2024年、人生で初めて星野源のライブを観たらとんでもなかった

千里です!綾野剛さんのオタクしてます!自己紹介代わりの記事はこちらで。

今回はタイトル通りほとんど星野源さんの話しかしてませんが、お時間ある方は是非。


「二度目の沼落ちは運命」

崖から落ちるような勢いで綾野剛にハマり、早3ヶ月。ありがたいことに𝕏(旧Twitter)で有識者の方々から沢山布教していただき、それはそれは幸せな日々を過ごしていた。膨大な出費も見ないふりをした問題なかった。

必要経費なので。決して言い訳じゃない。



あの衝撃的な沼落ちから時間が経っていた私は、正直かなり油断していた。俳優界隈の沼落ちはここで終わらない。むしろ序の口だ。




こちら、綾野剛出演作品の中でも特に人気作として挙げられるTBSドラマ『MIU404』

出演する豪華なキャストと名の知れた制作陣に放送当時かなり話題になっていたので、見たことがある方も多いのではないだろうか。 


……ここで察しのいい人は気づく。



「あ、コイツ星野源に落ちたな」と。



落ちました。えぇ、落ちましたとも。

『逃げ恥』未履修だったにも関わらず星野源=津崎平匡イメージで止まっていた私にとって、MIU404の志摩一未という男はあまりにも衝撃的だった。だって、ずっと草食系男子代表だと思っていた星野源がゴミ箱蹴っ飛ばすんだよ???

まんまと2度目の沼落ちを経験してしまった私は、ひとまず彼が出版したエッセイを全て買った。超今更ながら逃げ恥も見たし、罪の声も見た。(どっちも最高に面白かった)

そうして「いや〜〜剛さんもええ男やけど源さんもなんやえらいええ男やな〜〜」とエセ方言が出るくらい沼に浸かっていたある日。ふと、"それ"の存在を思い出したのである。



星野源のライブ、観れるが!?!??!!!
え、観れるが!?!?!!?!?!


完全に忘れていた。というか盲点だった。
ネトフリ信者の私は"気軽に星野源のライブが見れてしまう"……知らず知らずのうちに、そんな状況に置かれていたのだ。再生ボタンひとつで、あの星野源のライブを楽しめる。しかもドームツアー。なんてお手軽な。いいんですかいいんですか!!??!

綾野剛のオタクは高確率で星野源のオタクでもある(当社比)ので、この話を持ち出すとすぐさまフォロワーにオススメされた。Netflixに入っているのであれば配信中のライブを今すぐにでも観るべきだ、と。



さぁ、本題に入ろう。

私は先日、マジで人生で初めて星野源のライブを観た。「あとで感想ツイートしちゃおっ🎶」くらいの軽いノリで観たら、とんでもない目にあった。一つ具体例を挙げるとするならば、先程からずっと頭の中で『プリン』が流れている。ひっとっみに〜♪(分かる人がいたら思う存分笑ってほしい)

ほんの小さな好奇心が、一人では抱えきれないくらい大きな感情に変わった瞬間である。

心の内から溢れ出る情熱にいてもたってもいられなくなった私は、こうして記事としてライブの感想を残すことにした。

これを見ている人が星野源のオタクでも、星野源のオタクじゃなくても。今私が抱いているこの幸福感を、文面からほんの少しでも共有出来たらいいなと、願いながら。

「アーティストの星野源」

実は私には、現在進行形で星野源のオタクをしている友人がいる。

友人はそこまで大々的に布教をしてくるタイプではなかったので、当時ほとんど星野源について知らなかった私が彼女から最初に得た供給はニセ明の『君は薔薇より美しい』だった。

今なら言える。初手からコレ?????

いや、星野源じゃないからね、全然違う人だから。ニセさんは。


(このエピソード挟んだことで、私の中のアーティストの星野源がどれだけ未知数なのかお分かりいただけただろうか。気を取り直して、Netflixのライブの話に戻ろう。)



今回私が見たのは、2019年2月28日に開催された全国5大ドームツアー『POP VIRUS』の東京ドーム公演だ。

私も何度か足を運んだことがあるが、やはりドームはデカい。パッと目を引くのはまっすぐ伸びた花道に、メインステージ、センターステージ、セカンドステージ。開演時間を迎えて場内が暗転し、オーディエンスの拍手と歓声に包まれて星野源が登場した。


まずこの最初の歓声のデカさで、改めて星野源がスターであることを再認識した。

めちゃくちゃ今更じゃん!!!!!と思ったそこの貴方。ドラマやバラエティなどのほんの一部でしか彼を見てこなかった側の人間からすると、これが意外と見落としてしまいがちなのである。


そもそもステージに立つ星野源、毎回そうなのかは分からないがあまりにもフラッと出てきて本当に驚愕した。

いやいや「ちょっと散歩がてら来ちゃいましたよ〜」の雰囲気出されましても。一応天下の東京ドームだよ?そんな、部屋着みたいな格好で出てくることある?そのままコンビニでも行くんか??

