9月 きれいに壁土を塗ってるみたい
9月の真ん中で潮目が変わった。
前半は無、あるいはペンキで塗られたくっきりとした白色だった。予定が少ない、忙しくなく、そのせいか自己肯定感が削られてぽっかり穴があいた日々だった。やりたい事も忘れてしまい、方向を見失い、日光の美術館で見た大きな連峰の絵を思い出して今は何合目だろうと地図を眺めた。
率直に言ってゴールを見失い遭難した。
そして現状から逃れるために読書が捗った。
2週間で4冊読めた。私にとってはかなりの量だった。物語に溶け込み、主人公や第三者の視点で生活した。これはこれで素敵な経験だった。「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のする事だ」という一節でようやく現実世界に戻ってきた。
それから後半に毎日予定を入れた。惜しみなく走り、本を読み、仕事をしてお酒を飲む日々が続いた、いや意図的に続けたと言ったほうがいい。おかげで財布の中身が少ない。心細い。
足りなかった前半から充実しすぎた後半にシフトした。急スピードを出したら上手くブレーキが効かなかった。ちょうど気温が急に涼しくなったように。
今月からしっかりスポーツセンターと水泳を活用している。もう少し早く使っていれば灼熱の8月も距離を伸ばせたのにと振り返り後悔している。これからランニングレースが続くので体力的にも精神的にも鍛えていきたい。
水泳は驚くほど泳げなかった。25mも精一杯だった。これはフォームが悪く、息継ぎが下手で泳ぐスタンスが整っていないからだろう。一つ一つ対処して楽に泳げるようになりたい。
(陸は疲れたので水中に戻りたいと思えるように)
10月の楽しみは
・会社対抗マラソンレース
・鳥取砂丘旅行
・横浜フルマラソン