得のハードルが低い基礎学習を通じてデジタルリテラシーを高め、その後のリスキリングやさらなる技術習得への足掛かりを提供することを目標としています。
短期間で技術を習得することが難しいからこそ、学びの入り口になるようなプログラム作りを行っています。
初心者にも学びやすい環境を作り、リスキリングの場を提供することでデジタル人材の育成を推進する。それが信州01CAMPに込められた思いです。
プログラムは初日のPC環境設定を含む2.5日間の講義と、約1か月後に実施されるオリジナルアプリの発表会という短期間で構成されています。
参加者はこの限られた時間でオリジナルアプリを制作するまでに成長します。この成長スピードは「G’s ACADEMY」の講師が持つ高い指導力と参加者の発想を引き出すような温かいサポートにより実現されます。参加者からも「内容が充実しており、贅沢な時間だった」と感想をいただいております。
参加者の感想
第2回 信州01CAMPは20名の方に参加していただきました。
ここでは参加したステッチ社員が語る「信州01CAMPから得た学びと成果」についてご紹介いたします。
まずは、ディレクターの佐藤さんにお話を聞きました。
佐藤さんは業務内でWebの内部構造の知識不足を課題に感じており、HTML、CSS、JavaScriptの基礎を学びたいと考えて参加したそうです。
デザインもコーディングも未経験で不安だったそうですが、インプット・アウトプットのバランスが良いプログラムと、対面・チャットツールですぐに質問できる環境作りのおかげで安心して学習できたと高評価でした。
佐藤さんが制作したのは「スシロー1000kcalガチャ」というアプリ。
ボタンを押すと、スシローの商品の中からランダムで1000kcal以内の商品が提案され楽しく食事管理が出来るという内容です。
デザインの知識がない中、成立させるために画像を組み合わせて画面を設計し、コーディングでは何度も参考サイトを調べながらコードを修正してトライ&エラーを重ねたそうです。
また、今回コーディングを学んだことでスケジュール管理の視点が広がり、普段のディレクター業務にも良い影響があったといいます。
信州01CAMPに参加したことでリスキリングの有用性を実感した佐藤さん。今後はFigmaやPhotoshopなどのグラフィックソフトにも挑戦して更なるスキルアップを目指したいと語っていました。
続いて、アートディレクターの清田さんにお話を聞きました。
清田さんはデザイン領域を担当されており、業務で扱うことのないコーディングやJavaScriptの基礎を学ぶために信州01CAMPに参加したそうです。
特にオリジナルアプリの制作に苦労したそうですが、画面設計では持ち前のデザインスキルで難なく仕上げたとのことです。
制作したのは「お子さまーけてぃんぐ」というアプリ。
コンセプトは「小さなお子様の趣味趣向を量的データとして蓄積し、データに基づいた最適なおもちゃ選びを実現するアプリ」というパパ目線のとてもユニークなものでした。
ほとんど経験が無いコーディング作業で思うような挙動にならないことも多々あったようですが、無事に仕上げて発表会に臨んでいました。
その結果アプリのコンセプトや機能が高く評価され、見事「講師賞」を受賞されていました。
清田さんは「最初は難しそうに感じても、今はchatGPTなどのAIツールも活用できるので実際にやってみると意外と何とかなるものです。気になる方はぜひ一度挑戦してみてほしい。」と語ってくれました。
後編では弊社クライアント企業である「株式会社UPDATER」からご参加いただいた2名の方のインタビューをご紹介いたします。
より深く信州01CAMPの価値や成果をまとめます。ぜひご覧ください!
後編:信州01CAMP開催レポート(後編)|株式会社ステッチ
【デジタルハリウッドSTUDIO松本】とは?
冒頭の通り、ステッチは「デジタルハリウッドSTUDIO松本」というデジタル人材育成スクールを運営しており、信州01CAMPの開催を手がけました。
「Webデザイナー専攻」「グラフィックデザイン講座」「動画編集・ネット動画クリエイター専攻」の3コースを主に展開しており、長野県内の各地からデジタル技術を学びたい方々をお迎えしています。各コースは現役のクリエイターがトレーナーとして指導を担当しており、幅広い学びの場を提供しています。
開校から1年が過ぎ、卒業された方々が様々な所で活躍をしています。
制作会社に転職した方、業務委託・フリーランスで活動している方など多様な進路を実現しています。
今後もデジタル人材育成の取り組みをさらに推進するため、専門領域に特化したイベントを開催していきます。