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どこの不動産屋さんも同じ物件を紹介できるってホント!?

先日、友人に女性特化型の不動産事業を立ち上げると話したところ、「物件はどこから買ってくるの?」と聞かれ、ハッとしました。

「不動産会社はレインズを見られるから、そこから物件を紹介するよ」と伝えても、理解していないようでした。友人は、私たちが他社から物件を仕入れて、それを売るのだと思っていたようです。

不動産会社専用の共通物件データベースの存在を教えると、「だから、街にある小さな不動産会社も店頭にたくさん情報が並んでいるんだ」と目からうろこの様子でした。

実は、不動産業界には「どこの不動産屋さんでも同じ物件を紹介できる仕組み」があります。今回はその仕組みについてご紹介します。

不動産業界には「レインズ」という不動産会社専用共通物件データベースがあります。


レインズの基本的な仕組みはとてもシンプルです。

例えば皆さんが不動産を持っていて、売りたいと思ったときは不動産会社へ行くと思います。そこで不動産会社が査定をして、値段を決めたら売り出すのですが、この時に依頼した不動産会社だけが買主を見つけるのでは心許ないと思いませんか?もっと広くいろんな人に情報を知ってほしいと思うでしょう。

その時に登場するのが、レインズというデータベースの存在です。

売却依頼を受けた不動産会社は基本的に、その情報を全国の不動産会社がアクセスできるレインズに登録します。実際の作業としては、作成した販売図面と室内写真と物件概要を掲載するという流れ。しかもレインズへの掲載は、法律(宅建業法)でも義務付けられています。

掲載すると、各不動産会社がレインズ情報を見て、以下のような連絡があります。 「この物件、まだ空いてますか?うちのお客様に紹介していいですか?」 もしくは、「不動産情報サイトに掲載したい、チラシに掲載したい、SNSで紹介したい」などの広告掲載依頼の連絡です。

不動産情報サイトで物件を探したことがある人ならわかるかもしれませんが、同じ物件がたくさん掲載されていて、これどういうこと?って疑問に感じた人も多いと思います。

このように、それぞれの不動産会社が同じデータベースを使用していることによって、1つの物件が複数の会社で掲載されるケースが生まれるのです。

同じ物件を紹介してもらえるなら、自分のことを親身に考えてくれるエージェントや不動産会社を探した方が良い結果を生みやすい

不動産業界における物件情報の仕組みはご理解いただけたと思います。
考え方は人それぞれですが「物件からではなく不動産会社やエージェントから選ぶ」ということも、ひとつの発想として覚えておいてもいいと思います。

不動産情報サイトから物件問合せをする(不動産会社を確認せず)のもいいと思いますが、その物件をすぐに買いたいという人は少ないと思います。やはり、いろいろ相談したいと思いますし、不安も多いと思います。

中には、家を購入すること自体を相談したい人もいると思います。特に女性が不動産を購入するときは特有の悩みもあるでしょう。

ご自身にあった不動産会社やエージェントを選ぶことが、人生の大切な意思決定において、納得できる選択を生みやすいことは間違いありません。

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