パーカーとジーンズで東京ドームに降り立ったアーティストを、(今のところ)私は星野源しか知らない。あと全然関係ないけど貴方すげぇ赤似合うね……かわいいじゃん……


とはいえまるで実家のような、心の底から落ち着く雰囲気をまとった彼は、正真正銘のスターだった。

星野源のライブには垣根がない。ステージに立つアーティストも、それを客席から見つめるオーディエンスも。全部が一丸となっている。あのドーム内を包み込むあたたかい雰囲気は、星野源の人柄や彼の音楽に対する情熱から生まれたものだろう。


ドーム全体が映った時、後方のオーディエンスまで両手を挙げてすごく楽しそうに踊ってるのが印象的だった。印象的すぎて、多分10回くらい巻き戻していた気がする。

そりゃ星野源に影響されて沢山の人が楽しそうに笑っている姿なんて、どれだけ摂取しても気持ちが良いもんですからね!!!!!!(クソデカ声)

生じゃない、液晶画面越しにライブを観ていたはずなのに。気づけば私も夢中になって手を挙げ、身体を動かしていた。誰一人取りこぼさない、"みんな"で作り上げる。星野源の音楽にはそういう力があった。

きっとそれは、星野源の音楽が愛される理由の一つなのかもしれない。


「一癖も二癖もある天才集団」


皆さんは星野源のバンドメンバーをご存知だろうか。かなりの実力と才能を持っていて、尚且つ一癖も二癖もある天才集団。勿論今回観た『POP VIRUS』にも登場している。

ギターに長岡亮介、ベースにハマ・オカモト、ドラムに河村“カースケ”智康、キーボードに櫻田泰啓、キーボードとマリンバに石橋英子、MPCにSTUTSという布陣。

最早書かなくてもわかる、『ぼくがかんがえたさいきょうのバンドメンバー』の完成だ。


……………いや、普通に腰抜けたが?????

更にはホーンセクションストリングス。星野源のMVやライブでおなじみのダンスカンパニー『ELEVENPLAY』という、まさにドーム公演に相応しい大所帯だった。


大所帯すぎるだろ!!!!!!!!!!

あぁ、自分で文字を書いていて頭が痛くなってきた。最初ソロアーティストのライブってどんなもんかなとは思ってたけども。幕が上がっていざメインステージの全貌が見えた時、あまりの人の多さに目眩がしたよ。アーティストに対する絶対的な信頼が無いと、あんな豪華な顔ぶれ揃わなかったのでは………星野源、ヤバ…………(噛み締め)

兎にも角にも星野源の良質な音楽は、いろんな人の支えを受けてより素晴らしいものへと進化していた。やっぱりライブはいいね、CD音源だけじゃ伝えられない魅力がここぞとばかりに詰まってる。

良いアーティストのバックバンドはもれなく良いという相場があるのでね。決まった形になんて囚われない。そこにある音楽を全力で楽しむ。星野源の声とバックバンドの音は、文字通り東京ドーム内を自由に駆け回っていた。

あとね、星野源×バックバンド、めちゃくちゃ仲良しじゃん???????

少し前に話した、私の頭にこびりついて離れない曲こと『プリン』は、特に"プロの本気の遊び"を感じられる一曲なのだが、POP VIRUSでのライブVer.がとんでもなく面白い。私はこれでカー様(河村“カースケ”智康)のファンになった。あれ、また沼落ち?????


みんな本当に仲が良いんですよ。なんてったって、ライブ中に5万人のファンがいる東京ドームのド真ん中で寝転がり、バックバンドに全て丸投げの星野源の図が見れるくらいですから。ちょっと自分でも何言ってるか分からないんですけど、一応事実なのでどうか信じて欲しい。

よっぽどリラックスしてんだろうなぁ。信頼してんのかなぁ。良い関係性だ……


「ポップミュージックの集大成」

星野源のライブを観る前、所謂世間のイメージを通して認識していた私は、彼の音楽を一括りにすると誰もが楽しめる爽やかなJ-POPだと思っていた。そしてライブを全編観た今こそ、前言撤回させて欲しい。 



ぜ〜〜〜んぜん違ぇじゃねぇか!!!!!!

