「浴衣」/市ノ瀬莉佳
晶也「どれからやろうか?」
莉佳「えーっと……まずはこれなんてどうでしょう?」
晶也「手持ち花火か。莉佳、火に気を付けて」
莉佳「はいっ。……わわっ、思ったより火の勢いが強いですね」
晶也「そうだな。じゃあ俺も……」
ピンクや緑の火花が私と晶也さんの周りでキラキラ光る。
どの花火も綺麗で、次は何色だろうと次々に遊んでいるうちに……たくさんあった花火はもう残り少なくなっちゃった。
残るパッケージはもう、ひとつだけ。
久し振りに晶也さんと楽しい時間を過ごせてるのに、終わっちゃう