見出し画像

休職、15〜16日。貼り回る。

6月20日、東京都知事選挙の告示があった。

いったいこんなことがわたしの人生に起こるものかと不思議に思うのだけれど、ポスター貼りのボランティアをしようと思い、前日に申し込みをした。
明けて告示日当日、速やかに指定されたポスターの受け渡し場所へと赴く、とはいかず、のろのろと起き出し、わずかばかり仕事をし(質問されたことに答え)、長々と入浴やら身支度をし、お昼もだいぶ過ぎたころにやっとやっと家を出る。本当にじかんがかかる。

せっかくだからお昼は外で食べようと思い朝から食べなかったのでお腹がすいた。食事をしてからでは時間がギリギリになってしまう。先にポスターを受け取ろう。

ポスターの掲示板が14000箇所あるということは後になって知った。いったい何枚くらい貼れるか見当もつかず、なくなったら再度いただいたらいいかなと40枚受け取った。今日明日で1日あたり20枚の算段。若干遠慮した。

ふと思った。
先日、スポーツジムの壁に貼られたトレーナーのみなさんのプロフィールを読むのが好きで熱心に読み過ぎてスタッフの方に声をかけられたと日記に書いたけれど、これってあれだ、選挙のポスターもそうだ。なるほどねえ。
しかし、それにしたって自分が貼る側になる日が来るとは考えもしなかった。なぜだろう。

遅い昼食を適当に済ませ示された地図を眺める。自宅付近で貼るつもりだったけれど試しに貼ってみようかな?
Googleマップで最寄りの掲示板までの道順を調べる。15分くらいみたい。てくてく。

ここだという場所に辿り着きあたりを見渡すが掲示板がない。ピンの立っている建物の周りをぐるっと一周回ってみた。ない。しょんぼりする。
気を取り直して次の目標を決めて移動する。てくてく。

むむ、公園だ。人がいっぱいいる。なかなかにハードルが、いや、別に高くないな。
ポスターを取り出し、シールの剥離紙をはがす。ポスターを貼る箇所の番号を確認する。こればっかりは間違えたらことだ。何回も何回も確認する。よし、貼ろう!
綺麗に貼れた。

結局、帰宅するまでに9枚貼った。
最初に掲示板が見当たらなかった場所にも引き返して探し当てた。道の向かい側、ちょっと死角になる位置にあった。

たいしたものだと思ったのは、どの掲示板にも必ず現職の方はじめ数名のポスターが既に貼られてあったこと。他の人はまだほとんど貼られていないなか、毎回同じ候補者のポスターを眺めることとなった。

鳥を寝かせて再度出かける。
さっきまでは紙袋を手に下げて歩き回っていたのを肩からかけられるバッグに替えて歩きやすくなった。
およそ1時間半かけて21枚貼った。
明日の分がなくなってしまうな?

1人でも多くの人に、選挙に、投票に足を運んでほしい。
直近、わたしの住まう地域で衆議院議員の補欠選挙があったとき、夕刻の放送で投票率が20数%と流れて椅子代わりのバランスボールから落ちそうになった。
またそういう思いをすることになるかもしれない、それはわからないができることをしよう。ポスターはたぶん、貼っていないより貼ってあるほうがずっといいと思うので。30/14000

いいなと思ったら応援しよう!