いやポップミュージックであることに間違いはない、ないんだけど。少し意味が違うというか、単にそれだけじゃない。


今回私が観たツアーが開催されたのが2019年ということもあり、セトリには『恋』『SUN』『ドラえもん』など一度は耳にしたことのある曲が入っていた。

この後とんでもない衝撃を受けることなど露知らず、ウキウキしながら再生ボタンを押した私。

星野源のライブ。何を歌うんだろう、知ってる曲があればいいな。いやきっと知らない曲でもめちゃくちゃ良いんだろうな。うーん、爽やか系?あったかい系?

そうして流れる一曲目、『歌を歌うときは』。

歌を歌うときは 背筋を伸ばすのよ
人を殴るときは 素手で殴るのよ
さよならするときは 目を見て言うのよ
好きだと言うときは 笑顔で言うのよ

な、なんて………………????????

すごくしっとりとした声で、あまりに衝撃的な歌詞(主に2行目)を言うもんだから。ついつい椅子から転げ落ちそうになってしまった。

いや本当に殴るとかそういう話はしてないんだろうけど、あの『星野源』からこんな歌詞が出てくることがとても意外で。

鑑賞するにあたり字幕を付けた私は、しっかり曲を聞きながら歌詞に注目してみることにした。するとどうだろう。メロディーはポップでキャッチーなのに対して、歌詞が思っていたよりも現実的だ。

ここで私はようやく気づく。

星野源というアーティストの作る音楽は、爽やかなんて言葉で一括りすべきじゃない。人間臭くて、共感性が強い。空想と現実がいい塩梅で混ざっているのだ。

心の奥底でモヤモヤしている気持ちを代弁してくれる、なんて素敵な音楽なんだろう。

自分が音楽を好きになる時、憧れという感情が根本にあることが多い。なので音楽を通して自分が前向きになるのも、曲を聴く中ではよく経験することである。

でも、音楽の方からそっとこちらに寄ってきて自分の味方になってくれるという経験は、星野源が初めてだった。

それからライブを通して気づいたことが、もうひとつ。

星野源は自分の心が元気な時も弱っている時も安心して聴ける、そんな貴重なアーティストではないだろうか。

私が好きな『アイデア』もそうだ。

おはよう 真夜中
虚しさとのダンスフロアだ
笑顔の裏側の景色

独りで泣く声も
喉の下の叫び声も
すべては笑われる景色

生きてただ生きていて
踏まれ潰れた花のように
にこやかに 中指を

『アイデア』は比較的明るい曲のイメージが強いが、一サビと同じメロディでも、二サビはこんなに雰囲気が違う。とにかく暗い。でもそこがいい。

言語化する力が足りず悔しいが、この音楽はそれこそ変に気取ってなくて。何も言わずに落ち込んでる気持ちに寄り添ってくれるのが、たまらなく好き。


光も闇も全てを含めてのポップミュージックなんだよね。うわやっぱすげぇ好きだ星野源〜〜〜!!!!!(河川敷で目一杯叫ぶオタクの絵文字)



と、いうわけで。

以上、星野源のライブを観て無事感情が爆発したオタクの独り言でした。

前回の綾野剛沼落ちnoteと違うのは、まだ私は全然星野源のことを知らない。そう、たかがライブ映像一本でこの暴れっぷりである。

星野源という人は本当に恐ろしい。歌手、俳優、文筆家の3つの顔を上手い具合に使い分けているのだ。しかもどれもアウトプットするもののクオリティが高い。愛さずにいられん、こんなもん。

これから私は更に星野源の魅力を知ることになるだろうし、もっと彼のことを好きになりたい。星野源のファンになれたら、どれだけ素敵な日々を送れるのだろう。

如何せんド新規なので、もし星野源関連でオススメがあればまたSNSを通して教えていただけると前転して喜ぶ。超喜ぶ。

星野源と出会うきっかけをくれた綾野剛と、星野源を勧めてくれた友人、フォロワー、みんなに大感謝(でぇかんしゃ)。

推しに元気貰える人生!!!楽しい!!!!
すっげぇ楽しいよ!!!!!!




とりあえず……まだネトフリにライブ映像あったよね?見に行ってきます!!!!!!

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