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「私」と「死」

あなたから見て、私は楽しそうに見えるだろうか。
あなたから見て、私は嬉しそうに見えるだろうか。

私はあの日からずっと自分の価値の無さに脱帽し、明るい未来も想像できず、歌を作ることや歌うことも辛くなっていった。
生きることが辛かった。
別に心配されたいわけでもなければ、
同情を求めてる訳でもない。
ただ知っておいてほしい。私の覚悟を。

そんな状態でも人と話す時には「もう大丈夫、乗り越えたから」そんな顔をして過ごさなければならない。

「君には才能がない」「ブスだ」「ガリだ」「化粧キモイ」「仕事できない」

散々言われる度、心に貼ったガラスは粉々になっていった。

自分を守るために、派手なカラコンをしたり、派手な髪にしたり、派手な服装をしたり、派手なメイクをしたりした。
でもなにも変わらなかった。

ずっと辛かった。
でも誰にも言えなかった。
だから私は先日、服薬自殺を図った。
左手に溢れる錠剤と、右手に鼻のツーンとするウィスキー。
しばらく躊躇ったが、フラッシュバックすると共に一気に流し込んだ。

あーあ、やってしまった。
そこから親友だけに連絡をし、泣きながら人生で犯した罪を叫んだ。
気づいたら意識は無かった。

どこからが遠く私の名前を呼ぶ、知らない大人の声がする。
警察官だった。
親友がわざわざ来てくれて、警察を呼んだそう。
そりゃ親友の死に様は見たくないよな。

生きていることを知った親友は私の部屋に来て、良かったと安堵の声を漏らしていた。
泣いた。とにかく泣いた。

落ち着いた頃、スマートフォンを見るとたくさんの連絡が来ていた。
「あ、私この人達のために生きなきゃいけない」
そう思いました。
私はこの親友という存在にどれほど辛い思いをさせてしまったんだろう。

この人達を人生をかけて守る。それが私の1つの使命だなと思いました。

自殺願望という悪魔は急に訪れ、平気で死へ引きづりこもうとしてきます。
とても怖いものですが、それを作るのも殺すのも自分自身。

どうしたら死にたくなくなるのか。
それは自分を受け止めて、好きになってあげることで死にたくなくなるんだろうと思います。

私の好きな私は
ステージで歌い、表現をし、誰かを救っている私。
大切な人達を守る私。
誰かを愛する私。
自立した私。

これは一気に目指せるものではないのは分かっております。
ただちょっとずつ、少しずつ、私が好きな私に近づきたい。

大切な家族、親友、友人、そして私のために
ステージに立つことを
生きることを辞めたりしません。

時間はかかるかもしれませんが、あなた達を最高な場所へ連れていけますように。

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