旅して糸日誌6
2023年7月29日
朝は涼しい。赤麻の染め続き。生機のリネンガーゼ地を染める。落ち着いた色になりました。
藍の手入れ。青が見えてくる。近場や庭の赤麻、苧麻をとらせてもらい、湧き水に浸ける。庭の半夏生が綺麗なので、他の庭の草と合わせて活ける。ちゃんと花を活けると背筋がピンとするから不思議。
朝一番と昼間と、室の見回り。昼間に見たら、ぐっと発酵が進んだ気がして、午後の予定までの時間で一輪だけ、クソカワ落としをしてみようと急いで支度をして川へ向かう。
ウォーターシューズを履いて、竹棒を持ち、流すのにちょうどよい河原まで歩いて5分ほど。暑さピークの時間帯になってしまったけれど、水は冷たく、風も心地よい。
しかし、少し早すぎたのか、蔓の選び方が良くなかったのか、パラパラ裂けてしまうし、硬いところはあるし、早まりました。焦らない、焦らないと言い聞かせる。
夕方は東吉野村の古今雑貨と珈琲 空木-utsugi-さん @utsugi_ryokooku へ。納品を兼ねてお邪魔しました。昨年訪れたご縁でお取り扱いいただけることになりました。今回は手紡ぎ手織りの巾着や葛布の小物など。さっそく並べてくださる。ありがとうございます。よろしくお願いします。また東吉野で作った色や糸を形にして、お届けできるよう精進します。
帰りに温泉に寄って、帰ってからビール。室の中の葛が気になって仕方ない。どうかいい塩梅に発酵してください。明日から本格的に川へ、クソカワ落としに日々。
暗闇に鹿の鳴き声が聞こえた。
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